巨人、ウォールフクオカに現る…!? 別冊少年マガジンで連載中のコミック「進撃の巨人」(諫山創/作)の展覧会「進撃の巨人展 FINAL ver.福岡」が西鉄ホール(福岡市中央区)で12月27日(日)まで開催中です。物語がクライマックスに差し掛かり、盛り上がりを見せる同作品。展覧会を見に行ってきました!
圧倒的な力を持つ巨人とそれにあらがう人間たちの戦いを描いたダークファンタジーバトル漫画「進撃の巨人」。巨人が全てを支配する世界で、巨人の餌と化した人類は、高さ50mの壁を築き壁外への自由を手に入れるのと引き換えに侵略を防いでいました。ところがある日、その壁を破り平穏な生活が崩れ去ります。外の世界へ憧れていた主人公・エレン・イェーガーは、その壁の崩壊をきっかけにさまざまな“真実”を知ることになります。
本展は、さまざまな視点や角度で物語の歴史や原作の世界観を表現しています。入り口を通ると原画を使用した映像が流れ、“壁の中”と“壁の外”、どちらのルートを選ぶか選択を迫られます。
エレンの気持ちになり切って展覧会を楽しもうと思い、“壁の中”ルートを選択。暗幕をくぐるとそこには「壁の外の人類は皆、巨人に食い尽くされた」と物々しい文字が。エレンが巨人の生態や外の世界を調べる「調査兵団」に入るまでの道のりや入団後、世界の秘密や彼自身の力について知るまでが原画を使用し平面や立体で表現されています。空から降ってくるかのように演出された「無垢(むく)の巨人」にはぞわっとさせられました。
秘密を知ったエレンが覚悟を決めたシーンで分岐点がつながり、“壁の外”を生きてきた少年、エレンの調査兵団の同期でもある「ライナー・ブラウン」の人生とつながります。 “壁の外”を選択して進んでいたら、ライナーの人生を歩むことになっていました。こちらの展示ももちろん、分岐点からさかのぼって見ることができますよ。
壁の中と壁の外、二つの世界を見た後に、超大型スクリーンで流れる巨人と人類の戦いは、一気に引き込まれます。 超大型スクリーンの後ろには、「兵士のスカーフ」「兵士のマント」「エルディア語で書かれた本」など、作中に出てくるモチーフが実際に存在したもののように展示され、より一層世界観を引き立てます。
福岡会場でしか見られない原画もあり、最後には作者・諫山創さんのインタビュー映像も流れています。原作のクライマックスに向けての思いなど、必見ですよ。
公式グッズショップ「リーブス商会」もお目見え。「味の明太子ふくや」とのコラボ商品「めんツナかんかん 進撃のかんかん」(各432円)は福岡会場限定です。
まもなく近づく最終回を目前にさらなる盛り上がりを見せる「進撃」ワールド。展覧会を見た後には思わず全巻一気読みしたくなる衝動にかられました。改めてこの面白さを体感する展覧会にぜひ足を運んでみて。
進撃の巨人展FINAL ver. 福岡
日時:~12月27日(日)12:00~20:00(最終入場19:30) ※日時指定チケット 場所:西鉄ホール(福岡市中央区天神2-11-3 ソラリアステージビル6階) 料金:一般1,300円、中高生1,000円、4歳~小学生600円、3歳以下無料 ※全て日時指定チケット(事前予約) 問い合わせ:進撃の巨人展FINAL ver.福岡事務局(西日本新聞イベントサービス内) 電話:092-711-5491(平日9:30~17:30)