【春陽軒】「福岡最強焼きめし」との呼び声高い街中華訪問記

 前々から「ここの焼きめしがめちゃくちゃうまい」「福岡最強かもしれない」との噂をちょくちょくと聞き、非常に気になっていた東区箱崎の「春陽軒」さん。私、無類の焼きめし&街中華好きながら、自分の生活圏からは少し離れているので、なかなか伺う機会に恵まれなかったのですが、連休中のレジャーの一環として家族で訪問。念願の「焼きめし」と対面を果たしました。

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行列のできる街中華、東区箱崎「春陽軒」

「春陽軒」さんの場所は東区の箱崎。なんとなく遠いと思い込んでいたのですが、福岡市地下鉄「筥崎宮前」駅から近く、筥崎宮からも数分。昨今、箱崎には若い方がやられているお店も増えているそうで、散策がてら訪れるにはもってこいではないでしょうか。

 実はこの2日前も、息子のサッカーの試合が東区であり、その帰りにこのお店を訪ねたのですが、残念ながら営業時間外で、トボトボと帰ったばかりでした。しかし今日はばっちり開いています。むしろ行列ができています。

 2日前のリベンジや・・・とテンションが上がり「福岡焼きめしリベンジャーズやな!」と息子たちに話しかけたところ、完全に無視されました。大丈夫です、慣れてますから。

 お店の外で待っている間に、店員さんがオーダーを聞きにきてくれます。主なメニューはこのあたり。

 基本的に値段がいずれもリーズナブル!家族4人で伺ったのですが、今日はやはり「焼きめし」を軸に構成を考えます。結果、焼きめし3人前と玉子入らーめん、皿うどんを注文。

 餃子が残念ながら売り切れていたのと、あとホルモンが非常に気になったのですが、このあたりは次回の課題としてとっておくことにします。

店内は「This is  街中華」といった雰囲気

 並び終えて、店内に入ると、カウンターのみで10席ほどの比較的こじんまりとした作りです。昔ながらの街中華という雰囲気が心地よいです。

 注目すべきは、これぞ街中華といった「赤」のテーブル。中華料理の机と、田村潔司のリングパンツは赤と相場が決まっています。街中華をこよなく愛する自分のテンションはさらにあがり、「赤」がもはや「紅」に見えてくる・・・「紅に染まったこの俺を慰めるのはビールだけ」ということでとりあえず瓶ビールを頼みます。街中華で飲るばい!

「炒飯」と「焼きめし」の違いとは?

 ここでビールを飲みながら、一旦「炒飯」と「焼きめし」との違いについて考えてみたいと思います。個人的なイメージとしては、炒飯は「パラパラ」焼きめしは「ややしっとり」が美味しさのポイントではないかと考えています。
 
 作る工程も「炒飯」は、米と米がくっつかないように、中華鍋を最大火力でめっちゃ振りながら炒めて、卵も含めて、パラパラに仕上げられるイメージ。(※写真はイメージ)

写真AC

 一方「焼きめし」は、必ずしも中華鍋でなく、普通のフライパンだったり、時にはお好み焼き屋などの鉄板で「炒める」というより文字通り「焼いて」、気持ち炒飯より醤油でしっかり風味つけて仕上げられるイメージ。

これが果たして正しい解釈なのか・・・わたくし、ヤホーで調べてみました(本当はGoogle検索)。

チャーハンは漢字で「炒飯」と書くように「飯を炒める料理」だが、焼き飯は「焼」の文字が入っているように「飯を焼く料理」である。 また、卵を入れてからご飯を入れて炒めるチャーハンに対し、焼き飯は卵を後から入れる。 ただし、上記は平均的な焼き飯をいったもので、明確な違いではない。

作る過程は同じで塩味のものを「チャーハン」、醤油味を「焼き飯」と区別しているお店もあれば、「チャーハン」を「焼き飯」と呼び、全く同じものとして扱っているお店もある。

引用:違いがわかる辞典 https://chigai-allguide.com/

 いくつか目ぼしいサイトを見ましたが、まぁ私のイメージは遠からず、という感じでした。

 「卵を入れる順番が違う」というのはひとつポイントの模様。ただ確固たる分類は実際のところなさそうで、あなたが炒飯と思えばそれは炒飯、焼きめしと思えば焼きめし。私たちはそうやって自由を愛していこうよ、Free as a Bird ということだと思います。

念願の「焼きめし」が到着

そんなこんなで、念願の「焼きめし」がやってきました。

 いやはや、まぁ、美しいです。そして、もう、これはまぎれもなく焼きめしです。誰が何て言おうと焼きめし。というか、この店が焼きめしって言ってるんだから、間違いなく焼きめし。

 肝心の味の方は・・・

 なるほど!なるほどですねー。はい、なるほどなるほど!めっちゃうまいやないですか!こりゃあ話題になるのも納得。
思わずビジネスマナーとしては不適切とされる「なるほどですね」を連発してしまうほどの興奮です。

 私が求める「焼きめし」の理想形がそこにはありました。ややしっとりめの食感で、どこか素朴ではあるのだが、とにかく香ばしく、味かげんも絶妙で、もう、これですよ、これ。なるほどですね、ですよ!

 同じく、隣の席の長男(小5)が「うまっ!これうまっ!」と興奮しながら食べています。

 我が家の長男は、小学生ながら異様に食へのこだわりが激しく、はじめて行った店で食べるときなど「お前ジョブチューンの審査員かよ」というくらい真剣な表情で味を確認するタイプ。

 特に「焼きめし・炒飯」については「俺、福岡中のラーメン屋をまわって、焼きめしだけ食べ続けるYouTubeチャンネルを開設したいんだよね」というトリッキーな願望を語るほど、こだわりがあるようなのですが、かなりご満悦の模様。あっちゅうまにたいらげました。

その他のメニューもええ塩梅!

 焼きめし以外に頼んだものは、家族でシェアしながらいただきましたが、いずれも美味!

 皿うどんは、麺は軟らかめの麺、野菜がしっかりとれて、アサリが入っていることによってか、非常に深みのある味。自分の好きな皿うどんは、ほぼほぼアサリが入っており、めちゃくちゃ好みの味でした!お酢をかけて味変も楽しみました!

 玉子入らーめんは、博多のコテコテの豚骨ラーメンではなく、醤油豚骨になるのでしょうか、なんだか懐かしい味です。一見素朴ではあるのですが、非常に丁寧で、実はこのレベルの豚骨醤油ってなかなか食べれないんですよね。後、なんか焼きめしに合う!味へ強いのこだわりと、お店のこれまでの歴史を感じさせられます。

 本来であれば、瓶ビールをおかわりして、ホルモンなどつまみながら長居したいところですが、限られた座席数で、お昼時と言うこともあり外ではまだ待っている人がいるため、すみやかに会計。

 しかし店をでて1時間後には、もうすでにあの焼きめしが食べたくなっていました。ご時世的に言葉には気をつけたいと思いますが、いわゆる中毒性といいますか・・・。しばらく箱崎を散策して、またお店の前を通りがかったので「もう1回入ろうか?」と提案したら、息子たちは賛成したものの妻から「あかんやろ」と却下。これは、また近々再訪することになるでしょう!

春陽軒

■所在地  福岡県福岡市東区箱崎1丁目34-9
■電話番号 092-641-2451(予約不可)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

惑える40代。飲み歩き・食べ歩きをこよなく愛し「酒ダルマ」と呼ばれるも、40代にして守りに入りやや健康志向。基本ミーハー、浅く広くカルチャー全般に興味。

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