西日本新聞社は小中高生を対象にした、「第66回西日本読書感想画コンクール」の作品募集をしています。夏休みに取り組む人も多いと思いますが、どうやって描けばいいか分からないという人もいるのではないでしょうか。この記事では、読書感想画を描くコツと、今年の指定図書についてお伝えします。
西日本読書感想画コンクールとは?
西日本読書感想画コンクールは、九州・山口各県学校図書館協議会と西日本新聞社が、地域の小・中学生、高校生を対象に開催している絵画コンクールです。このコンクールは1957(昭和32)年から続いており、全国でも最長の歴史と、地方での開催としては最大の規模(2021年度の応募総数は約34万7千作品)を誇り、各所から高い評価を受けています。
読書感想画を通じて、読書への意欲が高まり、豊かな感性や想像力を育む児童・生徒が一人でも増えることを願って、本コンクールを実施しています。
読書感想画を描くコツは?
読書感想画コンクールは子どもたちの感性を大事にしているので、絵を描くことを難しく考えることはありません。本を読んで感じたこと、考えたこと、心に浮かんだイメージなどを、自分の心の中で組み立て、絵というかたちで表現してみてください。
まずは、筆を手に取って用紙に思いのままを描いてみてください。描いているうちに、楽しくなって新しいアイデアが浮かんでくるかもしれません。感想画に正解はありませんので、自由に表現してみてくださいね。
指定図書となっている21書目を紹介しますので、気になる本があれば、ぜひ手に取って読んでみましょう。
小学校低学年の部
【光村教育図書】「いちばんのともだち」1,540円(税込み)
ジェニファー・K・マン/作、林 木林/訳
サムのいちばんのともだちは、ぬいぐるみのジャンプ。いっしょに海に出かけたある日、サムはジャンプをおきわすれてしまい…。
【岩崎書店】「ジェンと星になったテリー」1,100円(税込)
草野あきこ/作 永島壮矢/絵
ジェンは、ユイの家の飼い犬。亡くなったはずの先住犬テリーの存在にイライラ。ある日、ユイにピンチが!ジェン、どうする?
【理論社】「そらのきっさてん」1,595円(税込)
くまくら珠美/作
空にある白く大きなねこのおみせには、地上をたびだったいきものがあつまります。きゃくにあったメニューが出されるんですって。
【金の星社】「葉っぱにのって」1,320円(税込)
濱野京子/作 しろさめ/絵
葉っぱの妖精クルミはひとりぼっち。人間の女の子と友だちになりたいが恥ずかしくて声をかけられず…。優しい気持ちになる物語。
【童心社】「ベッドのなかはきょうりゅうのくに」1,540円(税込)
まつおか たつひで/作・絵
ベッドの中へもぐっていくと、そこは恐竜のせかい。迷子のランベオサウルスのお母さんをさがして、ぼくは旅にでた。
【ポプラ社】「モグラのモーとグーとラーコ」1,430円(税込)
みやにしたつや/作・絵
おるすばんをしていたモグラのモーとグーとラーコはおかあさんをさがしにでかけます。あなからひょいっとでると…たいへんだー!
小学校中学年の部
【絵本塾出版】「ちいさなこえがみらいをかえる」1,760円(税込)
アンドレア・ベイティー/作 デイヴィッド・ロバーツ/絵 かとうりつこ/訳
ソフィアはゴミの山でケガをしたおじいちゃんのため、ゴミを撤去して公園をつくることに。勇気をふり絞って一歩をふみだします。
【評論社】「となりのショセットさん」1,650円(税込)
ロイク・クレマン/文 アンヌ・モンテル/絵 石津ちひろ/訳
ショセットさんは、となりのおばあさん。このごろ、なんだかあやしいことをしてるんだ… まさか、どろぼうなの?!
【徳間書店】「ねこと王さま しごとをさがす」1,870円(税込)
ニック・シャラット/作・絵 市田泉/訳
わけあって町で暮らす王さまとねこは、新しいしごとをさがしますが…? 王さまとかしこいねこの、ゆかいで楽しい物語。
【教育画劇】「パパとタイガの とびっきりキャンプ!」1,650円(税込)
セバスチャン・ブラウン/作 聞かせ屋。けいたろう/訳
お休みの日。パパが「キャンプに行くよ!」なんていうから、タイガはもう、わくわくどきどき待ちきれない!親子の絆が深まる一冊。
【ほるぷ出版】「ほら、ここにいるよ このちきゅうでくらすためのメモ」1,760円(税込)
オリヴァー・ジェファーズ/作 tupera tupera/訳
ひとりぼっちだと思っている子どもたちへ。世界は大きくて、いろんな人がいて、いつでも君を助けてくれるよ。心あたたまるメッセージ絵本。
【あかね書房】「まいごのビーチサンダル」1,430円(税込)
村椿菜文/作 チャンキー松本/絵
月夜の海に浮かぶビーチサンダルの片割れ“サン”。相棒の“ビー”と持ち主のコウくんに会いたいと願いますが…。小さな冒険物語。
小学校高学年の部
【くもん出版】「縄文の狼」1,650円(税込)
井恭子/著 岩本ゼロゴ/画
狼とともに育った少年キセキ。1 万年以上前の縄文時代に繰り広げられる、少年と狼たちの絆と進化の物語。
【文溪堂】「小さいママと無人島」1,760円(税込)
キャロル・ライリー・ブリンク/作 松本春野/絵 谷口由美子/訳
難破した船を救命ボートで脱出、たどり着いたのは小さな「無人島」。12歳と10歳の姉妹は、赤ちゃん4人かかえてどう暮らす?
【国土社】「那木野、伝説の森で」1,540円(税込)
西村さとみ/作 佐竹美保/絵
おばあちゃんが一人で守る那木野神社と那木野の森。夏休みにやってきた優は、この森に伝わる「大蛇の伝説」にまきこまれていく。
【アリス館】「日向丘中学校カウンセラー室」1,540円(税込)
まはら三桃/著 めばち/装画
日当たりのよい丘の上にある中学校。カウンセラーとして働く綾さんのもとへやってくるのは、ちょっと変わったお悩み相談ばかり。
【新日本出版社】「幽霊屋敷貸します」1,650円(税込)
富安陽子/作 篠崎三朗/絵
季子たち一家が引っ越した庭付きのお屋敷。りっぱな家を格安で貸し出すなんてあやしい… 悪い予感がしていた。現れたのは―。
【あすなろ書房】「妖怪コンビニで、バイトはじめました。」1,540円(税込)
令丈ヒロ子/作
あるコンビニに集まる愉快な「妖怪」たち。少年イズミが彼らと楽しいこと、つらいことを共に体験して成長していく感動の物語。
中学校の部
【フレーベル館】「キャンドル」1,540円(税込)
村上雅郁/作
おとなになるって、あきらめることなのか? —— 螢一と翔真、花と瑛が織りなす、熱く切ない絆の物語。
【小峰書店】「マレスケの虹」1,650円(税込)
森川成美/作
1941年ハワイ。日系二世のマレスケはよろず屋を営む祖父の元で平和に暮らしていた。だが、真珠湾攻撃を境に環境は激変する。
【汐文社】「わたしは大統領の奴隷だった」1,760円(税込)
エリカ・アームストロング・ダンバー キャサリン・ヴァン・クリーヴ/著
渋谷弘子/訳
初代大統領ワシントンは大勢の奴隷を所有していた。奴隷のひとりオーナは耐えかねて、逃亡を企てた…。今読みたい歴史の記録。
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