時代とともにお正月のあり方が多様化し、家庭によって食事や過ごし方などが大きく違うと思います。私たち夫婦は、祖父母宅に家族や親戚が集まり食事をするのが恒例なのですが、その食事に大きな違いが! 今回は、義祖父母宅で初めてのお正月を迎えた時にびっくりした体験談を紹介します。
私の実家は超定番のお正月料理
私の実家では、お正月といえばお昼に祖父母の家に集まり、まずお屠蘇(おとそ)を年少者から順に飲むことから始まります。朱塗りの屠蘇器を見るとお正月だなぁと思ったものです。 それからお昼ご飯。祖母手作りのおせちにお雑煮、お煮しめや栗きんとん、そして刺し盛りがテーブルに所狭しと並びます。食後はするめや昆布、旬のフルーツを食べながらのんびり過ごす、というのがわが家の定番です。 いわゆる、昔ながらのお正月らしい食事。小さい頃からこれが私にとっての“当たり前”だったので、多少違えどどの家庭も同じような感じだと思っていました。
義祖父母宅ではおせちの代わりに焼肉!?
結婚して初めての義理の家族とのお正月。義祖父母のお宅に行くとお肉が焼けるいい匂い〜。 …いい匂いなのですが、私が知るお正月とはかけ離れた香りです。リビングに入ると、お好み焼き屋さんにあるような鉄板テーブルの上でお肉が焼かれているではありませんか! テーブルを見渡しても、おせちやおもちなどお正月らしい料理はありません。
夫に聞くと、
「子どもの頃からお正月は焼肉が定番だ」と言われて面食らってしまいました。そして、義祖父母宅に到着した人から焼いて食べ始めるということで、それにもびっくり。
私の実家では、全員揃ってからというのが暗黙ルールだったので、フリーダムだなと思ったのを覚えています。
おせちの代わりが焼肉ということに面食らったものの、料理上手な義祖母は焼肉のタレから手作りでそれがとっても美味しいんです。他にもポテトサラダや天ぷらといった定番の家庭料理や、猪汁や鯛茶漬けなど自分では作らないような料理がたくさんあり大満足!
特に子どもは食べ慣れた料理の方が喜ぶので、あえて焼肉や家庭料理を出していたのかもしれませんね。
姿を消した鉄板テーブル…
夫と結婚して数年はお正月に目にしていた鉄板テーブルですが、今ではダイニングテーブルの上にある小さなホットプレートへと姿を変えました。なぜかというと、赤ちゃんや幼児が増えて鉄板テーブルが危なくなったからです。
鉄板テーブルで焼く焼肉は豪快で楽しかったので残念ですが、こうして家族構成やライフスタイルの変化によってお正月の過ごし方が各家庭で変わってきたんだなぁと実感しました。
でも、今ではお昼におせちや和食を堪能し、夜は焼肉や丼ものなどがっつり系のご飯を堪能できるので、家庭によって違いがあるのって実はちょうどいいんですよね。
きっと各家庭で食べられているお正月料理は全然違うと思うので、覗いてみたいな〜と思っている今日この頃です。
(ファンファン福岡公式ライター/てんとう虫ママ)