妊娠中期にお腹の子の性別が分かり、その報告も兼ねて義実家にお邪魔したときのこと。旦那が言ったドン引きする一言と、そのときに義母が言ってくれたスカッとした一言を紹介させていただきます。
事件は義実家で発生… 旦那の一言
私たち夫婦は20代前半で結婚し、ありがたいことにすぐ妊娠することができました。旦那は
「男の子がほしい」と、ずっと言っていましたがお腹の子は女の子だとわかりました。
性別を伝えた時は、
「まじかー」と笑いながら言っていたので私は気にも留めていませんでした。
義実家との仲は良好で、連休のたびにお邪魔していました。男の子しか育てていない義母は、私のことを娘のようにかわいがってくれていました。
妊娠中のゴールデンウイークに、義実家へ遊びに行った日のことです。和室のソファーに義母と2人で座り、赤ちゃんの話をしていると義母は
「そういえば性別はわかったんか? 早く服とか布団とか買いに行きたいな」と嬉しそうに言いました。
すると寝転がっていた旦那が、わざわざ私たちの前に座り直し、衝撃の一言を言いました。
「聞いてくれよ、最悪なんだ! お腹の子ども女だったんだよ。なんで男の子を妊娠しないんだ!」。
私は心の奥からヘドロのような重たいものがのしかかったような気持ちになりました。子どもは男の子がいいと言っていた旦那ですが、まさか義実家でそんなことを言うなんて、正直がっかりしました。
義父は、旦那がかわいくて仕方のない人だったので
「そうか、男の子だったら一緒にスポーツできたのにな」と旦那に寄り添うように言っていて、私は「男の子を産めないことって駄目なことだったのかな…」と思いました。
いつも私に優しい義母も、旦那の話を聞きながらニコニコしていているではありませんか。私は居場所を失ったような気持ちに。
義母のスカッとした一言
しばらくすると義母はニコニコするのをやめ
「知ってるか?」と口を開きました。
私はグッと身構えました。義母はとてもいい人なのですが、方言でしゃべる口調が強く、なにか嫌なことを言われたら私の心はもたないんじゃないかと思ったのです。
「知ってるか? 子どもの性別って男の精子によって決まるらしいねん!」
旦那も私も上手く意味がつかめずポカンとしていると、義母は続けて強い口調で言いました。
「だからな、あんたは最悪だって言ってるけどな、あんたの問題やねん。それにな、男の子でも女の子でもあんたの大事な子どもや、何でつわり乗り越えて落ち着いてきた嫁を前にそんなこと言うんじゃ、馬鹿か!」義母はさすがに旦那の言葉は冗談だと思ってニコニコしていたそうですが、本気だったとわかり激怒したのです。
私は、かばってくれたことが嬉しくてポロポロ涙を流していました。これには旦那もびっくり。目をぱちぱちして
「ひどいこと言ってごめんな」と言ってくれました。
義父も大慌てで
「そんなつもりはなかったんだよ。」と言ってくれました。
子どもはどちらの性別でも可愛いと改めて認識した日になり、旦那に子どもの性別で何か言われても、「私に言われてもしょうがない」と割り切れるようになりました。
その後の旦那は女性に優しくなった
散々「男の子が欲しい」と言っていた旦那ですが、生まれてからは娘にメロメロ。
「女の子って癒される~」と言うほどに。
「なんで男の子を妊娠しないんだ!」なんてひどいことを言っていた旦那ですが、義母に怒られたこと、娘を育てていくことで、人間的に成長したように思います。人って変わるんですね。
(ファンファン福岡公式ライター / とまと)