「保育園が足りない!」も今は昔。定員割れが増えてきた保育園業界で、園児の獲得競争が始まっています。保育士の友人から聞いた保育園を選ぶポイントについてご紹介します。
理想の保育園って?
妊娠6カ月で始めた保育園探し。出口のない迷路に迷い込んだように感じたのは、私だけでしょうか?
私たち夫婦は二人とも幼稚園育ちでした。「保育園に預けることで寂しい想いをさせてしまうのではないか」と不安でしたが、今は仕事のキャリアも大事。「保活」に勝たなくてはいけないと早めに園見学を始めました。
3園ほど見た後、
「どこもキレイで素敵だったね。どこも通勤経路内だし選べないね」夫と話をしました。待機児童問題もあり、行政の頑張りのおかげで開園して2〜3年という園が多く、キレイですがどこも似たような雰囲気でした。
現役保育士からのアドバイス
そこで、私は現役保育士の友人に話を聞くことにしました。
「良い保育園の条件は3つ。1つ目、見学の時間を園児が起きている時間に指定していること。これは、その園が保育に自信があることの現れ。いつ、誰に見られても恥ずかしくない保育ができているということ」
そういえば、1つ目の園は午睡時以外はいつでもどうぞと園長先生が案内してくれた。逆に他は子どもがびっくりするという理由で午睡時だった… 後者の方が子どもに配慮しているようで好感が持っていましたが、そういうことでもないことに気付きました。
「2つ目、園内に掃除が行き届いていること。特に水廻りね。新規園はキレイに見えるけど、掃除が疎かになればすぐに汚くなる。掃除ができているのは、人員配置と仕事の分担が適正でサボる人がいないということがわかる」
さすが現役保育士は説得力があります。
「最後の3つ目は、顔ね。保育士の笑顔は仕事が充実している証拠。特に事務仕事をしている人が笑顔で挨拶してくれ、真剣に仕事に向かっていたら二重丸。逆に疲れた顔をした保育士が多く、子どもの前で私語を平気でしているような場合は要注意。子どもの顔もイキイキとしているか、しっかり確認した方がいいわよ。死んだ魚の目をした子どもたちがいるような園も実際に見たことがあるから」
他に何かない? そう聞くと…
「園案内するのが、園長や主任であること。これはしっかりと自園の保育方針を伝えたいという想いがある。あとは嘘みたいだけど、おもちゃが棚にあること。時間によって押し入れから、少しだけおもちゃを出して遊ばせる園があるけど、このやり方は完全に時代遅れ。そうそう、忘れちゃいけないのが、園庭とか遊具にキャラクターの絵がデカデカと描かれているところは、自分の園に自信がないということを認めているようなものだからやめた方がいい」
そして、最後に重要なアドバイスをくれました。
最も重要なアドバイスは…?
「あのね、モンテッソーリ、横峯式、泥んこ。良いとされている教育方法って沢山ある。でも、大切なのは両親の考え方が合うことよ。子育てに正解はなく、みんな違うんだから。教育はデザインって言っても良いくらいだと思うの。そんな中で、お父さんとお母さんが違う考え方をしていると、迷って戸惑うのは子ども。かわいそうよね」
意外なアドバイスを受けて、夫と「どんな子に育って欲しいか」話し合うことから始めようと決意しました。そのためにはまずは私が子どもというものを知り、自分の幼少期を思い出しながらどんな経験をこの子に授けていきたいかを考えようと思いました。
(ファンファン福岡公式ライター/Hoshi.ma.k.a東京ビッグブッダ)