福岡で月8万円のミニマル生活をしながら、やりたいことにお金と時間を投資する話

コロナの影響で私たちの生活はガラッと「変化」しました。社会そのものが変わりつつある今、生活を見直す人が増えています。日々変化していく社会を悲観することなく、上手に受け入れながら新しい生き方を考えるいいターニングポイントです。この記事は、「これからの時代」の働き方や仕事、次に流行るモノを未来予測しながら、発信を続けるアブローダーさんが「withコロナ」の時代を生き抜く「お金」と「時間」の使い方についてお話ししています。

出典:フクリパ
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コロナ禍でも変化しないミニマルな生活

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コロナの影響を受け、日本のみならず世界全体が変わったのは言うまでもありません。福岡でも毎日賑わっていた飲食店が軒並み閉まり、人でいっぱいだった天神地下街のお店が無期限休みになり、土日でも電車がガラガラになるほど閑散とした状態が続いています。外出自粛によりこれまでの日常が変化しました。 社会がこれほどまで変化したものの、僕の生活はほとんど変化していません。僕自身、コロナ以前からミニマルな生活をしていました。「僕が田舎を出て、福岡に出稼ぎ移住した4つの理由」の記事で紹介した通り、福岡での生活はコストパフォーマンスがよいため、生活費は月8万円程度で暮らしています。普段から生活費がミニマルだったので、コロナの影響で世界全体が変わっている今でも、僕の生活は変わっていません。

僕が、福岡に出稼ぎ移住した4つの理由

世界が変化しているからこそ、よりコスパよく生活することが求められています。例え、会社からの給与が下がっても、仕事が減って売上に影響が出ても、生活費をミニマルすればいいだけです。少ない生活費で、最適に生きる方法を身につければ、変化の大きい社会情勢でも普段通り生きられます。 今、ミニマルに生きる考え方は、世界でもトレンドになりつつあります。世界の電気自動車を牽引する「テスラ」や民間宇宙ベンチャーで有名な「スペースX」のCEO、イーロン・マスクも、最近、豪邸を2軒売り出し、所有物をほぼ売り出したとTwitterに投稿しています。 コロナで環境が変わりつつある今、生活のあり方を見直すきっかけになります。より少ないモノで生き、これから訪れると言われるコロナの第二波や経済危機への備えは必要です。

なぜ、コスパよく生活をしようと思ったのか?

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僕がコスパよく生活し始めたのは「お金に縛られて生きているな」と感じたからです。小さい頃「お金はたくさんあるほうがいい」と教わってきました。立派な大人になるためには「大手企業に就職して、しっかり稼げる社会人になるべきだ」と思っていました。ただ、お金を稼いでも幸せにはなれませんでした。 「お金はたくさんあるほうがいい」とお金を重視して仕事をしていた時期があります。一人で会社を立ち上げた当時、会社は売上よりも利益を出すことが正義だと思っていました。しっかりお金を作ることが正しいと思った結果、1年目の決算では中小企業並の売上を一人で作り、粗利90%のお金が手元に残る経営をしました。

ただ、お金は稼げても幸せは感じませんでした。ただただ、虚無感しかなったです。自分一人の会社なので、お金を使おうと思えば使うことができます。高級車に乗って、高い腕時計を腕につけ、高級ブランドを身にまとう暮らしも可能でしたが、こうした生活に全く興味が湧きませんでした。 経済学者のリチャード・イースタリンが1974年に発表した「イースタリンのパラドックス」では「お金と幸せは相関しない」と言われています。また、ノーベル経済学賞受賞した行動経済学者のダニエル・カーネマンらが2010年に発表した研究では、「年収が約800万円を超えると、幸せ度にさほど影響が表れないこと」がわかっています。つまり「年収800万円を超えれば幸福度が一定になる」ということです。

「お金はたくさんあるほうがいい」「しっかり稼げる社会人になるべきだ」というお金思考は、一定量までは幸福度に相関します。ただ、お金を求めすぎても、幸せにはなりません。実際に経験し、なおかつ、研究でも証明されているからこそ、必要な分だけで生活することを意識するようになったのです。

「生活にかかる消費」と「やりたいことに使う投資」を分ける

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常々意識しているのは、『生活にかかるお金「消費」をミニマルにして、やりたいことに使うお金「投資」を最大にする生活』です。「生活にかかるお金」と「やりたいことに使うお金」を分けています。 人が生きていく上で、お金は必要不可欠です。生活にかかる家賃や光熱費、収入に対する税金や年金、健康保険は、払わなければなりません。これらは「生活にかかるお金」なので「消費」と捉えます。

逆に、生活以外にかかるお金はなくてもいいモノです。高級車を買う、高い時計を買う、高級ブランドに使うのは、生きていく上で必ず必要なモノではありません。これらは「やりたいこと」に使うお金なので「投資」と捉えます。 一般的に投資と聞くと「株や不動産」をイメージされるかもしれません。ただ、ここでいう投資は、自分の「やりたいこと」を実現するための「お金の使い方」を指します。

