テレビ業界、映画製作、上場シナリオ、挑戦し続けたからこそ見えてきた九州の魅力 〜イノベーションパートナーズ代表本田晋一郎〜<PR>

今回は「イノベーションパートナーズ」の代表取締役:本田晋一郎氏にお話を伺いました。イノベーションパートナーズは地方自治体や事業者のブランディング支援・プロモーションを手掛ける他に、温泉地をはじめ、旅館やホテルなどを拠点にサテライトオフィスを立地し、地域に必要なIT系企業などを自治体や地域の企業と連携し誘致する事業などを行っています。

提供:ラシン
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テレビの仕事がしたかった大学時代

生まれは新潟県で幼稚園の時から愛知県に住んでいました。高校は豊田西高校という進学校に入学し、実は、将来医者になるために、医学部を目指して勉強していたんです。しかし、残念ながら医学部受験は失敗してしまい、慶應義塾大学理工学部に入学する事にしました。私が通っていた慶應義塾大学はエスカレータ式に高校から上がってくる人も多く、大学入学当時から慶應ボーイみたいな同級生ばかりで、高校時代に勉強ばかりしていた私としては同級生が大人に見え、かなりのギャップを感じたことを今でも覚えています。

そんなギャップからスタートした大学生活ですが、テレビ業界に興味を持っていたことから、大学2年生の時にテレビの制作会社でアルバイトを始めました。本当は映画の制作などに携わりたかったのですが、残念ながらバラエティ番組の制作部隊に配属されまして…。この時の業務は多岐に渡り、忙しいながらも日々とても充実しており、気付けばすっかりバラエティ番組の制作に没頭していました。案の定、ほとんど大学に行く時間もなく、気付けば単位も取れておらず、さすがに危機感を覚え学業に専念するために一旦テレビ制作のアルバイトは辞めることにしました。

しかし、映像制作の仕事への興味は日に日に増す一方で、そんな時たまたまフジテレビのアルバイト求人を見つけ迷わず応募しました。その当時は地上波の裏側をオンラインで配信することが始まったばかりで、私は24時間オンライン配信のスタッフとして全ての業務に携わっていました。時にはロケに同行しADをしたり、番組の収録、ロケ、編集から配信までを全て行っていたので大学生ではなかなか経験出来ないこともやらせてもらい、すっかりテレビ業界に魅了されていた私は就職活動ではテレビ局ばかり受けていました。

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WOWOWに入社した新卒時代

WOWOW入社後はインターネットのプロモーションチームで番組制作に携わりました。またその後、宣伝部に在籍していた頃はテレビCMの制作やWOWOW加入者に配布される番組ガイド誌の制作に携わったりと、新人の頃から、結構色んな業務を任せてもらえました。この時は自分が携った経験が実際に世の中に発信されるモノづくりの仕事の面白さを感じ、とても充実していましたね。

また、当時は数百人規模の組織だったので、大企業ならではの社内調整など大変でしたが、一つ一つパズルのピースをはめていく様な仕事はとても勉強になりましたし、今でもこの時の経験は役に立っています。ただ、入社して3年くらい経った頃、ちょっとずつ自分がやっている事に違和感を感じ始めたんです。その時は番組ガイド誌の制作を担当していました。このガイド誌はかなり重要で、冊子の前の方のページにいかに番組の宣伝を載せられるかが視聴率に大きく関わっていたんです。やりがいがとてもあった反面、あくまで会社看板があっての仕事。もう少しお客様からお金をいただいて自分看板で仕事ができるような仕事に興味を持ってきました。直感的にこの環境に慣れてしまったらビジネスマンとしてダメになると感じ、その事が転職をする一番のきっかけとなりました。

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理想の会社組織を作るために28歳で独立、創業

転職した会社では本当に色んな経験をさせていただき、今の自分の礎があると言っても過言でありません。この会社には約1年半ほど在籍してその後、独立する事になるんですが、一番のきっかけは自分の理想とする会社組織を作りたかった事にあります。メンバー全員で稼いだお金は全員に還元して公私共に充実した人生を送ってもらいたい。その事が実現できる会社を作るために28歳の時に独立する事にしました。

創業当初はとにかくどんな制作案件でも受けていました。それこそ、バナー一つからWEBサイトの制作、プロモーションまで基本的に営業は私一人で行っていましたので、やれる仕事は全てやっており忙しかったんですが、とても楽しく充実した1年目でした。2年目くらいからメンバーも増え、10人くらいの規模で制作やプロモーション事業をやっていました。3年目の2010年からはUstreamが日本進出を本格化させるタイミングで、その時私は映像コンテンツの時代が来ると思い、映像事業をスタートさせました。人気アイドルをクリエーターにしてく番組など、今でこそ生配信は当たり前ですが、当時はなかなか大変で映像配信の先駆けのような仕組みと番組を手掛けていました。そして2012年から並行してテレビや映画の制作も行っており、2013年に公開された福田雄一監督の映画「HK 変態仮面」や、福田監督が初めてバラエティ要素のない映画「50回目のファーストキス」、実写版「銀魂1・2」などの製作に携わりました。大学時代から映像制作の仕事には携わりたいと思っていたので、独立後も携わる事ができてすごく嬉しかったのを今でも思い出します。

