梅雨を乗り切る! 臭わない【部屋干しのコツ】生乾き臭をなくす方法

 梅雨時期は洗濯物の部屋干しが多い時期。そして、部屋干しで気になるのは洗濯物の生乾き臭です。タオルを顔に当てたとき雑巾臭がすると、泣きたくなりますよね。いやなニオイなく乾かすために、梅雨時期の部屋干しのコツを、お掃除スペシャリスト佐倉が解説します。

目次

「洗濯」と「干す」どちらも重要なニオイ対策

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 部屋干しで臭い対策というと、干すときのコツだけを考えてしまいませんか。しかし、ニオイのもとのモラクセラ菌は、服を脱いだときから衣類に存在しています。そのため、臭い対策は、洗濯時と部屋干し時にする必要があります。
※ニオイのもとのモラクセラ菌(マイナビニュース 洗濯したのに雑巾臭い…花王、”あのニオイ”の原因菌を解明|参照元: https://news.mynavi.jp/article/20110526-a056/

臭いの元のモラクセラ菌とは

 モラクセラ菌は水分があると、5時間ほどで爆発的に増えていきます。菌自体が臭うのではなく、増殖する過程で、雑巾臭のような生乾き臭が出てくるのです。
 また、菌が衣類で増えるのは、水分の他に、エサになる皮脂や汚れがあるからです。洗濯時に、皮脂と汚れをしっかり落とすとエサがなくなり、菌の増殖を抑えることができます。

脱いだ時から始まる洗濯の対策ポイント7つ

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 生乾き臭を抑えるのは、モラクセラ菌の増殖を防ぐことがカギになります。気を付ける洗濯ポイントは7つありますが、習慣にすると大丈夫です。

 とはいうものの、洗濯機の掃除と衣類への洗剤スプレーは少し面倒かもしれません。しかし、この2つは対策効果を、グググッ! と上げてくれます。洗剤スプレーは洗いあがりがきれいな一石二鳥のひと手間です。

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(1)脱いだものは通気性のよいランドリーバスケット(※1)に入れる。洗濯機に入れるのはNG
(2)洗濯機の掃除(※2)をする。6月~10月は月に1回、11月~5月は3カ月に1回
(3)皮脂は衣類の裏側につく、裏返せるものは裏返して洗う

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(4)洗濯が終わった後、洗濯機のふたは必ず開けておく
(5)洗濯物は洗濯槽の6割程度、ゆったり水洗いできる量で
(6)気になる汚れ部分に2倍に薄めた洗剤をスプレー(※3)
(7)脱いだその日のうちの洗濯がベスト、24時間以内に洗濯を目標にする


(※1)ランドリーバスケットは網目やメッシュタイプを。バケツタイプや目の詰まった布製は服がムレてにおいの原因になる。
(※2)洗濯機の掃除は、洗濯機用クリーナーで洗濯槽の裏側のカビや菌、汚れを落とす。洗濯機の汚れが衣類につかないように、定期的な掃除を。
(※3)エリや袖口などには、汚れや皮脂を残さないようひと手間かける。市販の洗剤を2倍に薄めた液を準備し、3度スプレーするか、歯ブラシで叩くように塗布する。そのまま15~20分置いてから、洗濯機に入れて洗う。

部屋干し時のニオイ対策ポイント7つ

 ニオイ対策のためには、早く乾かすことを目標に。除湿器やサーキュレーター、扇風機などあるものを総動員して乾かします。

(1)早く乾かすことを考える、5時間以内を目標に
(2)エアコンや除湿器で湿度を下げる

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(3)扇風機・サーキュレーターの風は衣類の下部分にあてる。(干していると水分は下がってくるため)
(4)干す場所は狭い部屋がいい 換気扇を回しっぱなしにできればお風呂もOK

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(5)衣類の間に空気が通るように干す、隙間はこぶし一つが入るくらい
(6)乾きにくいポケットは出して干す
(7)高い位置に干す。湿気を含んだ重い空気は部屋の下にたまるため、高い位置の方が湿度は低い


 早く乾かしたいときには、除湿器があれば、エアコンより多くの水分をとります。乾燥に時間がかかり、生乾きで困る場合は購入を検討してもよいかもしれません。

 部屋干し時のニオイ対策をご紹介しました。洗濯時の対策は習慣にして、部屋干し対策は早く乾かす工夫で梅雨時期を乗り切ってください。部屋干をマスターすれば、花粉や黄砂の時期にも役立ちますね。

(ファンファン福岡公式ライター/佐倉玖弥)

(参考文献:間違いだらけの洗濯術 著者:洗濯ブラザーズ 発行所:株式会社アスコム)

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※この記事内容は公開日時点での情報です。

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