子どもたちが伸び伸びと学習するくもんの教室は全国に1万5,000超、福岡県に600ほどあるといいます。魅力的な教室を運営する「くもんの先生」にファファン福岡編集部がインタビューします。今回は福岡市西区の右田先生です。※この記事は2022年7月21日に公開されました
右田先生(40代)~福岡市西区~
先生歴 2019年12月から約2年半
経歴 窓口業務のパート→子どもが大学生、高校生、小学生のときに教室を新規開設
大切にしている言葉 「感謝」 今、現実の状態が幸せだと感謝するようにしています
「生きがいを感じながら長く働ける仕事を探していました」
―教室開設のきっかけは。
私生活での変化を機に、子どもたちが巣立って私1人になったときのことを考えるようになりました。パートには定年があるので、生きがいを感じながら長く働ける仕事を探していたところ、「くもんの先生」募集の広告が目に留まるようになりました。気になりながら数年がたったころ、話だけでも聞いてみようと、説明会に参加してみることにしたんです。
―説明会の印象は。
担当者が感じのよい人で、丁寧に説明を受けました。「出会いに感謝します。ありがとうございます」と言われたことを覚えています。感謝されたことが心に響き、私もそこでの出会いに何かしらの縁を感じました。そのとき、「くもんの先生」になりたい気持ちがほぼ固まりましたね。
―すぐに教室を開設したのですか。
当時のパートの仕事が楽しく、教室開設時の収入面の不安もあったので、しばらくは開設時期を悩んでいました。その間、教室の場所や開設方法について事務局の人と電話でやりとりしながら、少しずつ具体的になっていきました。
―開設を決めた経緯は。
説明会から数年たったころ、福岡市西区で教室新規開設の話をもらいました。私の家から車で15分ほどの距離にあり、住まいの1階を貸したいというご夫妻の自宅でした。とてもいい人に恵まれ、「ここで教室をしたい」と思い、勇気を持って飛び込んでみることにしました。
私の場合、長男が大学生、次男が高校1年生、三男が小学4年生で、すでに手がかからなかったことも開設を決めた理由の1つでした。
「一緒に考える姿勢で子どもたち自身が気づけるように」
―教育関係の仕事の経験はありましたか。
全くありません。窓口業務のパートをしていました。同僚に業務を教える仕事を2年ほど担っていましたので、生徒と接するにあたって少しは役立っていると思います。
教室で私は“教えない”んです。私は先生歴がまだ2年半。生徒が質問にきたら、私自身も答えを知らない状態で、一緒に考える姿勢で子どもたち自身が気づけるように接しています。私は昔、国語が苦手だったので、子どもたちの「分からない」の意味がよく理解できます。答えを知ってしまうと、そこに導こうとしてしまう気がするので、「難しいよね。先生も一緒に考えるからね」と言って子どもと一緒に考えています。
ただこの方法だと時間がかかることもあるので、徐々によりよい指導法を見つけたいなと思っています。
―教室を始めてうれしかったことは?
一生懸命考えている子どもが「あ、分かった!」といって、自分の力で問題を解けたときは本当にうれしくなります。子どもの成長を見られるのが喜びです。私は子どもたちのためにどういうサポートができるのか日々考えています。
―子どもたちと接するとき心掛けていることはありますか。
マイナスな発言はせず、励まし、褒めることを心掛けています。前向きな発言をした方が、その後の学習態度にもプラスになるようです。一人一人ちょうどあった学習をしているので、学校で習う内容より進んだ勉強をしている子どももいます。そのため、「難しいのは当たり前だよね。よくやってるよ」と声掛けをしています。勉強を心から楽しんでほしいからです。
教室では子どもたちと楽しく過ごしているので、いい意味で仕事という感覚がありません。学校の先生でもなく、親でもなく、その間を補うような役割を果たしたいと思っています。
―教室運営面での悩みがあったらどうしていますか。
事務局の地区の担当者に相談にのってもらいます。「力になります!」と快く対応してもらえるので安心できます。採点や音読確認などの生徒対応をしてくれているスタッフの存在も心強いです。
―休日のリフレッシュ方法は。
現在、中学1年の三男が硬式野球チームに所属しています。息子がノックを受けたり、バッティングの練習をしたりするのを見ているだけで楽しく、ワクワクしますね。
―今後の目標を教えてください。
どんどん学びを深めてもらい、最終教材まで進む子どもたちを育てたいなと思っています。さらに在籍生徒を100人にすることを目指しています! より多くの子どもたちとの出会いから、先生として学び成長したいです。