今の事業の根幹となる地域創生事業を始めた2016年

2016年には会社として映像制作とプロモーション事業の2本立てとなっていました。プロモーション事業は特にメーカー側の意向が強く、本来伝えるべき情報ではないような事まで発信しなければならないことに、この時くらいから徐々に違和感を覚えていました。そんな時、ふと地方に目を向けるととても素晴らしいプロダクトなのに全く知られてなく埋もれてしまっている商品があることを知り、自分が携わることでより洗練されたプロダクトに磨き上げ、なかなか活用が進んでないデジタルを取り入れることで多くの人に目に触れることができるんじゃないかと思い、地域創生事業を始める事にしました。

実はこの地域創生事業で上場しようと思っていたんですよ。商品のリブランディングを行う事で売れる商品に仕立て、お客さんの手元に届けるプロモーションまでワンストップで請け負うというスキームで上場シナリオを描いていました。月額1万円でリブランディングからECサイトの制作、その後のプロモーションを請け負うモデルを作り、自治体や地域の金融機関などと協働し、地方の隠れた名産にアプローチしていました。自社で制作部隊は多く抱えていましたし、制作自体もパッケージ化が進んでいましたので、それなりに事業は成長していったのですが、数年経つとやはり月額1万円の積み上げには限界を感じ、方向転換を余儀なくされました。
その後、今の事業のように1社にとことんフォーカスしてやっていくスタイルへと変革していきました。

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イノベーションパートナーズが誕生した理由

前社では最終的に映像制作事業、プロモーション事業、そして地域創生事業の3つの事業を展開していました。映像制作とプロモーション事業は収益性が高く、その分新規事業でもあった地域創生事業に投資ができていました。上場を目指して全社一丸となって取り組んでいたと思っていましたが、気づかないうちに社内では不満が溜まっていたんです。ここは私自身の周りの見えてなさとガバナンスが全然利かせることができていなかったととても反省していた記憶があります。

ここで私が創業した当時に少し話を戻すと、社会人2社目の会社では主力事業での儲けをどんどん新規事業に投資をして拡大していってました。サラリーマンの私からすると事業拡大のための投資は分からなくはないが、それ以上に私たち従業員にもっと還元してほしいという想いがありました。しかし、その願いは受け入れてもらえず悔しい思いをしたことから、一念発起しその理想を実現するために独立しました。しかし、無意識に自分も当時の経営者と同じことをやっており、気付いた時には従業員の不満が募り爆発してしまいました。

結果的に創業者である私が会社を去る形となり、改めて自分がやりたい地域創生の会社、「株式会社イノベーションパートナーズ」を2018年に創業しました。地域創生の事業は会社の新規事業を膝を突き合わせやっていくような業務なので事業計画からマーケティング、プロダクトデザインそして実装、検証などとても幅広い業務を行ないます。さすがに少人数すぎて限界を感じ始めた頃、フラワービジネスの最大手日比谷花壇との協業を行うことで地域ビジネスの最大化とノウハウであるプロモーションを提供でき相互に良い協業に結びつくと判断し、傘下に入る事にしました。ハウスエージェンシーとして日比谷花壇のWEBの改修やプロモーションなどを一手に担うことで弊社として安定的な収益が確保でき、仲間の採用もできるようになり今の体制を作ることができました。

提供:イノベーションパートナーズ

和多屋別荘 代表小原氏と嬉野支社メンバーと。誕生日を祝ってもらいました
※写真撮影時のみマスクを外しております。

九州にはすごく可能性を感じている

私は食べる事が好きですし、仲間とワイワイお酒を飲むのも好きです。そういった意味では九州はすごく居心地がいいですし、とても前向きな人が多いと思います。いいと思ったらとりあえずやってみる!みたいな風土はとても好きです。弊社は佐賀の嬉野にある創業70年余の老舗温泉旅館「和多屋別荘」のイノベーションプロジェクトに主幹事として参画しております。宿泊客を増やすことも大きな目的ですが、新たな生活様式を提案する、「温泉ワーケーション」にも協業事業として挑戦しています。実際に全国から7社ほど企業誘致をしまして、旅館内にオフィスを構えてもらっており、弊社もそのうちの一社としてオフィスを構えています。その関係で私も月に2、3回は九州を訪れ、さまざまな土地を巡っていますが、毎回新たな友だちができるんです。
日本全国に地元のように友達がいたら楽しいと思うんですよね。
そして、その交流の中からとても得られることが多く、その延長線上にビジネスが生まれています。地域に土着することが楽しくなって、その楽しさの中から仕事が拡がっていってる感覚です。これは東京で働いていた時には味わったことのない感覚で、この九州の土壌があってからこその働き方だと思っているので、九州の良さをもっと引き出しつつ九州から日本全国に発信していきたいと思っています。

提供:イノベーションパートナーズ

嬉野に立地した企業の代表と従業員一緒に懇親も深めています
※写真撮影時のみマスクを外しております。

会社概要

社名:イノベーションパートナーズ
住所:本社 〒106-0047 東京都港区南麻布1-6-30
代表者:代表取締役社長 本田 晋一郎
設立:2018年12月5日

提供:イノベーションパートナーズ

著者情報

福岡のベンチャー企業「ラシン株式会社」が運営しています。福岡の中小企業、個人事業主さんの紹介を行なっています。

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