こんにちは! お掃除スペシャリストの佐倉です。洗濯で取れなくて困る汚れNo.1は「泥汚れ」かもしれません。靴下、クラブ活動のユニフォーム、雨の日の泥はねなど、泥汚れは結構多いのですっきり落としたいですよね。ガンコな泥汚れの落とし方をご紹介します。
泥汚れは不溶性の汚れ
汚れには、「機械油や口紅などの油性の汚れ」と「果汁やしょうゆなどの水性の汚れ」がありますが、泥汚れはどちらでもない「不溶性の汚れ」です。洗剤や水に、汚れが溶けださないため落とすには手間がかかるのです。泥汚れの他に、ホコリやチリを拭いた雑巾の汚れも不溶性の汚れ。小さな粒子の泥やホコリが固まりとなって、繊維にがっちりくっついている状態です。
【下準備】泥を乾かして払い落とす
泥がついてた衣類をいきなり水でぬらすと、水を吸って緩んだ繊維の隙間に泥の粒子が入り込み、ますます取れない状態になります。まずは、泥を完全に乾かして払い落とします。乾かすときは、ドライヤーを使うのも一つの方法です。歯ブラシや洗濯ブラシで、乾いた泥を優しくこすり落としてよいでしょう。生地を傷めないように注意してください。
【泥汚れの落とし方A】粉末洗剤でつけおき
洗濯には液体洗剤を使っているご家庭が多いと思いますが、実は洗浄力は粉末洗剤の方が高いのです。そこで、泥汚れを落とす際には、つけおきで粉末洗剤を使います。乾かして泥を落とした衣類を、次の手順で洗濯していきます。
(1)薄めた液体洗剤をつけて、ブラシで叩く
いつもの液体洗剤と水を1:1で混ぜた液を作りブラシにつけて、泥汚れ部分をトントンと叩き、繊維の中の汚れを浮き上がらせます。汚れた部分をまんべんなく叩くことを3~4回繰り返します。
(2)粉末洗剤を溶かして浸け置く
40℃くらいのお湯に粉末洗剤を溶かします。水と洗剤の分量は粉末洗剤の箱裏の「つけおき洗い」を確認しましょう(※使う洗剤によって分量は違うので確認してください)。30分~1時間を目安につけおきしますが、頑固な泥汚れの場合は、つけおき中に洗剤液の中でもみ洗いしてください。
(3)洗濯機で洗う
時間が来たら手で絞って、通常に洗濯します。
【泥汚れの落とし方B】洗濯用固形石けんを塗って揉み洗い
洗濯用固形石けんは、泡が繊維の中から泥の粒子をつつみこんで出してくれます。下準備で泥を落とした衣類を、次の手順で洗濯していきましょう。
(1)汚れを濡らし固形石けんを塗り揉み洗い
40℃くらいのお湯で泥汚れ部分を濡らし、汚れている部分を覆うようにたっぷり石けんをこすり付けます。裏面からも石けんをこすり付けます。
【注意!】人気のある「ウタマロ石けん」は白い衣類用です。きなり・オフホワイト・色柄物は色落ちの可能性があるので注意しましょう。
(※ウタマロ公式HP 商品のこと ウタマロ石けん|参照元:https://www.e-utamaro.com/products/sekken)
(2)ぬるま湯でもみ洗い+浸け置き
40℃くらいのお湯の中で、しっかり揉み洗いをします。汚れが残る場合は、30分~1時間を目安につけおきしましょう。時間が来たら、表面の泥の粒子が落ちやすいように、水を裏側から当て流水の下ですすぎます。
(3)洗濯機で洗う
すすいだあと手で絞って、普通に洗濯機で洗濯しましょう。
洗濯用ブラシやスポンジがあると便利
泥汚れに限らず頑固な汚れには、事前に洗剤を塗ったり市販のプレウォッシュ液をスプレーしたりしますよね。これを塗り広げる際に、洗濯ブラシがあると便利です。洗濯ブラシは100円均一ショップでも販売されています。また、スポンジ状の汚れ落としは広い面積に洗剤を塗り広げるのに重宝します。
泥汚れの落とし方2パターンをご紹介しました。靴下やユニフォームなどの白物衣類は「固形石けん塗り付け」で、キナリや色柄物時は「粉末石けんでつけおき」のような使い分けもおすすめです。
(ファンファン福岡公式ライター/佐倉玖弥)