花火は夏のイメージがありますが、冬の花火もまたいいものです。 澄んだ冬の空気の中で、パチパチと火花を散らす線香花火。この線香花火、実は、国産線香花火製造所は日本で3社しかありません。愛知と群馬、そして福岡にあります。 福岡県みやま市にある筒井時正玩具花火製造所。この地で伝統の光が守り続けられています。
こちらのショップ&ギャラリーでは、花火づくりなどのワークショップ(体験教室)も行われています。
線香花火は一瞬で終わってしまう印象がありますが、線香花火は「人の一生」のようにめまぐるしく表情を変え、儚く消えていきます。わずか数十秒間の命の灯り。その燃え方には段階ごとに名前がついています。
点火とともに、命が宿り、どんどん大きくなっていく火の玉。今にも弾けそうな瞬間は、さながら花を咲かせる前の「蕾」のようです。
パチッパチッと一つずつ、力強く散りだす火花。迷いながらも一歩一歩進んでいく青春時代を彷彿とさせます。
やがて勢いを増し、「松葉」のように次々と火花が飛び出します。結婚や出産、子どもの成長…。
優美な火のアーチを眺めていると、不思議と幸せな出来事が重なります。
火花が一本、また一本と落ちていく「ちり菊」。静かに余生を送る晩年といえます。
そして赤から黄に変わった火の玉が光を失った瞬間、線香花火の一生は幕を閉じます。 こちらのショップには、お祝いの日のノベルティに最適な「祝い線香花火」や、着色された火薬が透けて見える「透花」という花火など、いろんな用途に使える多様な花火がそろっています。 そのほかにも、外にはピザ窯も!
のどかな田園風景に囲まれた場所で、ピザを焼いたり、線香花火をつくって楽しんだり。日常ではめったにできないような素敵な時間をお楽しみください。