こんにちは、看護師・アロマセラピスト 緑です。 先日、自転車に乗っていると、ふわりと甘い花の香りがしてきました。 あたりを見渡すと、…ありました。 オレンジの木に花が咲いています。
今回は、オレンジの花・ネロリをご紹介しますね。 スィートオレンジ
初めて嗅いだ時の印象は、(んー。高貴な女性のような?お値段どうり、ちょっと近寄りがたいイメージ。。)ネロリ、ローズやジャスミンなど、繊細な花精油は、お値段が張るのです。 アロマの先生が「ネロリは不安が強くて眠れない時にいいんですよ。」と教えてくれましたが、(そんなに好みじゃないし、スィートオレンジとかで間に合ってるわー。)と思い、あまりネロリを使う機会がありませんでした。 ですが、、時が経ち、ふとした時に改めてネロリを嗅いでみたら、、なにこれ、すごくいい香り!! 眉間が開くような、深く呼吸ができ、力の抜ける感覚。香りに癒されるとは、こういうことなのだと実感した瞬間でした。
その時の自分を満たしてくれる香りだったのかもしれません。(あー、私ってば意外と心折れてたのかも。ちょっと沁みるわ。)としみじみ。 今でも、落ち込んだりした時は、ネロリがどの程度入ってくるか確認してます(笑)まだ大丈夫。とか、結構きてるっぽいからゆっくり過ごそうとか。
ナポレオンやゲーテも愛用したという香水「ケルンの水」のベースにもなっています。 ネロリはビターオレンジの花から、水蒸気蒸留法という抽出方法で採取されます。柑橘系ですが、光毒性がありません。(光毒性→太陽の光に反応し、肌にシミを作る可能性がある成分のこと) 「ビターオレンジ」は、果皮から圧搾法という方法で採取され、強い光毒性があるので注意が必要です。ちなみに、日本ではほとんど販売されていません。
皮膚のターンオーバーが遅くなってきている時に、新しい皮膚細胞の成長を高め、肌の弾力性を取り戻してくれる効果があります。老化肌、たるみやシワにもよいと言われています。 また、妊婦さんでも使用可能とされている精油です。妊娠線予防に、ネロリのクリームやボディオイルもおススメです。 乾燥肌や敏感肌にも効果的な、大人の女性にオススメの精油。私も、心だけでなく、肌が求めてきたのかもしれませぬ。。 ネロリでアンチエイジング。ネロリのような気品や清々しさのある、大人の女性に近づけるよう、日々精進したいです(笑)
鹿児島の叔母宅の庭に、ボンタンの木があります。小さい頃から、その大きな実を食べさせてもらっていました。 でも、ボンタンの花が咲く姿を、ちゃんと見たのは数年前が初めて。庭を包み込む甘い香りに、その主を探しました。白い肉厚の花びらを見て、「あ、ネロリ!」と叫んでしまいました。静かに、かわいらしく咲く白い花。 みかんの花。高貴というより、親しみやすくあたたかい香りだと思いました。ビターオレンジとは種類が違うけれど、その幸せな香りに、思わず口角が上がります。
叔母に聞いたら、「今年はもう散ったよ」と言っていました。あー、また嗅ぎたいなあ。 以前、チュニジアのネロリ精油製造の記事を読みました。摘んだ大量の白い花を、室内で一晩眠らせ、翌日蒸留するそうです。ネロリの部屋!入ってみたい!!うーん、香りに酔っちゃうかもしれませんね(笑)精油は、1tの花から1㎏程しか採取できないので、ギュギュっと濃厚な香りになるのです。 しかしチュニジアは遠すぎます。国内で検索してみたら、ありました。JAPANESE NEROLI!熊本水俣の甘夏ミカン、広島の大崎上島のネロリの島! オレンジの花の開花時期は短く、地方によりますが、立夏の頃のようです。GWに花摘み体験ができたそうです。 少し苦めのビターオレンジ(橙)の花と比べて、やさしくフローラルな香りだとか。いつか訪れてみたいです。 【次回は5月29日に更新予定です】