karte.10 消毒不要論〜傷の手当て、どうしてる?

 傷ができてしまったとき、皆さんはどのように手当てしていますか?

 「水洗いする」「消毒する」「絆創膏を貼る」いろんな対処法があるかと思います。今回はそんな傷の手当ての時、消毒って必要なのか?について考えてみたいと思います。

さあて突然ですが、質問!皆さん。こんな時どうする? ★転んで擦りむいた ★靴ずれで皮が剥けた ★火傷して皮が剥けた ★包丁で指を切った すぐに病院に行けない状況だとしたら…さてどうする?

出典:ファンファン福岡
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「傷の手当て」〇×クイズ!!

 真っ先に…『消毒!』を思い浮かべた方、多いんじゃないかな? 今日は、その傷の手当、消毒について書こうと思います。 では手始めに○×クイズ。 1:傷は必ず消毒しなくちゃダメ! 2:傷は消毒しないと化膿しちゃう! 3:傷が化膿したら絶対消毒しないと! 4:傷は濡らしちゃダメ! ・・・なんだか言葉遊びみたいになってますが(^^;;  いつも傷を消毒してる皆さんは、大体上のなかのどれか…もしくは全部…正しいと信じてませんか? もしくは単なる習慣かな?

傷ができた→とりあえず消毒 は間違っている?!

 これ、全て大間違い‼…ってことを、これから説明していきますね〜。  消毒薬は、物理的に細菌を破壊したり、タンパク質を変性させるもの。つまり毒‼‼ だから、ヒトの正常な細胞も、傷を治そうと集まってきた白血球までも、コテンパンに破壊してしまう。  そもそも皮膚なんていうのは雑菌(常在菌)の巣窟なわけで。傷だけ消毒したところで、そのまわりには無数の雑菌が生息してるわけで。  しばらく時間が経てば、消毒前と全く同じ雑菌無法地帯に戻ってしまうのも、容易に想像できるはず。  そして皮膚に常在菌がいくらいたところで、実はそれが細菌感染(化膿すること)の原因になるわけじゃない。 (↑↑↑コレ大事。テストに出ます( ̄▽ ̄))

消毒せずに「常在菌」の力をフル稼働させよう!

 それどころか!  常在菌が定着していれば、病原性のある悪玉菌が繁殖する環境がないので、皮膚は健常な状態が保たれるんです。  腸内細菌がウジョウジョ混じってるウ○チの後、別に滅菌水のウォシュレットとか滅菌トイレットペーパーなんて使わなくってもその後お尻が腫れたりしないでしょ?  傷を治すために雑菌を殺そうとして使ったはずの消毒薬なのに、雑菌を殺すことに意味がないばかりか…むしろ皮膚の再生・治癒も遅らせてしまう…という悲しい現実。 「消毒はしなくても良い。」ではなく 「消毒はしない方が良い。」のです。  今この瞬間、家に置いてある消毒薬は捨てちゃいましょ♪(製薬会社に怒られそう。。。)

出典:ファンファン福岡

傷はなぜ化膿する?化膿を防ぐには

 そしてもう一つ。じゃあ、どうして傷が化膿するのか?  悪玉病原菌が定着するに適した異物がそこにあるからです。(砂、木片、垢、壊死組織etc.)  なので、例えば動物に咬まれたとか。いかにも汚い泥にまみれた傷とか。化膿しそうで怖いなあ〜って時は、消毒をするのではなく、とにかく十分な流水(ぬるま湯)で洗うこと。  徹底的に異物を除去するつもりで。  毎日、傷は消毒だけして、お風呂ではビニール被せて濡らさないようにする。・・・とか最悪です( ̄ー ̄)  次回は、傷の手当vol.2。 「よし。傷は洗った!で、次どうすりゃいいの?」という疑問にお答えします♪

karte.11 続・消毒不要論〜傷の手当て、どうしてる?

武田りわ

福岡市城南区梅林にある「タケダビューティークリニック」院長。 お酒と旅と家族をこよなく愛する皮膚科医・美容皮膚科医。 美容医療と漢方、オーソモレキュラー医学(栄養療法)を取り入れた統合治療に注力。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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