サラリーマンは安心安全なのか? フリーランスからでサラリーマンに転職した友人の話

「個人で生きる」や「自由に生きる」という言葉が目立つようになり「フリーランス」という働き方を目指す人も増えました。福岡でも会社を辞めて独立をする人も増えています。ただ、今、そのフリーランスの働き方がコロナで変化してきています。この記事は、「これからの時代」の働き方や仕事、次に流行るモノを未来予測しながら、発信を続けるアブローダーさんがフリーランスの働き方についてお話ししています。

出典:フクリパ
目次

福岡で就職したフリーランスの友人の話

出典:フクリパ

数が増えているといわれているフリーランスですが、実はフリーランスをやめて就職をし始める人も出てきました。理由はさまざまで、コロナの影響で収入がなくなったり、キャリアアップのためだったり、日本に帰国した縁だったりと定職に就くケースも増えています。 福岡のフリーランスの友人Aは、EC会社に就職しました。インターネットを使って健康食品を販売する会社です。就職したものの、副業が許可されている会社なため、フリーランスとしての仕事も兼業しながら「会社員としての収入」と「フリーランスとしての収入」とのダブルインカムで収入源を分散しています。今回は、彼を通じて、今の20代の働き方がどう変化しているのか実際に話を聞いた内容をもとに考えます。

出典:フクリパ

【友人Aプロフィール】 大学進学を機に福岡へ移住した28歳。大学卒業後は、小売業のサラリーマンを経験し3年持たずに退職。WEB制作を学びながら、フリーライターとして独立していました。趣味は旅行・料理・ガジェット・投資。自由な生き方を模索中。

“定職+副業”のハイブリッド型フリーランスが増えている!?

Q. フリーランスとしてどんな仕事をしてきた?

A.主にウェブライターの仕事をしていました。不動産会社、格安SIMなどの通信系の執筆から、旅行サイトやグルメサイトの取材まで幅広くライティングをしていました。取材の撮影や記事の執筆がメインでしたが、たまに知り合いからWEB制作や、SNS運用の依頼がくることもありました。 ≪アブローダーの視点≫ フリーライターとして福岡を中心に活躍していた友人は、フリーランスでありながら、しっかり仕事を作る働き方をしていました。一般的に名前が知られている大手企業との仕事が多く、一つ一つの仕事を丁寧に仕上げていた印象があり、比較的収入も安定している印象がありました。その友人が転職したので驚きがありました。 「フリーランス」は「フリーター」だと思われがちです。個人で自由に働くイメージがある反面、何もせず遊んでいると思われることもあります。もちろん、遊んでいる個人事業主もいますが、フリーランスでも働き方は様々です。彼のように大手企業との取引が多い「雇われる働き方」もあれば、自ら事業を作って「経営する働き方」もあります。いい意味で、働き方の選択肢が多いため、フリーランスと言っても千差万別。収入の額も全く異なります。

Q. 定職+副業というスタイルにシフトしたきっかけは?

A.フリーランスとして働くと、どうしても収入が不安定でした。月額で契約してはいても、取引先の都合で、一月まるまる仕事が来なかったりなどざらにあります。取引先に依存する働き方なので、しょうがないとは思いつつも、安定させるために副業のできる会社でサラリーマンしながら今のやりたい仕事を続けたらいいのではと思い立ちました。就職の内定がでたころにコロナの影響が出始め、フリーランスとして受けていた2つの仕事がなくなりました。危なかったと胸をなでおろしました。 ≪アブローダーの視点≫ 実は今「定職+副業」の働き方が注目されています。TwitterやYouTubeで活躍している人を中心に「副業」や「兼業」に関する投稿が拡散されたり、実際に大手企業に勤めながら本業の収入の数倍ものフリーランス収入を得ている人もいます。この背景にあるのは、会社からもらえる給与も関係しています。 国税庁が発表した「平成30年分民間給与実態統計」によると、2019年の一人当たりの平均給与は441万円。 20年前の1999年は461万円。2019年は20年前と比べて20万円も減っています。統計を見ると、日本の平均給与は、長期で見ると低減しています。他国があれほど右肩上がりな成長を見せているにも関わらず、日本は右肩下がりな衰退をしています。

