「パッチギ!」(2005年)、「黄金を抱いて翔べ」(2012年)など、数々の話題作を世に送り出してきた井筒和幸監督の8年ぶりとなる新作「無頼(ぶらい)」が12月25日(土)から、KBC シネマ1・2(福岡市中央区)で公開されます。井筒和幸監督からファンファン福岡読者のみなさんへコメントもいただきました!
あぶれ者たちの群像劇を通して逆照射される、もう一つの昭和史「無頼」
主人公は、誰もが“欲望の資本主義”を追いかけた戦後日本そのもの。敗戦直後の動乱期から所得倍増、奇跡の高度経済成長、政治の季節とオイルショック、さらにはバブルの狂騒と崩壊 まで──。激しく変転を続けた昭和という時代が、世間という“良識の監獄”の外側で生き抜いたヤクザ者たちの群像劇を通して逆照射されます。
<ストーリー> 太平洋戦争に敗れ、貧困と無秩序の中に放り出された日本。焼け跡から立ち上がった大衆は、高度経済成長のもとで所得倍増を追い、バブル崩壊まで欲望のままに生きて、昭和が去ると共に勢いを止めた。理想の時代から、夢の時代、そして虚構の時代へ──。誰もが豊かさを欲する社会の片隅で、何にも怯むことなく、たった一人で飢えや汚辱と闘い、世間のまなざしに抗い続けた“無頼の徒”がいた。やがて男は一家を構え、はみだし者たちを束ねて、命懸けの裏社会を生き抜いていく…。過ぎ去った無頼の日々が今、蘇える。正義を語るな、無頼を生きろ! 2020年/日本/146分/カラー/ビスタサイズ/5.1ch (C)2020「無頼」製作委員会/チッチオフィルム
背景にさまざまな事件や社会風俗が盛り込まれた物語の主役のアウトローを演じるのは、EXILEのパフォーマーとして活躍し、現在は俳優としてテレビ・舞台で活躍する松本利夫。 抜群の気っぷの良さで彼の人生を支えた妻・佳奈役には、映画「純平、考え直せ」( 2018 )のヒロインに抜擢されるなど女優としての活躍も目覚ましい柳ゆり菜。 他にも木下ほうか、ラサール石井、升毅、小木茂光、隆大介、外波山文明、フォークシンガー三上寛、日本屈指のドラマーとして名高い中村達也などの実力派が脇を固め、さらにはオーディションで選ばれた総勢400人もの俳優陣が練達の井筒和幸監督演出のもと全身全霊の芝居で見せ場を競っています。
井筒和幸監督からファンファン福岡読者のみなさんへ
若い人に昭和という時代をギリギリの境遇で生きてきた「無頼」(※1)な生き方を通した男たちの人生を表現しています。今の若い人に足りない「欲」を映画を通じて感じてもらいたい。 女性にも好評で「母性本能をくすぐられる」「男くささを感じる」「今の男性にはない決断力に惹かれる」などの意見があり、女性ならではの見方で楽しんでもらえる作品だと思います。 若い人たちにも見てもらいたい作品に仕上がってますので、是非足を運んでみてください! ※1 無頼(ぶらい):正業に就かず、無法な行いをすること。また、そのさまや、そのような人。頼みにするところのないこと。
映画「無頼」
監督:井筒和幸 出演:松本利夫(EXILE)、柳ゆり菜、中村達也、ラサール石井、小木茂光、木下ほうか、升毅 主題歌:泉谷しげる「春夏秋冬〜無頼バージョン」 12月12日(土)より新宿K’scinemaほか全国順次ロードショー 配給:チッチオフィルム 配給協力:ラビットハウス ■福岡公開 劇場案内 公開日:12月25日(金)~ 場所:KBCシネマ1・2 住所:福岡市中央区那の津1‐3‐21 料金:一般 1,900円 / 高校・大学生 1,200円 / 小・中学生 1,000 電話番号:092-751-4268 ※12月31日(木)、1月1日(金)は休館です。 ※開館時間はスケジュールにより異なります。 ※開館からレイトショー上映開始まで、スタッフが電話対応します。 (劇場の受付が混雑している際は、電話が自動音声案内に切り替わる場合あり)