ママの社会復帰に焦りは禁物! 上司の冷たい一言が私の考えを変えた

小学1年生の娘と、1歳の息子のママとして社会復帰した私の失敗談を紹介します。2人目の出産を機に仕事を辞め、専業主婦となった私。30代になり、再び社会復帰したい気持ちがピークになり、私は子どもを預けてパ-トに出る決心をします。でも、予想外なハプニングに戸惑うことになったのです。

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仕事が決まり、再び外で働ける喜びを嚙みしめる!

出典:写真AC

 幸運なことに、息子は4月に保育園に入園することができたので、私は求職活動を始めました。そして順調にパート先が決まり、社会復帰することができたのです。

 家庭と仕事を両立できるだろうか、という不安はあります。でも、それ以上に社会復帰できる嬉しさでいっぱいでした。「また働ける…」母親でありながら仕事にも行ける、そんな喜びを噛みしめていました。

落ち込みつつも、仕事を覚えて職場に慣れていく

 パート先は、今まで経験したことのない職種でした。一から仕事を教えてもらい、職場に慣れていきます。入社して間もない頃は、もたもたしていて上司に冷たい言葉を言われ、泣きながら帰った日もありました。「この仕事、向いていないかも」と感じることも多々ありました。

 でも、せっかく見つけた仕事です。私がこの仕事を辞めたら、せっかく息子が入園した保育園も辞めないといけません。それだけは避けたかったので、私は頑張って仕事を続けることにしました。

予想していた以上に繰り返される子どもの発熱

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 秋になり、朝晩の寒暖差が大きくなると、息子が頻繁に熱を出すようになりました。その度に、私は病児保育を利用しました。職場に迷惑をかけたくなかったのです。病児保育の予約が取れなかった日は、夫に仕事を休んでもらうか、私が仕事を休みました。

 さらに、息子のイヤイヤ期も始まり、思い通りに動いてくれないことが増えました。夫も仕事の帰りが遅く、平日はワンオペ状態です。ストレスが溜まった私は次第に、家族にきつく当たるようになっていきました…。

上司の冷たい言葉に、メンタルをやられる

 ある日、小1の娘が発熱したので、職場に電話をして遅刻して出勤したいと伝えました。上司は遅刻することは了承してくれたのですが、ぶっきらぼうにこう言ったのです。
 「今日は忙しいから、来てもらわないと困るんで」

 何かでグサリと心を刺されたような気分でした。子どもの発熱に関して、初めて嫌味を言われたのです。かなりショックでしたが、同時に怒りも感じました。「私は発熱している子を留守番させて出勤すると言っているのに。そんな嫌味を言わなくてもいいのに…」と感じたのです。

心身のストレスが限界に… 仕事を辞める決断をする

 嫌味を言われた日以来、幸い子どもたちは風邪をひいても発熱しないようになりました。しかし、今度は私自身が頻繁に風邪をひくようになったのです。ストレスが溜まり過ぎて、心身共に疲労のピークでした。

 ですが、新型コロナウィルスが流行する前だったので、私は熱があっても無理して出勤していました。あの日言われた嫌味を思い出すと、恐ろしくて欠勤できなかったのです。次第に外で働きたいという情熱も薄れ、退職することを決めました。

仕事を辞めてフリーランスに。 私らしい、理想の働き方を模索する

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 私は今、フリーランスのライターとして主にWEB記事を作成しています。もともと文章を書くことは好きでしたが、まさか自分がこんな仕事をするとは思ってもみませんでした。

 完全在宅で、一人でパソコンに向かっています。納期に間に合えばよいので、自分で仕事の進め方を調整できます。子どもが発熱して学校や保育園を休んでも、人に迷惑をかけません。ストレスもぐっと減り、子どもにイライラする回数もかなり減りました。

いつか再び、本格的に社会復帰できる日を夢見て

 フリーランスとして社会復帰できましたが、マイナス面もあります。日中、誰かと話すこともなく、自宅と保育園の往復だけです。パソコン相手の毎日で、肩凝りはひどいし目も疲れます。収入も安定しているわけではありません。

 またいつか、外で働きたいという気持ちもあります。ですが、今は焦っていません。
 子育てが落ちつく頃、息子が入学した後でもいいかな、とのんびり考えています。その時は、子どもが熱を出して休むこともあるとしっかり伝えて、理解してもらえる職場を見つけたいと思っています。

(ファンファン福岡公式ライター/南ゆりえ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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