例えば、グルメ本を買うことも「投資」です。美味しい料理を楽しむためにグルメ本を買って、おしゃれなレストランを見つけて実際にお店に行く。これは、グルメ本という「情報」をお金で買い、美味しい料理を楽しむ「やりたいこと」を得る「自己投資」です。 必要最低限のモノへお金を使うことを「消費」と捉えて、自分のやりたいことにお金を使う「投資」を意識するだけで生活は変わります。ミニマルな生活にかかるお金は少なく、やりたいことにお金を使うだけです。

「やりたいことが見つからない」ときにすべきこと

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よく「やりたいことが見つからない」という人もいますよね。コツは真面目に考えすぎないことです。「やりたいこと=天職を探すこと」だと考えないこと。真面目に考えすぎても答えは出ません。もっと気軽に考えるべきです。 例えば「今日はお寿司食べたい」だとか「あのマンガ読みたい」という欲望も「やりたいこと」です。「今、食べたい物を考える感覚」で仕事を探せばいいし、「読みたい本を探すイメージ」で次の道を決めていいわけです

心理学者のトーマス・ギロヴィッチが2018年に発表した論文によると、「私たちを最も苦しめる後悔は、理想の自己として生きることができなかった時」だと言われています。要するに人は「これやっておけばよかったな」「あれやりたかったな」と後悔するという話です。 もしあなたが「あと1ヶ月しか生きられません」と余命宣告されたらどうするでしょうか。突然「1ヶ月後に死ぬ」と言われるとと、一度はパニックになるものの、時間が経てば冷静になり、残された1ヶ月の人生を後悔しないように、できることを考えるようになるはずです。 人生は一度しかありません。限られた「時間」のなかで、後悔しない生き方を選ぶべきです。真剣に考えすぎて何もできずに後悔するよりも、難易度を下げて、やりたいことをする意識を持つと人生は楽しくなります。

やりたいことに自己投資する

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「やりたいこと」に「お金」と「時間」を使うのが「自己投資」です。人生を後悔しないためにも、やりたいことを追い求めてみてください。ただ、これからの時代を意識するのなら、「形ある有形なモノ」より「形がない無形なモノ」へお金を使うのがポイントになります。 ジョナサン・ハスケルとスティアン・ウェストレイクの著書「無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体」には、形がない「無形資産」が世の中を支配していることが書かれています。また、レイチェル・ボッツマンの著書「TRUST 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか」では、今、世界は形がないモノに価値を見出していると書かれています。

例えば、世界有数の企業の多くは、巨大なビルや全国展開した店舗などの「有形資産」を持っていません。持っているのはプラットフォームやサービスなどの「無形資産」です。世界最大のタクシー会社であるウーバーは、タクシーを一台も所有しないし、世界最大の小売店であるアリババは在庫を一切抱えていません。世界最大の宿泊業者であるAirbnbは宿を一切持たないし、世界で最も利用者の多いメディアであるフェイスブックはコンテンツを持っていないのです。 今、世界一を作っている企業は無形資産に投資しているのです。つい5年前は、形がある有形資産に価値があったのに、今では形がない無形資産に価値が見出されているのです。

この動きは大企業だけではなく、個人にも当てはまります。これまでは「高級車や高層マンション」といった「形があるモノ」を所有することに価値がありました。ただ、これからの時代は「ウェブサイトやSNS」といった「形がないモノ」にスポットライトが当たります。お金や時間を使うのなら、「やりたいこと」という形のない感情に自己投資するのが、個人の生き方の一つになります。

新しい生き方を考える転換期

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withコロナと言われる新しい時代を生きるためにも、転換期としてポジティブに捉えてみてください。新しい生き方を考え直す良い機会として、ミニマルな生き方や所有しない方法を探してみるのも面白いかもしれません。 正直、お金の使い方は、人それぞれです。高級車を買っている自分が好きな人もいるし、それが不要な人もいます。ただ、今の変化していく時代だからこそ、暮らし方や生活費を整理して、お金と時間の使い方を見直すのはいかがでしょうか。 やりたいことをベースに無形資産に投資することも、お金の使い方の一つです。株や保険などの金融商品は、投資に失敗すれば即溶けてなくなります。ただ、本から得た「知識」や経験から学んだ「スキル」は一生溶けません。新たな時代に向けて、使える知識とスキルを身につけるために自己投資をする生き方も選択肢の一つです。

これからの時代、どんな自己投資が良いのか気になる方は、僕のブログを読んでください。 文=アブローダー

アブローダーさんのブログ

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※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

成長する地方都市 #福岡 のリアルな姿を届けます。福岡のまちやひと、ビジネス、経済に焦点をあて、多彩なライター陣が独自の視点で深掘り。 「フクリパ」は「FUKUOKA leap up」の略。 福岡で起こっている、現象を知り、未来を想像し、思いをめぐらせる。 飛躍するまちの姿を感じることができると思います。 https://fukuoka-leapup.jp

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