「国宝 鳥獣戯画と愛らしき日本の美術」が9月3日(土)〜10月16日(日)、福岡市美術館(福岡市中央区)で開催されます。同展では、“動物モチーフと表現の簡潔さとユーモア”をテーマに日本美術を紹介。国宝「鳥獣戯画」の魅力に迫ります。※価格は全て税込み
あの動物たちが福岡に! 一部出品作品を紹介
国宝「鳥獣戯画」は、京都府・栂尾の高山寺に所蔵される日本の美術作品。甲・乙・丙・丁と、全部で4つの絵巻で構成され、長さは全体で約44mもあります。今回開催される「国宝 鳥獣戯画と愛らしき日本の美術」では、甲・丁巻を前期、乙・丙巻を後期とし、期間中に場面替え、一部作品の展示替えを実施します。展示期間は以下。
【前期】「甲・丁巻」9月3日(土)~25日(日)
【後期】「乙・丙巻」9月27日(火)~10月16日(日)
絵の中を所せましと駆け回る動物たちの姿に、思わず頰が緩む人も多いのでは。この愛らしい絵巻の魅力に、あなたも触れてみてはいかがでしょう?
一部出品作品はこちら
うさぎ、かえる、さるなどが擬人化されたユーモラスあふれる「国宝 鳥獣人物戯画 甲巻」。作者は、「宮廷絵師」または「絵仏師」説が有力視されていますが、確たる証拠がなく現在も不明とされています。
日本美術におけるユーモア表現は江戸時代に花開きますが、「鳥獣戯画」はしばしばその源泉となりました。同展では、「鳥獣戯画」が持つ「遊び心」を引き継いだ、鍬形蕙斎(くわがたけいさい)や曾我蕭白(そがしょうはく)、長沢蘆雪(ながさわろせつ)、円山応挙(まるやまおうきょ)など、江戸時代のスター絵師が描いた動物絵画も多数展示されます。
「鶏の画家」と呼ばれた伊藤若冲の作品も出品。「博多の仙厓さん」と人々に親しまれた聖福寺の禅僧 仙厓義梵(せんがいぎぼん)の墨絵「犬図」など、関連作品も含め71点が展示されます。
「きゃふんきゃふん」と鳴く犬が愛らしい作品ですね。
「鳥獣戯画」にみられる「愛らしさ」が、実は日本美術を貫く重要なテーマであることを同展を通して感じられるのではないでしょうか。
国宝 鳥獣戯画と愛らしき日本の美術
会期:9月3日(土)~10月16日(日)
場所:福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園1-6)
時間:9:30〜17:30 ※金・土曜日は20:00まで開館(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日 ※ただし、月曜が祝日の場合は翌日
観覧料:一般1,800円、高大生1,200円、小中生800円
主催:福岡市美術館、高山寺、西日本新聞社、西日本新聞イベントサービス、テレQ、朝日新聞社
【チケットに関して】
■土・日曜、祝日は事前予約制(日時指定券)を導入
販売場所:ARTNEチケットオンライン、ローソンチケット(Lコード:83643)
■平日2回観覧できる「平日限定2枚セット券」を1,000組限定で販売中
販売期間:~9月2日(金)(限定数に達し次第販売終了)
販売場所:ローソンチケット(Lコード:83643)のみ
観覧料:一般3,000円
【問い合わせ】
■チケット・関連イベントに関して
西日本新聞イベントサービス内「鳥獣戯画展」係(092-711-5491/平日9:30〜17:30)
■展覧会に関して
福岡市美術館(092-714-6051)
提供:西日本新聞イベントサービス