この平均給与の歴史を見てみると面白いことがわかります。実は10年前の2009年は406万円と、今の平均給与441万円よりも少ないです。2009年が少なかった理由は2008年にリーマンショックが起きたためです。2008年の平均給与は430万円。そこから、リーマンショックが起き、その影響を受け、2009年には406万円まで下がってしまったのです。 2020年現在、コロナ禍の影響は「リーマンショックの100倍の経済危機」とまでいわれています。今年はその影響で平均年収が下がるのは想像できます。コロナの影響で、サラリーマンのボーナスが減るのではと想像している人も多いはずです。 「コロナって大したことなかったな」「俺たちの会社には何も影響なかったな」と思っている方も多いかもしれません。コロナの経済的影響はこれから更に見えるようになっていきます。これだけ世界的に経済が回らなければ、収入が減るのは避けられないですよね。だからこそ、リスクを分散させて、今から「定職+副業」の2つの収入源の準備をしているフリーランスもいます。フリーランスであろうとサラリーマンであろうと、経済危機へのリスク分散は必須です。

フリーランスの実績がサラリーマンへ戻る道を切り拓き、心の安定ももたらした。

出典:フクリパ

Q. どんな形で企業を探した?また、どのくらいの期間を就活に使った?

A.前職が小売業界、フリーランスとして独立後はIT業界での経験があります。このキャリア実績で入れそうな職種に絞って就職活動をしました。ライター業だけでなく、その先の編集者やディレクターなども経験できるような長期でスキルが得られるものを見ていきました。就活期間は3ヶ月ほど。もちろん、フリーランスとしての仕事を続けるため『副業OK』としている会社に絞っています。 ≪アブローダーの視点≫ 平成30年1月に厚生労働省が発表した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」をきっかけに、会社員でも「副業」をする話がより一般的になりましたよね。そもそも、昔は「兼業農家」が一般的でした。明治時代には当時の農商務省が「副業の奨励」として農業全般の副業を促した歴史もあります。今後、ますます「副業」するのが当たり前になりそうです。 ただ、副業が解禁されたものの、副業をすることを社内で公にできるほど浸透していない現実もあるようです。さらに福岡では、まだまだ副業を許可している会社は思ったほど多くはないですよね。 もっと言えば、会社が副業を許可しているものの、採用担当者がそこまでよく思っていないこともあります。そもそも就職するにあたって、フリーランス経験をマイナスに考えている採用担当もいるらしく難しい部分も多いようです。まだまだ世間的にはフリーランスや副業は浸透していないのが現実です。

Q. 実際に決まった企業を志望した理由、仕事内容は?

A. 2社内定をいただきました。1社は医療メディア、もう1社はECの会社です。医療メディアの方は、ライター業が中心でした。ECの方は、モールの管理や、マーケティングなどでした。正直、文章を書くのはもういいかなという思いもあり、マーケティングの方を選びました。面接の際に伺った仕事内容にほぼ相違はなく、毎日、新しい刺激が多くて楽しいです。

