入籍して約1年、「結婚式も終えたし、そろそろ子どもを授かれたらいいなぁ」と、最初は軽い気持ちから「妊活」をスタートしたのですが…。子どもを授かりたい思いが日に日に強くなっていき、気が付くと妊活中毒になってしまっていたのです。
いよいよ妊活スタート! 早く子どもを授かりたいと暴走してしまい…
ある日の昼食時、夫に
「そろそろ子どものことを考えてみない?」と伝えたところ、夫も同じ気持ちだったようで、すんなり同意を得ることができました。
夫は気楽に
「授かりものだから~」などと言っていましたが、もともと凝り性の私は妊活が初めてということもあり、インターネットで色々な記事を読み漁り、妊娠中の友人にも話を聞きに行きました。
妊娠中の友人からは、
「授かろうと思ってもなかなか簡単に授からないよ」
「普段の生活から見直さないとダメだよ」等と思っていたよりも厳しめの意見を頂戴したのです。この時から私は「計画的な妊活」というものに縛られることになるのです。
まず、始めたことが食生活の改善。もともと濃い味が好きな夫のために、味付けが濃い料理を多く作っていたのですが、全ての料理をほぼ素材の味のみの超薄味に変更。
夫は
「食べた気がしないなぁ」と小言を言っていましたが、聞こえないフリをしていました。
そして次に適度な運動。毎朝疲れている夫を朝6時からたたき起こし、3キロのウォーキングを夫婦で必須としました。夫はその後に出勤するので、いつも疲れた顔で家を出て行っていました。
私自身も、妊娠しやすい日が把握できるように、毎日基礎体温をつけて手帳にかかさず記入。それだけでは本当に正確なのか不安になり、市販の排卵検査薬を購入して毎日のように検査をしていました。
妊娠しやすい日がある程度把握できるようになると、夫も把握できるように共有のカレンダーに入力をして、その日に残業や飲み会を入れないように調整する努力をするようにお願いをしました。
そんな日々が続いた頃、妊娠しやすい日と共有していたのに夫が飲み会の予定をいれたり、残業をしてくることが増えていきました。
当然私は烈火のごとく怒り、最近妊活に協力的ではない夫に理由を問い詰めました。
夫から衝撃のカミングアウト…
すると夫から消え入るような声で
「実は機能不全になっている…。」と伝えられました。
詳しく聞いてみると、私のあまりに行き過ぎた妊活がストレスで機能不全になり、そのことを隠すためにわざと帰宅時間を遅くしていたというのです。
その晩は、驚きのあまり話し合いはそこで中断しましたが、寝る前に私は今までの行動を振り返り、妊活に夢中になるあまり、大切なパートナーの気持ちをないがしろにしていたのではないか…、と反省しました。
妊活に必要なのは、お互いの気持ち
翌朝、反省した私は夫に今までの行き過ぎた行動を謝罪して、これからは適度に妊活を行う旨を伝えました。
それからは、お互いの気持ちを尊重しつつ妊活を継続していたら、夫の機能不全も無事治り、子どもも授かることが出来ました。
この経験から、周りの気持ちを考えず独りよがりな妊活よりも、しっかりパートナーの気持ちも考えて話し合うということも非常に大事な妊活のひとつなのだと痛感しました。
妊活中毒になってしまっているかも…、と思った方は、いったん冷静になってパートナーの様子を見てみることをおすすめします…。
(ファンファン福岡公式ライター/ちゃーみー)