「NTT西日本スペシャル おいでよ! 絵本ミュージアム2022」が福岡アジア美術館(福岡市博多区)で8月28日(日)まで開催されています。2007年から毎年恒例となっている同展覧会の今年のテーマは「だいすき!」。人気絵本をテーマにした個別展示のほか、約1,000冊の絵本が読める空間が広がっています。「だいすき!」を見つけようと、ファンファン福岡編集部が行ってきました!
絵本の世界をプロジェクションマッピングで表現!
メインビジュアルを担当したたけうちちひろさんが切り絵で作った絵本「みんなのいちにち」がプロジェクションマッピングで表現されています。物語の中の時計に合わせて場面が変化し、絵本のキャラクターたちが動きだす展示です。来場した子どもたちが、動くキャラクターを追いかけている姿が印象的でした。絵本の原画も展示されているので、比べてみても楽しめます。
木版画で作られた「ケーキ やけました」(作:彦坂有紀/もりといずみ)の原画や刷り見本なども紹介されていました。工程を映像で見ることができ、できあがった絵からは香りや質感まで伝わってくるようでした。
「しろくまちゃんのほっとけーき」(作:わかやまけん)のコーナーには、ほっとけーきができるまでの過程が描かれたページが再現されています。テーブルに着いて「しろくまちゃん」のほっとけーきを食べたくなりました。
福岡で撮影された映像、音声、振動を体感できる展示も!
「なつのいちにち」(作:はたこうしろう)が先端技術とコラボレーションした体験展示「バイブロスケープ(触覚風景)」もありました。NTTコミュニケーション科学基礎研究所が開発した映像、音声、振動を使った提示技術が活用されているそうです。所定の位置に立つと、志賀島や筑紫耶馬渓などで撮影された映像とともに足元が振動。現地を歩く足音や水の音などが振動で表現されていて、現地にいるような臨場感を味わうことができました。
「まいごのたまご」(作:アレックス・ラティマー)のコーナーでは、壁に描かれたたまごの前に立つとシルエットの映像が現れ、迷子のたまごは何の恐竜のたまごなのか、クイズが楽しめます。「ノンタン」シリーズ(作:キヨノサチコ)展示は、リラックスして絵本が読める空間。「ぐるんぱのようちえん」(作:西内ミナミ、絵:堀内誠一)には滑り台が再現され、記念撮影を楽しむ人たちが見られました。
思い思いの方法で「だいすき!」を体感しながら見つけられる仕掛け満載の構成で、子どもも大人もわくわくするような世界が広がっていました!
NTT西日本スペシャル おいでよ!絵本ミュージアム
会期:8月28日(日)まで ※会期中無休
時間:9:30~17:30(入場は17:00まで)
会場:福岡アジア美術館7階 企画ギャラリー、アートカフェなど ※会場内の密を避けるため、観覧時間は約2時間