雨の災害に気を付けたい昨今。雨水の浸入を防ぐとされる「水囊(すいのう)」を知っていますか。どんなものなのか「防災新聞」サイト、竹若由里絵編集長に聞きました。
Q:水囊はどんなもの?
A:土囊の代わりになる水防ツールで、袋に水を注入するタイプです。大雨時に屋外で建物などへの雨水の浸入を防ぐ目的で使用できます。
Q:作り方は?
A:2、3枚重ねたビニール袋に水を入れて手軽に作れます。後片付けも簡単です。屋外に設置するときは段ボール箱の中に水囊を入れてビニールシートで巻けば強度が上がります。
Q:意外な活用法があると聞きました。
A:屋内でも利用できるんです。トイレ、お風呂、洗面所など家中の排水溝に水囊をかぶせることで汚水の逆流を防ぐことができます。
Q:汚水の逆流とは?
A:下水道には分流式と合流式があります。そのうち合流式の下水管で大雨時に起こりやすい現象です。合流式では雨水と汚水が一緒に流れるため、下水管路は住宅とつながっています。大雨時にマンホールから雨水が噴き出すような状況になれば、住宅側に汚水が逆流してくるのです。住宅内に汚水が逆流しなくても、下水管は詰まった状態なので嫌なにおいが発生します。水囊でふさぐことで、においを防ぐこともできるでしょう。
目次
水囊の作り方
1)45L程度のビニール袋を用意
2)袋を2枚もしくは3枚重ねにする
3)袋の半分を目安に水約20Lを注入
4)口をしっかり縛る
参考記事:作り方の動画
https://bousai.nishinippon.co.jp/836/