今年もマテ貝掘ってきました【久留仁譲二の小市民だより】

  

 ここ数年、毎年1回マテ貝を掘りに行っている、私こと久留仁譲二ですが、14日土曜日に大分県豊後高田市の真玉(またま)海岸に行って参りました。去年も、6月6日に同じ場所に掘りに行きましたが、若干マテが小さかったです。今年はどうじゃろう、と事前に当地の観光公社に問い合わせの電話をかけたところ、まずまず人が多いようなので、期待して遠征することにしました。

 これがマテ掘りに欠かせない相棒、平鍬(ひらぐわ)です。普段畑の土を耕すのに使っています。大型なので、固めの砂でも難無くすくい取れます・

 これがマテ貝の潜む穴に塩を注ぎ込む、百均で売ってるプラスチックボトル。私を最初にマテ掘りに誘ってくれた友人が買ったものをわが家で預かっています。それぞれ微妙に先の形が違いますが、注ぎ口が大きいものが使いやすいです。

 その友人の七つ道具。マテ掘り専用のスコップはコンパクトで持ち運びに便利ですが、掘りやすさでは私の農業用に軍配が上がります。

 今回同行するもうひとりの友人は、地下足袋でプロっぽい雰囲気を演出する構えのようです。世の中にマリンシューズなるものが出回るずっと以前から日本にはこげな便利な靴があったとです。

 今回は大人4人子ども2人の総勢6人の大所帯になったので、出費増を避けるため、レンタカーを借りて1台で行くことにしました。コロナ以降高速道路の割引は無いし、最近のガソリン高騰もすさまじいので、2台に分乗するとお金がもったいない。旅の道中はみんな一緒が楽しいしね。

 朝8時半に西鉄大橋駅近くのニッポンレンタカーに集合です。車はトヨタのシエンタ。6人乗りというので、もっと大きな車体を想像していましたが、意外に小さくて驚きました。その分荷物を置くスペースが小さいので苦戦しましたが、なんとか押し込みました。行きは子ども二人を連れてきた後輩が運転を買って出てくれました。野多目インターから都市高速に乗り、北九州行橋方面回りで向かいます。

 途中で昼食や塩を買いに寄りましたが、3時間足らずで目的の真玉海岸に到着しました。思ったより人が少なく、海から近い便利な場所に車を停めることができました。着々と潮が引く海の上を飛ぶのはとんびでしょうか。

 いつもは「SOBA CAFE ゆうひ」という海の真ん前のお店でそばなどのごはんをいただくのですが、現在施設一帯の建て替え工事中だったので、おにぎりや弁当など自分で調達したものを、海を眺めながら思い思いに食べました。

 沖の方が沢山採れそうな気がするので、岸辺から数百メートル離れた地点まで進み、掘り始めます。

 まずは、マテ貝の巣穴の見えるところまで掘らなければなりません。

 真剣です。

 いくら掘っても誰からも文句出ません。海のように広大な地平が広がります。ま、海ですから。

 塩を惜しげもなく大量にぶち込みます。5kgを2袋、10kgも持ってきています。こんなところでケチってはいい成果は上げられません。

 投入された塩の濃度で「満潮か!」と驚いて顔を出したマテ君、まんまと捕えられてしまいました。まずまずの大きさです。

 順調に獲れていきます。去年の獲物より大粒揃いで、小さいのは海に返します。

 2時間ほどでけっこうな大漁。腰もそんなに痛くなってないし、せっかくの遠征なので、あと30分、2時半まで粘ります。

 何事かを成し遂げた達成感に満ちたショットです。表情をお見せできないのが残念。

 帰り際、水道で足を洗おうとしていたら、こんな告知が。禁漁たった1カ月と8日だけ。太っ腹。

 家に帰った翌日。料理にとりかかります。

 いい感じに火が通ってきました。

 もういいでしょう。

 出来ました。

 味つけはこれだけ。「黒瀬のスパイス」は北九州のお店の製品ですが、キャンプなどアウトドア好きの間では全国的に有名らしいです。

 ビールのお供にして、たちまち平らげてしまいました。

 同行者のひとりはパエリアとやらを作りました。手もかかるのに、あっぱれです。

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 今回のマテ貝掘り遠征、大人ひとりあたり約5千円ほどかかりましたが、充実感のある楽しい日帰り旅行でした。合計3kgほどのお土産も持ち帰りました。お店で買えばけっこうするでしょうし、なにより新鮮です。

 私たちは、はるばる豊後高田まで行きましたが、福岡からだと去年閉鎖されていた行橋の蓑島 (みのしま)海岸も、先月末からマテ貝掘り解禁になった、とネットで確認しました。

  書くのを忘れていましたが、帰路、「花いろ温泉」という豊後高田市内の温浴施設で風呂に入り、汗と塩、砂を洗い流してさっぱりしました。新しく清潔、明るいお風呂に大人400円、小学生200円で入れます。

 その後、宇佐に入ったところで、小腹が減ったので、今や全国的に有名な宇佐唐揚げを買って車中食べました。この「ひろ」というお店、私のおじさんおばさんの家の近所なので、時々行きます。道沿いで目立つし、入りやすい。なにより味がスパイシーで美味。みんな300gをあっという間に食べてしまいました。

 福岡までは私が交代して運転しました。シエンタ、車長が短いので取り回しが良く運転しやすいですね。車高も程よく視界が確保しやすかったです。

 マテ貝に話を戻しますが、やってみると、想像以上に楽しい遊びだし、食べる楽しみもあるので、未経験の方も是非挑戦してみて下さい。 

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

米国の本家と同い年のシニアブロガー。毎晩長いときは30分に及ぶ歯磨きを欠かさない。最近覚えたメルカリへの出品にはまっている。
17年乗った作業用の軽トラックをカッコいいカーキ色の新車に買い替えた。

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