胎児のキオク みかんのお風呂(マンダリン)『Salon de verte』~緑のアロマ部屋vol.13

こんにちは、看護師・アロマセラピスト 緑です。 スーパームーン、みなさんもご覧になられたでしょうか? この頃、職場のマタニティークリニックで、赤ちゃんが続けて生まれました。 今日は赤ちゃん(胎児)にまつわるエピソードを。

出典:ファンファン福岡

以前、お産後の患者さんの、アロママッサージをしていた時のことです。   患者Aさん「そういえば、こどもって3歳くらいまでは、おなかにいた時の記憶があるって言いますよね。あれほんとですかねー?」 緑「知り合いから聞いたんですけどね、アロマの生徒さんで、お子さんが3歳の時に聞いてみた方がいたそうです。」 Aさん「えー。なんか言ってたんですか?」 緑「みかんのお風呂で泳いでたって。」

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Aさん「はい?」 緑「そのお母さんはアロマの勉強をされていた方で、妊娠中にマンダリンとネロリというミカン科の精油を使ったアロマクリームをお腹に塗っていたんですって。」 Aさん「えー!香りがちゃんと伝わってたってこと?すごい、鳥肌たった。」 緑「私もびっくりしました。」 (ちなみにミカン科のマンダリンとネロリは妊娠中に使用しても問題ないと言われています。妊娠線予防に効果的と紹介されている書籍もあります。)   そんな会話をしていて、もうひとつ思い出した不思議なエピソード。 数年前、また別の患者さんのマッサージをさせていただいていた時のこと。   患者Bさん「池田さん、胎児の頃の記憶があるって信じます?」 緑「んー、覚えている子もいると思いますよ。」 Bさん「友達の話なんですけどね、子どもちゃんがいきなり『もうすぐ弟に会えるんだ』って言ってきたらしいんですよ。」 緑「お友達は妊娠されてるんですか?」 Bさん「そう。初期でまだ性別がわかってなかったから、子どもちゃんに『男の子なの?』って聞いてみたんだって。」 緑「ふんふん、そしたら?」 Bさん「その子が『そうだよ!僕たち上にいる時、どっちが先にいくか話してたの。でも僕こわくて…。そしたら弟が、(僕がみてくるよ!)って言ってくれたの。』って。」 緑「?」 Bさん「で、『少ししたら弟が戻ってきて(大丈夫だよ、あったかくて優しかったよ。先に行って待ってて!)って言われたから安心して来たの』ですって。」 緑「??」 Bさん「友達は、実は一人目を産む前に一度流産してるんです。それからまた妊娠して、その男の子を無事出産したんです。でね、つい最近の妊婦検診で、今度も男の子って言れたそうです。」 緑「!!鳥肌たちました。」 Bさん「私も話しててまた鳥肌たちました(笑) 生まれる前から兄弟って決まってたんですね。そういえば、その子は実家の近くを散歩してる時『ここ、ママが自転車乗ってるの見てたよー』とも言ったんですって。」 緑「えー!?」 Bさん「そう。自転車なんて通学の時くらいしか乗ってなかったそうなんですよ。『いつ、どこから見てたの?』って聞いてみたら『ママ、制服着てた。上から見てたよ!』って。」 緑「…また鳥肌がたちました。」 Bさん「でしょ!本当なら胎児になる前の記憶ってことですよ。なんかすごいですよねー。」 緑「すごすぎです。。」

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医療の現場にいると、いろいろな感動や、複雑な思いをすることもあります…。   お子さんの誕生を望み、無事に出産され、健やかに成長するという奇跡。お子さんさんだけでなく、親として、姉兄として、祖父母として、まわりも変化・成長していくということ。あたりまえのことなんて、なにひとつないのかもしれません。

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マンダリン。ミカン科の果皮から取れる甘い香りの精油。漢方ではその果皮を乾燥させたものを陳皮(ちんぴ)として健胃・発汗・咳止めなどに用いられています。交感神経を鎮静する作用があり、気持ちを明るく元気にする効果があります。こどもの過度な興奮を鎮め、安眠を促すともいわれており、フランスのハーバルセラピストには「こどもの治療薬」とも呼ばれているとか。皮膚をやわらかくし、細胞の成長を促進する働きもあり、妊娠線を予防するのに有効です。 (妊婦さんにも安心して使用できるとされていますが、使用濃度に気を付けましょう。光毒性を考慮し、使用後6~8時間は紫外線を浴びないように注意が必要です。)

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ネロリは、ビターオレンジという植物の花から抽出される貴重な精油です。また別の機会に詳しくご紹介したいと思います。それではまた。  【次回は10月3日に更新予定です】

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