子どもたちが伸び伸びと学習するくもんの教室は全国に1万5,000超、福岡県に600ほどあるといいます。魅力的な教室を運営する「くもんの先生」にファファン福岡編集部がインタビューします。今回は福岡市南区の荒木先生です。※この記事は2022年5月26日に公開されました
荒木先生(50代)~福岡市南区~
先生歴 2014年から約8年
経歴 会社員→結婚、出産→くもんの教室スタッフ→教室を開く
大切にしている言葉 「こんなものだ」はいつもなく、「もっといいもの」はいつもある
公文公(くもんとおる)先生の言葉。常に自分が未完成であることを自覚し、向上に努める姿勢を持つことが大切というくもんの創始者の思想にとても共感しています。
「スタッフとして働いていた公文式教室を引き継ぎ、先生になりました」
―くもんの先生になったきっかけは。
休みの融通が利き仲間と一緒に働けるような仕事を探していたときに、くもんの教室のスタッフを募集するチラシに目が留まりました。自宅の近所だった教室で1年ほど働いたころ、その教室の先生が引退することに。後任として声を掛けてもらったのがきっかけです。
教室を引き継ぐ形で新しくテナントを借り直し、同じエリアに開設しました。2014年10月に始めて今年で8年になります。
―くもんの先生の説明会の印象は。
引き継ぐと決めたものの、「本当に大丈夫かな」と迷いつつ参加したのを覚えています。そのときに受けたテストで意外にも手応えを感じ自信になりました。事務局からの後押しもあり、帰るときには「私でいいんだ」とすっきりした気持ちになり「やってみよう」と思えました。
―教育関係の仕事の経験がありましたか。
前職は教育関係ではなく、大型リゾート施設を運営する会社で働いていました。海外の取引先との文書を翻訳したり、英文書を作成したりしていました。
―前職の経験が生きていると感じますか。
取引先やお客さまと接する中で、対外的な交渉術を学び、多くの人とのコミュニケーションを経験しました。そのおかげで保護者との応対に気負いを感じることがほとんどありません。お母さんたちに対しては勝手に“ママ友”のような感覚を抱いています。保護者の方々と話をする中で「こんな素敵な接し方や工夫があるんだ」と新鮮な驚きもありますよ。
―荒木先生の1週間のスケジュールは。
教室日は火曜日と金曜日です。コロナ禍で生徒を分散させたいという思いもあり、水曜日を臨時の教室日にしています。週末はお休みです。月曜日と木曜日は教室の事務作業をする合間にバレエのレッスンに通っています。小学生の時に始めてから中断した時期もありますが、続けるうちにライフワークになりました。
「自分の方針で物事を進めることができ、即行動へ移せます!」
―くもんの先生を始めてよかった点は。
自分が頑張れば生徒数が増えていくのが魅力です。一から起業をするのはなかなか難しいですが、くもんはノウハウやアドバイスをもらい、サポートを受けて「教室を開設」できます。それに、自分の方針で物事を進めることができ、即行動へ移せます! それがやりがいでもあり、ストレスがないところが良い点だと思っています。
―子どもたちとの接するときの心掛けは。
前回よりできている点を認めて褒めるようにしています。勉強を好きになってほしくて。それが子どもたちの「次もまた頑張ろう」という意欲につながっていきます。
経験を重ねるにつれ年々、子どもたちにどういうタイミングで声を掛けたらよいかが少しずつ分かってきました。声掛けひとつで子どもたちの意欲が変わってくるので、興味深いです。子どもたちの伸びる力を引き出すことを大切にしています。
8年の間に自分の指導のスキルとともに、子どもたちの学力も伸びていきました。壮大すぎますが、将来のリーダーとして日本を支えてほしいという気持ちが湧きます。教育を担う貴重な仕事をさせてもらっていると思っています。
―今後の目標を教えてください。
もっとたくさんの子どもたちに教室に来てほしいです。教室を続けていき、今のスキルのもっと上を目指したいと思います。くもんの先生には定年がありません。健康に留意して、子どもたちと関わりながら長く元気に続けていきたいです!