暑くなったら出てくる【コバエ】 駆除対策は掃除にひと手間を!

 夏が近くなると現れるコバエ。どこから入ってきているのかと疑問ですよね。外から入ってくる場合と家の中で発生している場合があります。コバエの駆除と対策は、掃除とちょっとしたひと手間。コバエ対策をお掃除スペシャリスト佐倉が解説します。

目次

コバエはどこから入ってくる?

 コバエは2ミリ前後の小さな虫ですから、窓やサッシのわずかな隙間から家に侵入してきます。人と一緒に、玄関から入っているかもしれません。
 家に侵入したコバエは、快適な場所を見つけて卵を産み増えていきます。先回りして掃除をし、コバエを増やさない対策をとりましょう。

コバエの種類と特徴

写真AC

 コバエは、人を刺しませんが、飛び回っているのは不快なものですよね。家の中で飛び回るコバエは4種類。それぞれ特徴があり、好む場所も異なります。どのコバエがいるかチェックしておくと、掃除の場所の目安になります。

ショウジョウバエ

・色・体長:眼は赤・体は黄褐色・約2~2.5ミリ
・好む場所:生ごみ、腐った食品・果物
・卵から成虫まで:約10日

ノミバエ

・色・体長:体は黒褐色・約2ミリ
・好む場所:生ごみ・食品・肉。跳ねるように飛ぶこともある
・卵から成虫まで:約14日

チョウバエ

・色・体長:体は灰色・約3~5ミリ
・好む場所:排水溝や水回り、トイレ
・卵から成虫まで:約18~32日

キノコバエ

・色・体長:体は黒・約1.8~3.2ミリ
・好む場所:観葉植物の土・水受けの中
・卵から成虫まで:約15~16日
※キノコバエは観葉植物の土の中の真菌類などをエサにするため、他のコバエと好みの香りが異なります。キッチンに置くコバエ取り器では捕獲できないため注意。

すでにいる台所のコバエ対策に「めんつゆトラップ」

 すでにキッチンや水回りを飛び回っているコバエがいれば、コバエ専用の駆除アイテムや、殺虫スプレーを活用して駆除しましょう。手近なところでは、めんつゆを使ってトラップを作れます。

<作り方>
(1)500mlのペットボトルを下から5cmくらいでカットする
(2)水を約1cmの高さ入れ、その上にめんつゆを約1cm入れ、お酢を数滴入れる。
(3)台所用洗剤を数滴入れる
(4)キッチンのコバエが発生している場所に置く

 めんつゆの臭いに引き寄せられたコバエを捕獲する仕組みです。通常、コバエの体は水をはじきますが、このトラップでは洗剤の界面活性剤の働きで沈んでしまいます。
※めんつゆトラップは1週間程度で取り換えを。長く置くと表面にカビが生えてきますのでご注意。

観葉植物に発生するコバエ対策

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 観葉植物にコバエが発生したら、土に卵が産み付けられている可能性があります。鉢の上から6~8センチほど土を取り除き、新しい用土と入れ替えます。用土は無機質のピートモスなどを、肥料は化学肥料を使いましょう。コバエは有機質の土に卵を産みますので腐葉土は厳禁です。

コバエを発生させない掃除のポイントとひと手間

 コバエが家に入ったら、どこかに卵を産み付ける可能性があります。卵が成虫になるまでの期間は2週間前後。放置するとコバエが大量発生してしまうため、成虫の駆除と同時に、卵を産みそうな場所の掃除をしっかり行いましょう。

・流し台のゴミ受けの中にゴミを残さない

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・三角コーナーや排水口のゴミ受けはしっかり洗う

・排水口のヌルヌルの中にも卵を産むので、パイプや排水トラップも掃除

・トイレのタンクの中も一度覗いて、ドロドロ汚れがあれば掃除

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・ビールやジュースの空き缶を放置しない

・食べ残しは放置せずラップをかけておく

・観葉植物にコバエがいないか時々チェック

・網戸や窓の隙間はふさいで外からの侵入を防ぐ

コバエ対策のために掃除とひと手間の対策を

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 コバエの特徴と駆除方法をご紹介しました。コバエは掃除と置きっぱなしにしないひと手間で駆除できます。大量発生してしまうと駆除が大変になります。少ないうちに、対策をとってくださいね。

(ファンファン福岡公式ライター/佐倉玖弥)

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