家にいるはずの3歳児がいない! 発見したのは、まさかの場所

息子が3歳の時のことです。家にいると思っていたら、ひとりで外出してしまったんです! 玄関の取っ手にはまだ手が届かなかったのですが、1階にある掃き出し窓から出てしまったよう…。「ひとりで出かける」なんて、全く思ってもみませんでした。家族総出で探したところ、息子を見つけた意外な場所とは?

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家族団らんの時間が凍りついた

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 わが家には、息子の他に当時9歳と7歳の姉がいました。家族5人で、それぞれの時間を過ごしていた休日。家事がひと段落した私は、いつも息子が遊んでいるリビングの隣りの和室をのぞきますが、姿が見えません。

 お風呂が好きなので、お風呂場を見ましたがいない、たまに遊ぶ2階の物置にもいない。姉たちとゲームで遊んでいた夫に
 「○○どこにいるか知ってる?」と聞くと
 「知らない」と…。

 夫と私で庭を探します。家の裏にもいなかった時は、人生で一番、全身の血の気が引きました。そして息子はただの3歳児ではなく、まだ一言もおしゃべりができなかったのです。

家族総出で探すも…

 話せないので、ひとり遊びの時は静かに遊んでいる息子。そのため、私も夫もいつからいないのか全く見当がつきません。それでも、「3歳なのでそんなに遠くには行っていないだろう」と思っていたら、とんだ間違いでした。

 私と主人で探してもいなかったので、ゲームをしていた姉たちに
 「自転車で、少し遠くの方を探してくれない?」とお願いしました。ことの重大さに気づいた姉たちは、すぐに探しに行ってくれました。家族総出の捜索がスタートです。

 私は「仮に誰かに見つけてもらっても話せないから、ヤバい!」と冷や汗をかきながら、家から歩いて1分ほどの公園を1周探します。それでも見つからず、もう半泣き状態に。そんな時、夫から
 「いたよ!」と電話が…!

救世主現る!

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 夫はほっとした様子で言います。
 「コンビニ にいたよ! しかも、はだし(笑)なぜが、キックスケーター持ってる」

 そのコンビニは、大人の足で家から5分くらいの交差点の角にあります。息子は、まだ横断歩道の渡り方を知らなかったので、「もし横断歩道を渡っていたら…」と思うと、今でもゾッとします。

 夫と息子が帰宅してすぐ、夫にコンビニでの息子の様子を聞きました。どうやら、おじさんがコンビニの駐車場で息子に話しかけていてくれたそうです。

 ただ、息子は話せないので、夫いわく
 「おじさん、○○に話しかけているのに答えがないから、首かしげてた」と。息子がどうしてコンビニに行ったのかは、分かりません。もしかしたら、近所の公園でキックスケーターをしようと思って、方向を間違ったのかもしれませんね。

 もしも息子がおじさんに会わなかったり、夫がコンビニに着いたタイミングが遅かったりしたら、息子はもう少し遠くへ行っていたかもしれません。最悪、警察のお世話になっていた可能性もあります。なんせ、「はだし」でしたからね! 虐待と思われてもおかしくない状況です。息子を引き留めてくれたおじさんは、正真正銘の救世主です。

家族みんなで大笑い

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 先に家に戻っていた姉たちは、息子の格好を見て大笑いしました。
 「なんで、はだしなの? なんで、キックスケーター持ってるの~?」と。それを見た息子も、姉たちにつられて笑顔に。私も夫もやっと一安心できたので、みんなで玄関で大笑いしました。

 ほんとに心の底から警察のお世話にならずに済んでよかったと思いました。今ではすっかり、わが家の笑い話になっています。

(ファンファン福岡公式ライター / おうみ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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