主婦にもチャンスは来ます。私がNHK体操のお姉さん?に~NAI・NAI起業のなまはげみき vol.10

♪NAI-NAI-NAIお金ない、NAI-NAI-NAI 場所もない、NAI-NAI-NAI でもとまらない~. お金も人脈も知識もなく起業した太刀山美樹、27歳の話です。   「NHK福岡で、10年間、体操のコーナーを担当していました」と言うと 「まあ、若いときからすごい人生を送っていたのね~」と聞かれますが、いたって普通の主婦でした。ただ、そのチャンスは街かどで、私の目の前に落ちてきたものでした。(番組の生放送中に象さんのウンチがとぶこともありましたが)私はラッキーな『運』を持っていると、自分で思います。

出典:ファンファン福岡

その頃の私は27歳。3歳と2歳の二人の子育てをしながらお金もない時間もない状態でした。まさに背水の陣で、健康運動指導士という当時の厚生省認定資格をとり、フリーとして仕事を始めたころ。そんな駆け出しの私に、運動指導の業務依頼が回ってくるのは、「他の人が受けにくいもの」つまりは、おこぼれでした。 例えば、独居老人の会、精神障がいの方のケア講座、離島での子どもから高齢者までイベントなど。それらは、すこし注意の必要な方を対象としたもで、また交通費がなく時間がかかるし、風が強いと欠航で仕事がキャンセルになるなどの理由で、他の講師は断るため、私にもチャンスが回ってきていたのでした。 「卵が先か?鶏が先か?」と、聞きますが、仕事もそう。そもそも、仕事の依頼というものは、経験がある人により多くくるもの。主婦からゼロスタートの経験ペーペーの私に、依頼が回って来ただけでもありがたく、断るなんかもってのほかでした。 「さあ、こ~い!」 野球の守備を最後尾にて構え、前の守備が見逃す球を、横っ飛びのダイビングキャ~ッチ!すべて堰き止めていました。 「太刀山美樹さんなら、引き受けてくれると、知り合いの保健師から紹介を受けたので」と依頼が徐々に増えていったのでした。

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今思うと、この経験を最初にしていった事は本当によかったです。この前列守備が断るという仕事は、それだけに、かなりの勉強を要し、なにより現場での臨機応変な対応を求められる事の連続でした。   フリーの業務依頼は、1回1回が勝負(→出来が悪ければ、次はない)   なにが起こるかわからないと、常に腹をくくって おくという経験は、ペーペーさんの私にとって、のちにかなり力と自信がついていったと思います。 また私のキャラがうまく一致したのだったとおもいます。   そんな ある日、保健師さんから相談を受けました。 「今日の仕事のすぐ隣地区で歩こう会があり。そこ、TVの取材がはいることとなり、準備運動の様子を撮りたいらしいけど、自分たちだけではまとまりが難しいと。先生はTVに映らないし、ギャラもでないけど…30分だけ手伝ってあげてもらえませんか?」 お世話になっている方からの頼みに「やりま~す♪」とこの日も、例のダイビングキャッチ。現場に到着すると、やはり緊張の空気でした。   「うふふ、やりがい♪」   解説:少し背伸びしないとできない仕事を次々受けていた私。新たな事がおこると「はい、きた~!ワタシノノビシロ、アップ~!」困難を困難と考えず、これは成長できる喜びだわ。と、頭の中で変換。『新たな世界を楽しむ前向きM』また幼少期からの妄想力が助けてくれます。例)離島への仕事は、リゾート旅行。「さあ、今から出航。ひとり旅の大人バカンスだわ。豪華客船、これはタイタニック?きっと日頃がんばっている私へのご褒美」と、渡船場からのドドド・・との小さな出航をも、妄想で楽しむことができました。

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さてTV取材の話に戻ります。私はいろんな初めての場で、運動指導をしてきたので、到着3分で場に溶け込む術を、私は取得していました。その日もすぐに、歩こう会のおばさま方と盛り上がり、いい感じで収録がスムースに終わりました。   にんまり帰ろうとする私に、番組ディレクターから、「名刺をもらえますか」と。 そしてその2週間後、思いがけない電話がかかってきました。   「広川町で、来週、NHKの健康つくり講演会があるのですが、できますか?」   それは、急遽行けなくなった講演講師のピンチヒッターの仕事でした。 「はい、できます!」   このような緊急事態では、代理を早急に探しています。以前、少し考えさせてと話し躊躇すると、すぐほかに回された事がありました。 やりたいと少しでも思うなら、やれます!と即答すべしです。

