将来の生活に不安を覚えた私は、クラウドソーシングサイトで副業を始めることに。仕事量に応じた報酬をもらえることにやりがいを感じてきたころ、妊娠が発覚! 産後も育児と副業を併用して続けるつもりでしたが、新生児育児は思っていた以上に過酷で…。
生活に大打撃!
結婚をして5年、私たち夫婦は
「そろそろ子どもを迎えたいね」という話を進めていました。しかしそんな折に、新型コロナウイルスが拡大して生活は一変。旦那の会社の業績は悪化して給与は下がり、契約社員の私はいつ契約を切られるかひやひやする毎日を送っていました。コツコツと貯めていた積立貯金も中断し、毎月の食費や固定費を見直すも切り詰めた節約生活をせざるを得ない状況でした。
そんなある日、ネットでクラウドソーシングの存在を知り、思い切って登録することに。さまざまな仕事が募集される中、ネット記事を執筆するライティング業務を始めました。ライター未経験でしたが、少しずつ依頼数は増えていき、3カ月経つ頃には月3万円の収入を達成! 家計の足しになったことに、ホッと一安心しました。
しかし、同時期に妊娠が発覚。妊娠初期から続くつわりはどんどん酷くなり、体調は悪化。ベッドから出られない日々が続き、副業どころか本業すらもままならない状況になってしまったのです…。
「せっかくライター業も軌道に乗ってきたのに…」まだまだ頑張りたい気持ちはありましたが、健康な体で赤ちゃんを産むためにも、副業は一時休止することにしました。
退院翌日から副業開始! ところが…
そして無事に元気な男の子を出産。産後は1カ月、実家でお世話になることにしました。会陰切開の痛みやおっぱいの張りなど、産後のトラブルに見舞われるも「早く副業を再開しないと」という気持ちから、退院翌日からパソコンを開きライター業務を始めました。
母はそんな私を見て
「今は無理しないで、ゆっくり休みなさい」そう心配してくれましたが、育児を甘く見ていた私は
「新生児のうちは基本的に寝ているみたいだし、空いた時間に副業するから大丈夫!」
と、気軽に答えたのです。
しかし、いざ子育てが始まると「空いた時間」なんてものが存在することはなく… 常に授乳、抱っこ、寝かしつけの繰り返し。さらに副業を再開したことから、酷い睡眠不足に陥ってしまったのです。
副業は5,000文字の記事を週に2、3件の受注で、産前と同じ仕事量。今思ってもかなり無理のあるスケジュールでした。授乳し寝かしつけた後は、すぐにパソコンを開いて副業開始です。執筆に集中しようにも睡眠不足で頭は回らず、そうこうするうちに次の授乳時間が始まり…。
育児と副業なんて両立できる! と豪語した自分の考えの甘さを痛感しました。
産後は、自分と子どものことを第一に考えよう
そんなフラフラ状態の私を見かねた母から、
「もっと自分の体を労りなさい。赤ちゃんもママがそんな状態だと不安がるよ!」そう優しくも厳しく諭されたことで、私はハッとしました。
「副業を早く再開しないと」という焦りから自分の体と子どものことを疎かにしていたことを反省…。その夜は、子どもの世話も母にお願いし、久しぶりにぐっすり寝ることができたのです。
産後の女性の体はすぐに元の状態に戻るわけではありません。それ以降、副業のクライアントへ産休中であることを説明し、一時休止することにしました。回復を早めるためにも周囲に頼って十分な休養は取るべきだとあの頃の私に伝えたいです。
(ファンファン福岡公式ライター/kinkuma@)