「ラーメン屋のせがれ」第7回 ~ラーメン屋の手抜きカレー~

 元・ラーメン屋のせがれ、久留仁譲二です。初めて読む方のために書くと、「元」というのは、親は既に店をやめているからです。

 大家さんのご好意により、借りていた店舗を居抜きで引き継いだ方(元常連さん)が同じ屋号でラーメン屋をやってくださってます。私たち子どもなど身内が継がなかったからですが、後継ぎが見つからなければ、豚骨スープを煮る羽釜など設備を撤去する「原状復帰」にそこそこのお金も手間もかかるところだったので、ほんとうに助かりました。

 今月初めの大型連休中に、久しぶりにそのお店を訪ねてみました。

 が、残念なことに営業していませんでした。以前も書きましたが、車で動く営業マンのお客さんも多いので、こんなときは閉めるのが正解かもしれません。

 それでも、ちょいと様子を見ようと近づくと、ガラス戸に「カレー始めました」の貼り紙がありました。これは新展開です。今どき、天神や博多駅などまちなかでカレー食べると千円とかけっこう値段することも多いですが、たしか5百円くらい、手ごろな値段だったので、いつか試してみようと思いつつ、立ち去りました。

 さてさて、わかりにくい絵で申し訳ないのですが、写真が残ってないもので。てか当時撮っていないので。

 私が色鉛筆で書いた45年ほど前の家のカレーです。やたら白っぽいものが乗っていますが、これはチャーシューです。ラーメン屋で忙しかった父が仕事の合間を縫って作り、留守中きょうだいで食べた「とんこつチャーシューカレー」の復元です。

 肉を店のチャーシューで代用し、野菜と一緒に炒め、水の代わりに味つけしてない豚骨スープを入れて煮立たせます。カレールウは大体ハウスジャワカレーでした。30分もあれば出来てしまう省エネカレー。作り置きしとけば2、3日は持ち、子どもたちは温めてジャーのごはんにぶっかければ良いので、忙しい親としては重宝するメニューでした。

 で、ラーメンのだしが利いてるので、コクがあってなかなか美味なんです。手間を省きザクっと切ったチャーシューも豪快で食べ盛りにもパンチ十分の好物でありました。書いてるうちにまた食べたくなってきました。

 後継ラーメン店のカレーもあんな感じなんでしょうか。コロナが流行る前にそこを手伝いに行ってた母に聞いてみたら、一応作り方を教えてあげてたらしいです。やはり一度は食べてみなければ。

 ところで、うちはそうでもなかったんですが、両親が共働き、とくにお店をやっているおうちの子は、晩ごはんとか、けっこう手抜きだったりしたそうです。知人はおとうさんが会社員でおかあさんが美容室やってたんですが、夜の食事が「焼きそば。以上」みたいなことが多く、がっかりしてたそうです。まあ、せめてサラダくらい欲しいとこですよね。子どもだから野菜より鶏のから揚げとかの方が良かったかもしれませんが。

 私はカレーも大好きで、子どもの頃から自分で作ったり、気になったお店には色々行ってみる方なので、いつかカレー屋とラーメン屋の違いについても書いてみたいと思います。

 短いですが、今回はこのへんで。

(続く)

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※この記事内容は公開日時点での情報です。

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著者情報

米国の本家と同い年のシニアブロガー。毎晩長いときは30分に及ぶ歯磨きを欠かさない。最近覚えたメルカリへの出品にはまっている。
17年乗った作業用の軽トラックをカッコいいカーキ色の新車に買い替えた。

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