わが家の小学5年生の息子は“野球バカ”。小学3年生の時に友達に誘われ、近所の野球チームに所属しました。子どもが自分の好きなスポーツを見つけて頑張る姿は、親にとっても嬉しいことです。しかしそれに伴って、増えるのが親の仕事。休日のお弁当作り、グラウンドのお茶当番、試合の送迎など… さらに父親だって大変です。すべては子どものために、そんなわが家の頑張りを紹介します。
母親の休日は、修行のよう!
学校が休みの土日は、親も仕事が休みのことが多いはず。しかし子育てをしている全ての親に共通しているのは「休日は親の休息日ではない」という問題ではないでしょうか。
子どもが野球を始める前は、公園に連れていけ、○○が欲しい… など色々な要求をされていた休日ですが、今は「野球があればそれでいい」と変わった息子。それはそれで嬉しいのですが、大変なこともたくさんあります。
まず、野球は朝が早い。さらに学校と違って給食がないので、お弁当が必要。母親の早起きは必須です。6時にグラウンド集合ということもよくあるので、母親は4時半から起きてお弁当作りに取り掛かります。
さらにグラウンドへ子どもを送ってからも母親の仕事は続きます。グラウンドのトイレ掃除、監督やコーチのお茶やお弁当の手配など…。1番大変だったのが、暗黙の了解で監督やコーチそれぞれに好みの飲み物やお弁当があることです! 年配の監督は揚げ物のない和食中心の弁当、若いコーチはボリュームのある揚げ物中心の弁当。飲み物もお茶の人、スポーツ飲料の人とそれぞれです。それらのルールは先輩ママさんに教えてもらいました。
さらに試合の日は、わが子だけではなく他の子も車に同乗させて試合会場へ遠征なんてこともあり、朝から夕方まで走り回る休日は、実は仕事よりも大変かもと思うのです。
父親の修行 野球のルールをマスターせよ
野球の試合には、父親審判が必要になります。旦那は学生時代サッカーをしており、野球の経験はなし。自宅でもサッカーの試合は見るが、野球の試合はチャンネルを変えていました。
しかし、息子の野球について行くと求められるのが父親審判。他のチームメートの父親からの審判の誘いのしつこさに、サッカー派を断言していた旦那も野球のルールを研究することに…。YouTubeで動画を見る、プロ野球の試合を見る、本屋で野球本を購入、など一生懸命な様子。
結果、すっかり親子で“野球バカ”です。今では面白い野球のYouTubeを見つけては、息子に勧めるまでに。サッカー派から野球派に変貌したのもわが子の影響です。
「自分の好きなことを見つけることが一番の上達への近道だ」と言う旦那。自身もサッカーが大好きだったように、野球が大好きな子どもの上達を、誰よりも願う姿には感心しました。
修行の先に見えるもの
ここまでの話を聞くと、「子どものスポーツには親の苦労しかない」と感じるかもしれません。しかしそんな親の修行の先にもいいことはたくさんあります。
子どもが初めて試合に出た日、初めてヒットを打った日、大会で優勝した日… そんな時は、すべての修行を全うしたかのようなすがすがしい気分になれるのです!
知らない世界を知る、それも子どもがいたからできたこと。子育てなんて思い通りにはいかないものです。それでも子どもの「好き」を大切にし、協力してあげることで、親も子も大きな成長をすることができるのだと感じています。
(ファンファン福岡公式ライター / bambi)