待望の第1子を妊娠し、幸せとともに訪れた出産や育児の不安。そんな時、務めていたパート先で、やたら先輩パパ面でアドバイスをしてくる男性職員がいました。そして世のママを全員敵に回すような衝撃発言が! 今までのモヤモヤが爆発し、私は反論してしまったのです。
職場で妊娠を発表
不妊治療をして、やっと子どもを授かった私。不妊治療が長かったこともあり、何があるか分からないと考え、すぐに周りの人には報告しませんでした。
安定期に入り、職場のメンバーに報告。
「おめでとう」
「実はそうなんじゃないかって思っていた!」と祝福の言葉を頂きました。出産や育児の不安はあるけれど、やっと妊娠生活を穏やかに過ごせそうだなと前向きな気持ちに! しかし、職場に報告した事で少々面倒なことが起こり、穏やかな妊娠生活に終止符がうたれてしまうのです。
頻繁に子育てのアドバイスをしてくれるけど…
少し体調が悪くて休んだ翌日、別の部署の40代くらいの男性職員Aさんが話かけてくれました。おしゃべりで陽気な印象があるAさんでしたが、別の部署なのであまり話したことがなく、正直びっくりしました。
Aさんは始めは
「体調大丈夫? うちのカミさんもよく体調悪くなっていたよ」と心配して声をかけてくれていましたが、話がどんどんと違う方向にいってしまいます。
Aさんも小学生の娘さんがいる、先輩パパさんです。
「今どき怒らない親が多いけど、怒らなきゃダメ!」
「母親が1番なんだからちゃんと子どものこと見てないといけないよ」と子育て論を語り始めました。
さらに、奥さんの不満話が連発。
「奥さんが家事を押し付けるようになった」
「口調がきつくなった」と子どもが生まれてから、奥さんが優しくなくなったそうで…。ため息をつきながら話していました。
その日を境に、会社で会うと一方的な子育て論と奥さんの愚痴。心の中では「出産前に憂鬱になる事ばかりを言うのはやめてくれー!」と毎日思っていました。
余計な一言に反論!
穏やかな妊娠生活を、と思っていたのがAさんによって激変! もう話を聞くのが苦痛だなと思っていた時にAさんのある発言で、私は爆発してしまいます。
「産後は子ども中心で、旦那さんをおろそかにしがちだから、ちゃんとケアしてあげてね!」と世のママを敵に回すような発言をしてきたのです! 私はカチンときて
「逆じゃないですか? 交通事故と同等の傷を負いながら育児家事するのに、産まれてくるのを待っていただけの旦那のケアをなぜしなきゃいけないんですか? そんな考えだから奥さんと上手くいかないんじゃないんですか?」と言ってしまいました。
止まらなくなり「言い過ぎた…」とハッと我にかえりましたが、もう手遅れです。Aさんは怒った顔をしていましたが、何も言わず立ち去りました。多分私の最後の一言で何も言えなくなったのでしょう。
一部始終を見ていた人がいた
「どうしよう…」と青ざめていたら、同じ部署の女性職員が
「よく言った!」と肩を叩いて励ましてくれました。どうやら前々から私たちのやり取りを聞いていて、一言言ってやろうかと思っていたらしいのです。女性職員に救われた瞬間でした。
その後、Aさんから
「この間は偉そうなことを言ってすまなかった」と謝罪があり、私も言い過ぎたと反省して和解しました。それからAさんとは疎遠になると思ったのですが、なんと冗談を言い合える関係になったのです! 一度本音を言い合えたからかもしれません。こうして私の穏やかな妊婦生活がやっと始まったのでした。
(ファンファン福岡公式ライター / hinako)