毎月の出費が多く、つい赤字家計になりがちでお困りではないですか? 今回はファイナンシャルプランナーの川畑が、【脱・赤字家計】を目指して見直すべきポイントをまとめて解説します。まずは出費が大きくなりがちな固定費を把握し、削減できる方法を考えていきましょう。
赤字家計を救うポイント! 固定費の削減から始めよう
家計を圧迫しがちなのが固定費です。固定費とは簡単に言えば、定期的に必ず発生する費用と考えればよいでしょう。1円でも安い食材を買うことも重要かもしれませんが、まずは出費の中でも比較的大きな割合を占める固定費に注目してみることから始めることをおすすめします。
代表的な固定費とは? 定期的に見直しで無駄を減らそう
代表的な固定費として、家賃、保険料や水道光熱費、それに通信費などが挙げられます。これらの金額が大きくなると、毎月出費がかさんでしまい、結果として赤字家計となる可能性が出てきます。
家賃は住まいに直結しますから、簡単に妥協はできないかもしれません。その一方、保険や通信費は様々なサービス内容や会社によって比較がしやすい部分です。最近では、電力会社も選択肢の幅が広がっていますよね。
保険についてはライフステージによって必要な保険も変わりますので、保険料のことも含めて一度見直しをしてみると良いかもしれません。最近はネット保険も普及しているので、より幅広い選択肢を持てるはずです。通信費は格安サービスに乗り換えるなど、必要な通信容量にあったプランを選択することがポイントです。
定額サービスの利用も固定費に! 個々は安くても注意が必要
音楽配信サービスや有料会員制のアプリも、長く利用していれば固定費といえるでしょう。また、毎日必ずペットボトルの水を購入したり、カフェでコーヒーなどを頼む場合も固定費となります。それ単体では大した金額にはならない場合でも、いくつかのものが組み合わされば月に数千円ほどになります。
例えば1本100円の水でも、毎日買えばひと月で3,000円程になります。これに他の固定費も加われば、あっという間に家計の負担となってしまいますよね。飲食料や定額サービスは、購入しやすい金額に設定されていることが多いです。よって、ついつい手が伸びてしまいがちですが、家で準備できるものは買わない、利用頻度が低いサービスは解約するなど、金額が膨らまない工夫をしてみましょう。
2020年の家計調査年報(家計収支編)によれば、2人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計収支では黒字が約19万円という結果が出ています。
(※総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年) 家計の概要|
参照元:https://www.stat.go.jp/data/kakei/2020np/gaikyo/index.html)
あくまでも統計なので個々の家庭により状況は違いますが、赤字家計になっている場合は参考にしてみると良いかもしれません。
定期的な固定費の見直しで【脱・赤字家計】をしよう
赤字家計の場合、まずは今回ご紹介した固定費の見直しから始めてみましょう。毎月ほぼ同じ金額が出ていくとだんだんととそれに慣れてしまい、削減するという意識も薄れがちです。また、少額のものだとトータルでの金額を考えずにあれこれ買ってしまう危険性があります。
クレジットカードの明細や通帳を確認すると、自分が意識していなかった部分で出費がかさんでいることがわかるかもしれません。物価や収入の状況に合わせて、可能であれば定期的に固定費の中身も精査していきたいですね。
(ファンファン福岡公式ライター/川畑彩花)