≪アブローダーの視点≫ 今、フリーランス時代の経験を生かして、キャリアアップしている人も増えています。企業側はインターネットを使った宣伝効果に関心があるものの、自社に得意な人がいない、適任者がいないという課題があります。フリーランスの多くは自分の仕事をSNSで発信するため、どのSNSで、どんなコンテンツが好まれているのか肌感覚でわかっています。そこでフリーランス時代に作っていたブログの「月間閲覧数」やTwitterやInstagramの「SNSのフォロワー数」を実績の担保として、ウェブマーケターやSNS運用を仕事にする広告運用担当として就職するのです。 しかし、中には「フリーランスは就職したら負け」と考える人もいるようです。 これからの時代は、視野を広げなければなりません。長い目で見ると、フリーランスも「定職」を持ちながら「副業」をして収入を分散させる方が収入は安定します。逆も同じで、会社員でも「副業」をしながら「定職」を持つことで年収は増えますよね。もちろん、個人事業主として自ら仕事をつくることが好きな人もいれば、会社勤めに集中した方が合っている人もいます。時代の流れに沿って、自分に合う働き方を選ぶことができればいいですね。

Q. 今はどんな働き方をしている?

A. 今は、朝は大体7時から8時の間にカフェに行き副業であるフリーランスの仕事をして、9時半に出勤。19時ごろ退勤し、しっかり休むという感じです。土日は自分の副業をやりつつ、日頃の疲れをとるイメージです。就職して収入のベースが安定していると、心置きなく自分の仕事ができるのでいいですね。副業もきちんとやっていると、もし会社で何かあっても副業があるから生活は何とかなるという安心感もあります。堂々と働けるのがメリットかもしれないです。

≪アブローダーの視点≫ 友人は「会社から雇われる働き方」と「フリーランスの自分の裁量で働く」の二刀流を上手く活かしていました。収入源を分散させたことによる「心のゆとり」がかなり大きいのかもしれません。2つの働き方の良いところ取りができています。特に会社員は、フリーランスにはない良さもあります。 例えば、銀行で住宅ローンを組みやすいのは会社員です。サラリーマンはフリーランスと違って、銀行融資が受けやすいと言われています。銀行内の評価では、会社員は社会的信用度が高いとされ、フリーランスと比べてお金を借りやすい傾向にあります。住宅ローン以外にも、最近流行りの不動産投資もそうです。 日本はゼロ金利政策の関連で、現在、低金利で銀行から融資を受けられます。低金利の今のうちに、融資を受け、不動産投資をするサラリーマンが増えました。「ワンルーム投資」という言葉が流行ったように、福岡でも新築マンションの一室をローンで購入するワンルーム投資物件が増えているようです。会社員の特権を生かしながら、収入源を分散させることもできます。 これからの時代は、「会社から雇われる働き方」と「フリーランスの自分の裁量で働く」の二刀流で年収をアップさせる働き方がより注目されると考えます。会社員の良さとフリーランスの良さの2つのいいとこどりをする働き方は強いです。

不透明な未来に向けて「定職」と「副業」の二刀流で収入を分散させていこう

出典:フクリパ

コロナが蔓延する前から、日本の経済は「ヤバい」と言われていました。日本のメガバンク3行は10年で3万人の「人員削減」をすると発表し、日本で最も関連従業員数が多く時価総額が最大の企業であるトヨタ自動車のトップは「終身雇用」が終わったことを宣言しました。 「大量リストラ」や「終身雇用の終わり」は大手企業だけのことではありません。大手が動くということは、中小企業も例外ではないということです。おそらく、多くの人がリストラや解雇を「自分の身に起こることではない」と思っていますよね。解雇されることはなくても、「年収が下がる」「仕事が減る」ことは想像ができるはずです。 これから早ければ半年、長くても数年で、これらの変化を実感するようになると、僕は想定して準備しています。僕たちがコロナ禍で体験した、あの緊急事態宣言のように、今ある環境が当たり前ではなくなるのは一瞬です。 だからこそ、今から動くことは必要です。フリーランスの友人のように、収入源を分散させるために、「定職」と「副業」の二刀流もありです。もしあなたが、サラリーマンであれば、会社以外の収入を作り、収入源を分散させることも選択肢の一つです。自分にできることから少しずつ準備することの大切さを、友人を通して改めて実感しました。 文=アブローダー

元記事はコチラ

※この記事内容は公開日時点での情報です。

目次
閉じる