自由研究のテーマは「カブトムシ」 予想外の恐怖体験をすることに…

 あなたは「虫」は平気でしょうか。私は田舎育ちの割に虫が苦手なのですが、苦手になったきっかけは小学1年生のときにカブトムシを飼ったことから始まります。そのエピソードと反省点をまとめたので、よかったら参考にしていただければと思います。

目次

自由研究のテーマは「カブトムシ」

写真AC

 小学1年生の夏。ある日、家の前にカブトムシが落ちていることに気が付きました。ラジオ体操から帰ってきても、わが家の前に居座っているカブトムシは何だかかわいそう。父に「育てたい」とお願いしました。

 私には姉はいますが、男兄弟がいないので虫とは無縁の生活。そして父は、自身が幼少期に厳しく育てられていたので虫を飼うことに憧れがあり、張り切って賛成してくれました。

 その日のうちにホームセンターへ行き、カブトムシを育てるための飼育ケースや、のぼり木など必要なものを買いそろえました。飼育ケースは電子レンジくらいの大きさです。ホームセンターにはカブトムシの売り場もあり
 「1匹じゃかわいそうだから」とメスも買ってもらい大満足の私。

 「せっかくだから自由研究の題材にしようか」という父の助言を受け、毎日せっせと日誌をつけていると、ある日飼育ケースの中に1個の卵が! 1つ、また1つと卵は増え、幼虫になっていきました。

 初めて飼育ケースの中に幼虫を見つけたとき、正直怖いと感じていた私ですが、父が喜んでくれていたので怖いという感情をできるだけ押し殺して自由研究を続けていました。 

トラウマになる出来事が!

写真AC

 そして夏休みが終わり、自由研究も完成したので、わが家でカブトムシを飼う理由はなくなりました。そうなるとむしろ私というより、父が育てている状態になっていったのでした。

 カブトムシが玄関のオブジェになっていたある夜中、トイレに起きた私は部屋をでて階段を降りました。すると、ガサガサと音が聞こえます。

 気にせずトイレをすませ、扉を閉めた時、ガサガサ音は玄関にある飼育ケースから聞こえることに気づきました。
 今度は音が気になったため、トイレから玄関のほうへ向かいます。すると…
 ケースの中で幼虫がくねくねくねくね!

 成虫が2匹、幼虫が7匹、合計9匹に増えていることを知らなかった私は、それを見て血の気が引きました。さらに追い打ちをかけるように、1匹の成虫がブーンと音を立てて飛ぶを音が!

 これが結構な大きい音で、びくっと身体が震え、声にならない叫び声をあげました。カブトムシは夜行性。あまりじっくりは見ていませんが、恐怖心も相まってすごく動いているように見えたのです。

 思わず階段をダダダダと駆け上がり、父と母の寝室へ。母の布団に滑り込み、泣きながらカブトムシが怖いと訴えました 。母は私の頭をなでて優しく
 「気が済んだなら自然に帰そうね」と言ってくれました。

事前に調べるべきだった

写真AC

 翌朝、父はしょんぼりしていましたが、カブトムシたちは自然に帰すことにしました。正直、そろそろカブトムシたちも飼育ケースの中は手狭だったと思います。

 私からすると、たくさんの虫があのケースの中にいる! というのが怖かったので、どれだけ繁殖しやすいのかを事前に調べて飼うべきでした。

 もちろん虫の飼育には学ぶことがいっぱいあります。生死について考えさせられたり、育てることの難しさを感じたり、といいこともいっぱいあるので自由研究にはおすすめです。しかし、その後虫嫌いになってしまうこともあるので、増えすぎと騒音にはご注意ください。

(ファンファン福岡公式ライター / とまと)

あわせて読みたい
息子に言いたいけど言えない「その自由研究、やめたほうが…」その理由は 小学校の夏休みの宿題、親子で頭を悩ませるものといえば「自由研究」がありますよね。小学校で初めての夏休みを迎えるわが家の長男も、現在自由研究のテーマ探しに奔走中です。そんな中、長男が「これ面白そう」と興味を持った標本作り。でも、私にはそれを全力で止めたい!と思う理由がありました…。
あわせて読みたい
夏休み後に起きた予想外の出来事【自由研究】から見えてみたものとは 息子が通う小学校では、夏休みに「自由研究」の宿題が出ます。子どもが自分の力だけでできたらそれが理想ですが、ドラ息子にはとてもじゃないけど無理… 仕方なく親の出番となりましたが、予想以上の結果に歓喜と恐怖が…!
あわせて読みたい
9歳の息子が流れ星に向かって唱えた、高尚な願い事にほっこり 数年前の出来事です。新型コロナウイルスの影響で、小学校の夏休みはたったの2週間余り。9歳の息子と7歳の娘のために何か一つでも思い出を作ってあげたいと、3密を避けたプランを計画して、家族で1泊2日のプチ旅行をしました。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次