出典:ファンファン福岡

それでも「本当にできるのか?私?」と脳裏をかすめたなら、こう考えてました。   そもそも…「できますか?」と私に聞いてくれる相手がいるのです。   全くできないと思うなら聞いてくることさえ、ないはずです。「この人ならばできるのでは?」と、何かを私に感じてくれるからこそ、聞いてくれているはず。 ジョハリの窓 未開発地帯が私には分布していて、成長のノビシロを秘めているはずと思っていたのです。ただのアホです。   のちに知りますが、このNHK健康つくりの講演会とは、200人あまりに2時間お話をするもの。20代ペーペーは、当時そんな仕事は、もちろんしたことはありません。ましてや講演会なぞ…。(生放送の番組中継後に、遊びに来られた地元住民へお礼の講演でした)   まぁ、もう受けてしまったものは仕方ない。また父の口癖の「(やっちまったもんは」しょんなかろうもん」が頭に響きます。受けたらやるしかない!   そこからが猛勉強。原稿をまとめ、本番へ…。そしてどうにか終わりました。 すると、次の代打も、またその次のピンチヒッターも、面白いと打順が回ってきました。   3か月後には、生中継の番組内での、体操コーナー代打が回ってきました! もちろん「来た球は打つ」カッキーン!!

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そこから1年あまり経ち、NHK福岡放送局チームの、なんとレギュラーベンチをいただくことに!   レギュラー期間は約10年。最初の2年半は地方をまわる生中継でした。いろんな場所で地元の小学生3年生と踊るコーナー。当時のギャラは3000円(今だから言える、交通費込の金額)。場所によっては、最寄駅まで電車で90分+さらに車で90分(車代はでる)てことも。でもたとえ遠くても、<経験はプライスレス>です。   「ここで踊るんですか?」と思わず聞いた場所は ・冷たい強風吹き荒れた!星野村の山頂、星の文化館前 ・いい匂いで酔いそう!造り酒屋の酒樽の前 ・養殖池に渡した幅狭の板の上!すごい数の養殖鯉が私の足元で口をバクバク ・大雪で大牟田までの交通手段にビビる!鼻で自分ウンチを飛ばす象と共演   雪で交通ストップした時はビビりました。本来は前日入りを言われてたのですが、夫も仕事+子どもを夜預けもできず…。助けていただいたのは保育園や、ママ友。園長先生に相談すると、事務室で早朝からみていただくことに。おかげで当日朝に移動ができ、私はNHKの体操のお姉さん、いえ体操のおばちゃんを続けることができたのでした。

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番組後の2時間講演の質疑応答では、地元のおばあちゃんから、 「先生は独身ね?先生のようなお尻の大きな人が嫁に来ると、村も明るく、子どもの数が増えそうや」 「来年、先生が来るのはいつ?今度は鳥をつぶして、美味しいのを作って待っとく」 こりゃ、本当に嬉しい言葉です。   外での中継から、スタジオでの生放送も経験。7分半の時間を担当でした。 「ぐるっと8県九州沖縄」しばらく、九州全域に流れてたため、当時の教え子をアシスタントとして、一緒に出演。「先生…うちの親がね。地元の種子島役場に行って、息子が出る!と役場全部のTVをつけNHKに変えたって」 と、一部の視聴率UPにつながったはずです(笑)

出典:ファンファン福岡

ハプニングもあり、あるときは、説明を終えて「さあ、次は曲に合わせて〜」とスタンバイするけど、曲がでない。その状況に、さも打ち合わせ通りの顔をして「ね、曲がかかりません。曲がなくとも運動はできます。今日は鼻歌ひとつでできる鼻歌体操です」と楽しんでました。   このNHK時代に私が学んだことは、思いを短時間でわかりやすく伝える事、そのための見せ方や話し方が大事。と、番組のいろんな方にアドバイスをいただきました。(まだまだ修行の身、これは一生続くものですが) やはり経験は力です。やってみてナンボ<来た球は打つ>精神が、私に強くなっていったのでした。   卵を割らなければ、オムレツは作れない。   そりゃそうだ。卵も割ってみないとね…。ヘルマン・ゲーリングの言葉が心に響く太刀山美樹でした。  【火曜サスペンスMIKI劇場は、毎週火曜日午後10時更新です】

※情報は2014.5.20時点のものです

出典:なまはげみき

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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