こんにちは。看護師・アロマセラピスト 緑です。気がつけば、あちらこちらでイルミネーションが点灯され、冬の到来を感じます。 病院でも、クリスマスツリーの準備中です。 20年?ほど前に、アメリカで購入された立派なツリー。 昨年寄付していただいたもので、みんなの心を温かくしてくれています。
キリストの誕生の際、東方の三賢人が神の子への贈り物として、黄金・乳香(フランキンセンス)・没薬(ミルラ)を捧げました。 今日はそんな聖なるオイル、フランキンセンスをご紹介しましょう。
フランキンセンスは精油が精製される以前、古代から薫香として利用されてきました。 古代エジプトでは、神に捧げる香りとして神殿などで、乳香や没薬などが用いられ、貴重な香りでした。 今でも、教会などで宗教儀式の際に、使われることがあるそうです。
フランキンセンスの香りを表現するのは、少し難しく感じます。ウッディで、すっとする香りの中に、ほのかにスパイシーさとレモンも感じさせる…そんな印象。 神経性の緊張や衰弱から解放し、呼吸を楽にする働きがあります。 呼吸器症状・風邪などでお困りの時に、芳香浴やマッサージオイルを試してみてはいかがでしょう。 心を安らかに鎮めてくれるので、瞑想やヨガの時にもおすすめです。
数年前、『美魔女』を紹介するテレビ番組がありました。その中で、ある美魔女が、フランキンセンスのマッサージで20歳くらい若返った!と紹介されたところ… アロマを試したことがない人までも精油を買い求め、あちこちのメーカーで一時品切れとなったのです!
「乾燥から肌を守り、ハリ感を与え、キメが整う」と言われているフランキンセンス。 古来より「若返りの精油」とされ、エジプト人は、パックを作り、しわとりをしていたそうです。 老化した肌の強壮や収れん作用、皮脂のバランスを整えたり、炎症を抑え、しわを伸ばすのに効果的。 某ニー〇ズヤードの、エイジングケアの化粧品には、フランキンセンスが配合されています。 ホホバオイルなどの植物油に、1%濃度以下で希釈したマッサージオイル、クリームなどでお肌をゆっくり労わってみませんか?
実は、フランキンセンスは、私にとって1番大事な精油なのです。 アロマセラピーを学び始めた頃、どの精油も香りが濃厚で苦手と感じました。そんな時、フランキンセンスを嗅いだ瞬間に、なぜか「これだ!」と思ったのです。すっと染み渡るようなこの香りに包まれていたい気がして、手放さずにずっと嗅ぎ続ける怪しい私。。 それに気づいていたかわかりませんが、当時の先生が、「フランキンセンスはグラウディングのオイル。自信を取り戻してくれたり、パニック状態の時、対応してくれる」と教えてくれたのです。 「まさに今の自分に必要な香りだ」そう実感しました。 当時、大学病院の看護師として勤務していたのですが、急な部署異動があり、新たな環境や仕事になじめずにいました。 常に緊張し、眠りも浅く、1日働いてやっと終わったー!と思ったら…なんと働いてる夢で、これから仕事というそんな日々。。 挨拶すらぎこちなく、笑えていないような、そんな自分が嫌になっていた時。 この香りは私の中に深く入り、呼吸を楽にさせてくれました。自分で大きくしていた不安から解放された気がしました。 その日から、フランキンセンスは私のお守りアロマなのです。
あの頃の私を支えてくれたのは、励ましたり、見守ってくれた人たちとフランキンセンスの香り。 努力で人は環境に適応していけるもの。 いつの間にか、フランキンセンスの瓶に手を伸ばさなくなっていました。徐々に必要でなくなったからだと思います。 それでも、ふいに嗅ぎたくなるこのオイル(笑) 師走目前、乾燥するこの季節。フランキンセンスで、お肌や、心に潤いを! 【次回は12月12日更新予定です】