虐待寸前?! 2歳児の壮絶なイヤイヤ期を乗り越える方法とは

 子育て中のお母さんなら、イヤイヤ期の辛さを経験したことがある方も多いのではないでしょうか。成長の証とはいえ、イヤイヤ期の子どもと接するのは大変です。今では3児の母となった私も、一人目はイヤイヤ期でずいぶん悩んでいた時期がありました。

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はじめてぶつかった「育児の壁」

写真AC

 長男は赤ちゃんの頃から、よく食べよく眠る、いわゆる「育てやすい子」だったので、私は特に悩みを抱えることもなく育児を楽しんでいました。

 ところが、2歳を過ぎたころからイヤイヤが激しくなり、ところかまわず泣き叫ぶようになったのです。

 朝から晩まで機嫌の悪い息子に振り回され、私は毎日イライラしていました。朝起きた瞬間から、息子のイヤイヤは全開です。着たかったTシャツが洗濯中で着られず大泣きし、やっとのことでなだめたと思ったら、今度は朝食にお気に入りのバナナがなくて大騒ぎ…。
 8時には保育園に連れて行かなければならないので、ゆっくり付き合うことはできません。
ついイライラして怒ってしまい、通勤電車の中で反省する、という毎日でした。

 夕方も、まだ遊びたいとごねる息子を保育園から連れて帰るのに時間がかかり、仕事で疲れている私はさらにイライラ…。急いで作った晩御飯も、メニューが気に入らなかったようで、
 「たべない!」と泣いてお皿ごとひっくり返す始末。
 
 「もう何も食べなくていい!」と大声で怒鳴り、床を掃除しながら私も一緒に泣きました。泣き疲れて眠ってしまった息子の顔を見ながら、(毎日怒ってばっかりでごめんね…)と謝る、そんな日々に疲れていました。

ついに、イライラが爆発!

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 休日、息子と2人で公園に行った時のことです。急に雨が降ってきて、
 「雨が降ってきたから帰ろう」と声をかけるも、
 「まだあそぶの!」と当然拒否する息子。

 洗濯物を干したままだったので、早く帰りたくて焦っていた私。(もう大泣きされてもいいから、連れて帰ろう)半ば投げやりになってしまい、暴れる息子の手を引いて歩き出しました。

 たまっていたイライラが爆発してしまい自分でも制御できず、全力で抵抗する息子を家までひたすら引っ張りました。

 家に入って息子の手を放し、ようやく息子のことを見て、ふと我に返りました。引きずられた息子のズボンには、大きな穴があいていたのです。幸い怪我はなかったものの(ついに、やってはいけないことをしてしまった…)とショックを受けました。

 この件がきっかけで、なんとかしなければ! と真剣に考えるようになり、保育園の先生に相談したり、インターネットや本で調べたりとイヤイヤ期の向き合い方について勉強を始めました。

 通信講座で子育てコーチングの資格も取得しました。その結果、息子の気持ちを認めながらうまく誘導したり、自発的に行動を促したりする声かけや、自分のイライラをコントロールする方法を学ぶことができ、楽しい子育ての日々が戻ってきました。

 今では6歳になった息子は、イヤイヤ全盛期の妹に、
 「自分でやりたかったね。ちょっと難しいからお兄ちゃんと一緒にやろうか?」とお手本のような声かけをしてくれています。

 あの時、「この状況を変えなければ!」と本気で考えて、本当に良かったと思っています。息子は「自分は認められている」と安心したようで、だんだん癇癪をおこすことも少なくなっていきました。

 イヤイヤ期を超えて成長した息子と同時に、私もお母さんとして少し成長できたのかなと感じています。まだ続きそうな末っ子のイヤイヤ期を乗り超え、これからも子育てを楽しんでいきたいです。

(ファンファン福岡公式ライター/demi)

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