マイペースな小学2年生の娘の勉強にヤキモキしていた私の、九九にまつわる失敗談を紹介します。「勉強は学校で習うもの。予習なんて必要なんてないでしょ」なんて思って、のんびり構えていた私。すると予想外に痛い目に遭いました。
九九の学習は小2算数の山場!
小学2年生で学ぶ算数の中で、九九は最も大切といわれています。学校で習うよりも先に、親から九九を教わる子がいることも知っていました。でも
「学校で習う前から九九が言えても、かけ算の意味をわかっていない子も多い」と人から聞いたことがあったのです。
私は「学校で習ってから九九を覚えさせればいい」と思い込んでいました。
いざ小学2年生になると、学校からは九九カードを読み上げる宿題が毎日のように出されました。娘が答えを間違えた時に指摘すると、娘は
「あ~! わかってるんだよ~っ」などと怒り出します。
私の娘は、親から勉強の間違いを指摘されると露骨に嫌そうな態度になります。私もつい
「じゃあ、自分一人でやって」と言ってしまいました。
娘の学習が遅れていることに気づく
ある時、学校で九九テストをしていると娘が言いました。上がり九九、下がり九九、ばら九九、この3つを先生の前で言うのです。
上がり九九とは、「2×1、2×2…」、下がり九九とは、「2×9、2×8…」、ばら九九は、先生がランダムに「2×3」「2×7」と指をさして子どもが答えを言うのです。1から9の段、この3種類を全て合格する必要がありました。
「どうしよう、先生が『今週中に5の段まで合格しましょう』って言ってたけど、まだできてない」と不安そうに言う娘。
その割に練習しようとしません。九九カードを読む宿題はやりますが、それでおしまい。私は不安を感じていましたが、娘に九九の練習をさせようとはしませんでした。親子喧嘩になるのが目に見えていたからです。
個人懇談でショックを受けて泣きそうになる私
ちょうどその頃、娘の個人懇談がありました。懇談当日、私は先生から九九カードを手渡されました。カードには、半分も合格スタンプが押されていません。私はショックでした。
「競争心で頑張って覚える子もいて、早い子は全部合格しています。」追い打ちをかけるように先生が言いました。聞けば、早くから親から教わって覚えていた子が多いのだとか。
「お風呂に九九表を貼って、親子で覚えている家庭もあるみたいです。」
私は思わず泣きそうになりました。九九を頑張るよう、あわよくば先生から娘を仕向けてもらいたいと思っていた私。当たり前ですが、自分の子は自分で面倒をみないといけないことを痛感した瞬間でした。
遅ればせながら親子で九九の特訓開始
「あなたが遊んでいた間、他の子たちは家で九九を頑張っていたんだよ」 その晩、私は娘に話しました。娘もやっと危機感を覚えたようで、そこから九九の特訓スタートです。それ以降、娘は怒り出すこともほとんどなく、一生懸命覚えようと努力したのです。
その後、合格スタンプを少しずつ増やして、娘はみんなに追いつくことができました。
今回の九九の件で学んだことが二つあります。1つは、私の娘には競争心がほとんどないということ。そしてもう1つ、勉強は学校任せにしてはいけないということです。
3年生の勉強では何が大切で、先取り勉強した方がいいことはあるか、今年度中に先生に聞いておこうと思っています。
(ファンファン福岡公式ライター/南ゆりえ)