地下鉄七隈駅から徒歩約1分、福大通りに面した「delica mini(デリカミニ)」(福岡市城南区)は、レトロでかわいらしい雰囲気の喫茶店。来店客の約7割が近くにある福岡大学の学生です。1999年のオープンなので、今の在学生とはほぼ“同い年”。かつて常連だった卒業生が子どもを連れてやって来ることも多いそうです。
冬に恋しくなる、チーズとろとろの焼きカレー
オープン当初はソフトクリーム店だったそうですが、学生の要望に応えていくうちに、どんどんメニューが増え、今ではカレー2種類、ベーグル18種類、クレープは実に27種類。 学生街の店らしく、そのほとんどが500円以下のリーズナブルさで、おやつにも食事にも重宝されているようです。
「焼きカレー」(500円税込み)は、食物繊維が多い麦ご飯に、細かく刻んだニンジンと大ぶりのチキンを混ぜてピラフ風に味付けし、カレールーの上に半熟の目玉焼きとチーズをたっぷりのせて焼き上げています。
実はこの目玉焼きの作り方に、店長・高原雅子さんのこだわりが。NHKの生活情報番組で紹介された作り方を忠実に再現しているので、黄身はとろりと濃厚、白身はもっちり、そして裏はカリッと香ばしく焼き上がっています。
食後にちょっと甘いものが欲しい時は、プラス150円の「おまかせミニクレープ」がおすすめ。デザートにちょうどいい大きさで、取材に伺った日はコーヒーゼリーのクレープでした。生クリームやカラフルなチョコスプレーも添えられています。 セットのドリンクは、オレンジジュースやコーヒー、カフェオレなど、通常350円のソフトドリンク10種類が全てプラス170円とお得に!
ベーグル&クレープの欲張りなセットも人気
そのほか、ベーグルとクレープ(単品よりやや小さめサイズ)のセット(550円)も人気。ベーグルは8種類、クレープは6種類から自由に選んで組み合わせできます。 取材中、近くに住んでいるという福岡大の女子学生が来店し、「柚子胡椒(ゆずこしょう)チキンベーグル」と「チョコバナナ&生クリームカスタードクレープ」という、一番人気同士のセットをテークアウトしているのに遭遇。 「このお店は、サークルの先輩に教えてもらいました。この値段でベーグルもクレープも両方食べられるのはうれしいです!」と笑顔で話してくれました。
「キャベツは焼きそばやお好み焼きに入ってるから食べる機会は多いけど、レタスは学生の1人暮らしだと買わないことも多いようなので。水溶性食物繊維を取ってもらいたいから、ベーグルには5枚くらい入れてます」と高原さん。 1人暮らしが多く食生活が偏りがちな学生のため、ボリュームと栄養バランスに気を配る、まるで“お母さん”のような温かい心遣いが感じられます。
delica mini(デリカミニ)
住所:福岡市城南区七隈7-5-30 電話:092-864-6351 営業:11:30~21:00 不定休