2022年4月にリニューアルオープンした 「佐賀県立九州陶磁文化館」(佐賀県有田町)。常設展示が一新され、幅広い年代が楽しめる内容に進化しています。7月18日(月・祝)までリニューアル記念特別企画展として「海を渡った古伊万里~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~」が開催中で、7月21日(木)からは、夏休みイベントも実施されます!
常設展示を一新、有田焼をデザインできるコーナーも
常設展示の一室を「有田焼の歴史」としてリニューアルし、有田焼をはじめとする焼き物の魅力をより分かりやすく発信する内容に一新されました。1980(昭和55年)の開館から初めてのリニューアルです。
「有田焼の歴史」では、有田焼の名品を映像や空間と組み合わせて紹介しています。歴史や文化などのテーマごとに部屋を巡りながら、有田焼の背景に広がる多彩なストーリーを楽しむことができます。
展示室の入り口では、皿の形の大型スクリーンに江戸時代の有田焼や鍋島焼のデザインが次々に現れては変化する美しい映像が来館者を出迎えます。
テーマ展示コーナーでは「有田焼ができるまで」「有田焼Q&A」「やきもの産地マップ」「有田焼のデザイン」の4つが楽しめます。
中でも注目したいのが、「有田焼のデザイン」。手元のモニターを操作して、皿の形と文様を選んで自由にオリジナルのデザインが作れるコーナーです。自分がデザインしたオリジナルの皿といっしょに写真を撮ることもできます。このコーナーは子どもたちに人気で親子で楽しめます! モニターを操作しながら、子どもならではの感性で個性的な皿のデザインが出来上がるそうです。
古伊万里の器でケーキセットが楽しめる♪
館内にある「カフェテラス 彩」では、江戸時代につくられた古伊万里の器でコーヒーや紅茶などの飲み物のほか、ケーキを堪能することができます。館内のドアノブやトイレ、洗面台などにも有田焼があしらわれていて、使う楽しみもあります。
約300年ぶりに“里帰り”した古伊万里
リニューアル記念特別企画展として、「海を渡った古伊万里~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~」が開催されています。オーストリア・ウイーン近郊の古城ロースドルフ城には古伊万里をはじめとした陶磁器がコレクションされ、戦禍で破壊された陶片も大切に保管されてきました。
同展ではロースドルフ城所蔵の日本、中国、西洋の陶磁器コレクションが海外で初公開されています。日本の修復技術によって復元された作品も展示。「ウイーンの古城を旅した気分を味わえます」と同館学芸員・博士の山本文子さん。約300年ぶりに“里帰り”した古伊万里に思いをはせてみては。会期は7月18日(月・祝)まで。
オリジナルの有田焼の風鈴を作ろう!
7月21日(木)からはイベント「今年の夏休みも九陶で遊ぼう♪」を実施。有田焼の風鈴にペンで好きな絵を描いて、オリジナルの風鈴を作ります。大人も子どもも楽しめる内容です。この機会に足を運んでみませんか。
佐賀県立九州陶磁文化館
住所 佐賀県有田町戸杓乙3100-1
開館時間 9:00~17:00※入館は16:30まで。
休館日 月曜(※祝日・休日の場合は翌日)、年末12月29日~年始1月3日
入館料 無料
リニューアル記念特別企画展「海を渡った古伊万里~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~」
期間 7月18日(月・祝)まで
観覧料 一般600円(500円)、大学生300円(200円)、高校生以下および障害者手帳または指定難病受給者証を持っている人とその介助者(1人)は無料
今年の夏休みも九陶で遊ぼう♪
期間 7月21日(木)~ ※なくなり次第終了
入館 9:00~16:30
・オリジナル風鈴を作ろう! (1個700円)
・白いうちわプレゼント! (無料)
・折り紙を折ろう! (無料)
※事前予約は受け付けていません。数に限りがあり、なくなり次第終了。