「10年後のわたし」 実家から出てきた未来予想図の内容とは…

 10年・20年先の自分を予想する「未来予想図」。それは、押入れの整理中、突如目に飛び込んできました。未来予想図に書かれていたものとは…

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押入れの中から

写真AC

 とある平日の午後。
 「押入れからあんたの荷物たくさん出てきたから片付けにきて〜」そう言って電話をかけてきた母の元を訪れ、ダンボール2箱分の荷物を仕分ける私。

 なかに入っていたのは、ほとんどが学生時代のものでした。

 「なつかしい〜! なにこれ! 字が若い!!」

 中学時代の交換ノートやプリクラ帳など、10年以上前の思い出の数々にテンションが上がって、ノートを見たりアルバムを見たりで片付けが進みません。

 「これもあんたのじゃない? ネイルの学校のときの」そう言って母が渡してきた分厚いファイルには、マニキュアの絵が書かれています。
 そのファイルは、テレビのネイリスト特集がきっかけで、ネイリストを夢見てスクールに通っていたときのものでした。

 「ぎゃ! なっつかしい〜!」なんだか時代を感じる自分の絵を見て、ちょっぴり恥ずかしくなりながら、パラパラパラ〜っとファイルを捲ります。

 すると、きちんと綴られていなかったのか、1枚の紙が足元に落ちてきたのです。「?」と思い拾ってみると、そこには10年後の自分へ向けた未来予想図が書かれていました。

10年後のわたし

20歳
仕事:たくさんのお客さんをこなせるサロンで働く!
プライベート:貯金を頑張っている

21歳
仕事:検定1級に向けて練習中。なにか得意な技術を見つける
プライベート:〇〇(夫の名前)とディズニーランドにいく

22歳
仕事:1級取得!仕事は順調で指名も増え出す。
プライベート:結婚する

23歳
仕事:ネイルの検定を全部とって、後輩に教える立場になる
プライベート:ひたすら貯金!

24歳
仕事:ネイルイベントにも積極的に参加する
プライベート:家族で北海道にいく

25歳
仕事:産休に入るけど、休んでいる間も練習を頑張る
プライベート:母になる

 のような感じで、19歳の自分が夢見る10年間が書かれていたのです。
 とくに仕事面はもっと具体的に書かれていて、当時の「ネイリストとして活躍したい!」という気持ちがひしひしと伝わってきました。

未来予想図

写真AC

 「ねぇ、結婚したのいつだった?」未来予想図を一緒に見ていた母が尋ねます。
 「えっと… 22歳」

 「〇〇(娘の名前)いつ生んだっけ?」
 「… 24に妊娠して〜 25歳!」

 「〇〇(息子の名前)は一昨年だよね? あんた何歳に生んだってなる?」
 「… 27歳」

 「仕事のこと以外ほとんどあっていない? 北海道ではなかったけど、家族で旅行したのも、出産の1年前だったから24歳じゃない?」
 「… 本当だ」

 驚くことに、結婚・出産した年齢が、すべて一致していたのです…!
 また、行き先は違うものの、初めて家族で飛行機に乗って旅行へ行った年と、彼氏(現在の夫)と初旅行へ行った年も、見事に一致していました。

 「え〜… びっくり」
 「こんなこともあるんだねぇ」これには母も驚いていました。

 実際、20歳にはネイリストに就いたものの、陰口や派閥など職場の人間関係に疲れ、夢見たネイリストも早々に挫折。
 「あの時の自分が見たら悲しむだろうな」と落ち込むことも多かったのですが、この未来予想図を見て、「なんだ。自分の人生、悪くないじゃん」と思えたのでした。(仕事面は全滅でしたが…)

 今度は、せっかちな娘とマイペースな息子と一緒に「未来予想図」を書いてみたいと思います。どんな結果になっているのか、数年後の答え合わせが楽しみです。

(ファンファン福岡公式ライター/きゆな なみ)

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