九州国立博物館だより【1月・2月号】

 「九州国立博物館」(福岡県太宰府市)の魅力を定期的に発信する「九州国立博物館だより」。今回の1月2月号では、特に盛りだくさんな展示室と、今年度唯一開催される特別展の情報を中心に紹介します。

目次

【特集展示】織物に魅せられて ー加賀前田家伝来の名物裂(めいぶつぎれ)ー

会期:開催中~2021年1月24日(日) 4階文化交流展示室 第9室

 本展では、加賀の前田家に伝わった名物裂について、九博所蔵の裂帖を中心に紹介。

有栖川錦(ありすがわにしき)※部分

出典:京都国立博物館

年代:15~16世紀 所蔵:京都国立博物館

盤龍文様金襴( ばんりゅうもんようきんらん)※部分

出典:個人

年代:12~13世紀 所蔵:個人蔵

鴻池家伝来裂箪笥(こうのいけけでんらいきれだんす)

出典:個人

年代:箪笥/江戸時代・19世紀、裂/13~17世紀  所蔵:個人蔵

【新春特別公開】徳川美術館所蔵 国宝・初音(はつね)の調度

会期:令和3年1月1日(金・祝) 〜1月24日(日) 4階文化交流展示室 第11室

 「初音の調度」は、徳川三代将軍家光の長女・千代姫が、尾張徳川家二代光友に嫁ぐ際に持参した調度です。本展ではこの「初音の調度」とともに婚礼行列を描いた絵巻なども紹介されています。新春にふさわしい華やかな大名婚礼調度の世界を、お楽しみください。

国宝 初音蒔絵貝桶(はつねまきえかいおけ)

出典:©徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartrom

 婦女の貞節(ていせつ)の象徴である合貝(あわせがい)を納める一対の桶。婚礼調度の中では最も重要な意味を持ち、大名の婚礼行列の先頭を飾っていました。 年代:江戸時代 寛永16年(1639年) 所蔵:徳川美術館

叢梨地牡丹唐草向鶴紋散蒔絵鏡台(むらなしじぼたんからくさむかいづるもんちらしまきえきょうだい

出典:文化庁

 化粧道具や文房具など36件を数える大揃えの婚礼調度のひとつ。いずれも牡丹唐草文に盛岡藩主南部家の家紋である向鶴紋を散らした意匠とされています。 年代:江戸時代・18世紀 所蔵:国(文化庁保管)

【特集展示】天神縁起(てんじんえんぎ)の世界

会期:令和3年2月2日(火)~3月28日(日) 4階文化交流展示室 第11室

 太宰府ゆかりの学問の神さま・菅原道真公。その生涯や没後の話をまとめた「天神縁起」は全国各地へ広がり、ここ福岡でも個性豊かな天神縁起が作られました。親しみのある道真公の姿に迫ります。 ※本編では一部作品を、前期:2月2日(火)~2月28日(日)・後期:3月2日(火)~3月28日(日)で展示替えいたします。

梅ヶ枝餅をどうぞ

出典:下記参照※「天神縁起の世界」の所蔵について

宿を借りたとある家で、老婆から麹(こうじ)の飯をもらう道真公。これが太宰府名物「梅ヶ枝餅」の始まりだとか。

私怒っています

出典:下記参照※「天神縁起の世界」の所蔵について

死後に怨霊となった道真公が自分を調伏(ちょうぶく)しようとする僧と対峙。思いどおりにならず、怒って口から火を吹きます。

天拝山にて

出典:下記参照※「天神縁起の世界」の所蔵について

 901(延喜元)年に大宰府に左遷された道真公。滝で身を清め、天拝山頂上の岩の上で七日七夜、自らの無実を訴え祈り続けました。

※上記3点「天神縁起の世界」の所蔵について

天満宮縁起画伝(満盛院本) : 福岡・太宰府天満宮所蔵 天満宮縁起絵巻 : 長崎・八幡宮神社所蔵 より

「応天の門」 作者による奉納画も登場!

出典:©灰原薬/新潮社

 少年時代の道真公と在原業平(ありわらのなりひら)を中心に繰り広げられる、平安時代版サスペンス『応天の門』。会場では作者・灰原薬(はいばらやく)さんによる太宰府天満宮の奉納画が展示されるほか、ミュージアムショップで『応天の門』を販売しています。

※4階文化交流展示室の観覧料について

一般700円、大学生350円*、高校生以下・18歳未満および満70歳以上の方は無料

*大学生は学生証等の提示が必要。 ※障害者手帳等を持参の方とその介護者1名は無料。展示室入口にて障害者手帳(詳細はホームページをご確認ください)を提示ください。   ※高校生以下・18歳未満および満70歳以上の方は、展示室入口にて生年月日がわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証等)を提示ください。  ※キャンパスメンバーズは無料で観覧できます。展示室入口にて学生証、教職員証等を提示ください。

【特別展】奈良・中宮寺の国宝

会期:令和3年1月26日(火)〜3月21日(日) 3階特別展示室 観覧料:一般 1,800円、高大生 1,200円、小中生 800円

 奈良斑鳩の地に飛鳥時代に創建された中宮寺は、聖徳太子やその母と関わりの深いお寺です。本尊の国宝「菩薩半跏思惟像(ぼさつはんかしゆいぞう)」は飛鳥時代の最高傑作であると同時に、わが国を代表する彫刻としても名高く、そのおだやかな微笑は多くの人々を魅了してきました。このご本尊をはじめ、聖徳太子が亡くなられたことを悼んで作られた国宝「天寿国繍帳」など、中宮寺の寺宝の数々が紹介されます。

入場には、オンラインによる事前予約が必要

 詳細は以下のホームページよりご確認ください。

「奈良・中宮寺展の国宝」ホームページ

国宝 菩薩半跏思惟像(伝如意輪観音 でんにょいりんかんのん)

出典:佐々木香輔(撮影)

 優しいまなざし、静かなほほえみは、人々の心を惹きつけてやみません。背筋を伸ばした凜とした姿には穏やかさの中にも威厳が感じられます。 年代:飛鳥時代 7世紀 所蔵:奈良・中宮寺 撮影:佐々木香輔

国宝 天寿国繍帳(てんじゅこくしゅうちょう)

出典:奈良・中宮寺

 聖徳太子が往生した「天寿国」をあらわした刺繍。原本は飛鳥時代、模造は鎌倉時代につくられ、江戸時代にそれらの断片が貼り合わされ今の姿となりました。色鮮やかな断片は飛鳥時代のものです。 年代:飛鳥時代 7世紀 所蔵:奈良・中宮寺

お昼のミュージアム・トーク再開しています

出典:九州国立博物館

 学芸員がおすすめの文化財を紹介する「ミュージアム・トーク」も11月から再開しています。 日時:第1・3週の火曜日 15:00~ 場所:文化交流展示室内スーパーハイビジョンシアター 聴講料:無料(※ただし文化交流展の観覧料は必要です。)

九州国立博物館

住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2 営業:9:30~17:00(入館は16:30まで) 休館:月曜日 ※2021年1月は1日(金・祝)から営業。 電話:050-5542-8600(NTTハローダイヤル 8:00~22:00)

九州国立博物館

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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