福岡市地下鉄薬院駅から徒歩約6分、福岡市中央区に11月1日にオープンした「Café and Dining Naturalist(カフェアンドダイニング ナチュラリスト)」。今泉の静かな通りから奥まった場所にある店舗は隠れ家のよう。青い瓦の門をくぐればブランコやテント、ハンモックが並び、心が和みます。
日の出珈琲などを開発した代表の西島銀次朗さんが自社商品の直営店を兼ねて始めたカフェダイニングで、コンセプトはフランス料理をリーズナブルに提供するカジュアルフレンチ。5つ星ホテルのレストランで20年以上勤務した経験を持つシェフが手掛ける約20種類の一品料理が680~980円で堪能できます。一部オーガニックの食材を使うほかビーガンにも配慮。ハムをレンズ豆に変更するなど臨機応変に対応しています。
おすすめは「ナチュラリストの燻製(くんせい)ベーコンを使った本日のパスタ」。香り豊かなパクチーで作ったジェノベーゼソースと自家製ベーコン、季節野菜、パスタが絡みます。ランチタイムプレート(パンとスープ付き1,400円)とディナータイムの単品(980円)で提供。ランチは午後3時までオーダーできるのもうれしいポイントです。
ディナータイムでは「ゴルゴンゾーラのリゾット」(980円)が圧倒的な人気。ゴルゴンゾーラチーズをたっぷり使い、米の硬さを少し残した絶妙な歯応えが特徴です。小松菜の緑色が彩りを添えます。
デザートの「日の出珈琲のアフォガード(480円)」も見逃せません。自家製のバナナジャムを添えたバニラアイスに熱々の日の出珈琲をかけていただきます。
コース料理も充実していて、ランチタイムは2,000円、ディナータイムは3,500円から用意されています。「エクセレントコース(6,000円)」で出される熊本県産桜肉のカルパッチョはイチオシ。ピリッと辛味のあるワサビ菜と新鮮な馬刺し(桜肉)がマッチしています。
このコースには前菜、パン、スープ、魚料理、肉料理、ゴルゴンゾーラのリゾット、日の出珈琲のアフォガード、ドリンクが付き、ぜいたく気分を味わいたいときにぴったりです。
西島さんは20代の頃8年間オーストラリアに留学。ベトナムに農園を持つクラスメートとの出会いがコーヒーのオリジナルブランド立ち上げにつながりました。4年前の設立から2年かけてオリジナルのコーヒー豆を開発。使用するのはベトナムの自然環境保護区でオーガニック(無農薬)栽培された豆です。
ヘーゼルナッツと燻製する独自の焙煎(ばいせん)方法でナッツの甘み成分がコーヒー豆に濃縮された「KAORU MOKA」(200g、1,800円)が完成しました。甘い香りとすっきりした味わいで、ブラックコーヒーが苦手な人にも飲みやすいと評判。カフェインレスで妊婦さんにも人気です。
ハンドメードの木の食器(スプーン1,200円など)、マカダミアナッツ(200g、1,800円)の自社ブランド商品も手掛けています。日の出ブランドの商品は福岡市内の高級食品スーパーなどのほかネットでも販売。「事業のオンラインとオフラインのバランスを大切にしています」と西島さんは話します。
店内はぬくもりある木の商品がディスプレーされ、心落ち着く雰囲気。「みなさんに安らぎと感動を提供したいと思います。飲食以外でふらっと立ち寄ってもらってもいいし、コーヒーを飲みながらゆっくりしてもらえたら」と西島さん。
バーカウンターや個室もあり、さまざまなシーンに対応。グランピングもでき、子どもも大人も楽しめる空間です。
夜は店内や屋外の柵にプロジェクションマッピングを投影し、わくわくするような演出もしています。映像の内容は、海の生き物から欧州の街中までさまざまです。エンターテインメント性をも意識した「都会の隠れ家」には、西島さんの思いが散りばめられています。
DETA 座席…31席(テーブル10席、カウンター9席、テラス12席) 平均予算…昼1,500円、夜3,000円 個室… 2席(4人席と最大12人席)
Café and Dining Naturalist
住所:福岡市中央区今泉2-1-75-1 電話:092-791-2270 営業:11:00~23:00(L.O.22:00)、金・土曜は翌2:00まで 月曜休 インスタグラム @naturalist_fukuoka