こんにちは。看護師・アロマセラピスト 緑です。 7月に入り、遠方の友人が続けて赤ちゃんを出産しました。 二人とも予定日を過ぎていたので、知らせを受けほっとしました。
今回は、友人にも勧めていた安産のハーブティー、ラズベリーリーフをご紹介します。 ラズベリーリーフ。バラ科のラズベリーの葉っぱです。 ドライハーブの状態だと、ふわふわモコモコとしています。 風味がよく、癖がないのでハーブティ初心者の方でも飲みやすいかと思います。 ラズベリーリーフには、妊婦さんをサポートする様々な有効成分が含まれていると言われています。
欧米では「安産のハーブティー」とも言われ、妊娠後期や出産直後の習慣とされてきました。 ヨーロッパでも、多くの助産師が産前産後に勧めるなど、伝統的に飲まれているハーブ。 産婦人科のクリニックでも、ラズベリーリーフにレモングラスなどをブレンドしたハーブティーをお部屋に置いています。 陣痛の苦痛を和らげ、子宮収縮を高め、出産を助けると言われています。 (ヨーロッパで妊婦192名を対象に行った研究では、妊娠8カ月からの3カ月の間1.2gのラズベリーリーフティーを1日2杯飲んだ妊婦さんは、飲んでいない妊婦さんと比べて「出産時間が平均9.6分短い」「吸引割合が19.3%と少ない(飲まなかった人:30.4%)」と分娩に対して効果的だったという結果が出ているそうです。)
ミネラル豊富な「ネトル」というハーブ、催乳作用のある「レモングラス」とのブレンドもおすすめ。 子宮に働きかけ、ホルモンバランスを安定させると言われているので、 生理痛の緩和や生理不順、更年期障害といった女性のお悩みにも。 また、妊娠を望む方にもおすすめのハーブだと言われています。 妊娠前の飲用はOKですが、妊娠が発覚したら飲用を控えてください。 子宮の収縮作用は妊娠初期には望ましくない作用です。 妊娠初期や切迫早産の方は、積極的に飲まない方がいいでしょう。 一般的には、妊娠8カ月目以降に推奨されています。 1杯あたり1.2g程度を1日2~3杯程度がおすすめです。
ハーブは精油に比べ、ゆっくりと体に働きかけます。 薬ともちがいますし、お守りと思ってうまく使っていただけたら。 ちなみに。ほとんどのハーブは、飲む・食べることができますが、精油は、大量のハーブから水蒸気蒸留法などで抽出し、成分がギュッと凝縮されたものです。 精油は決して飲用されませんように。 ハーブによっては体調などで控えた方がいいものもありますので、確認してからご使用くださいね。 また、心配な方も控えられた方がいいかと思います。 妊婦さんにまつわるちょっといい話を。 2ヶ月ほど前に通勤電車の中で、具合の悪そうな女性をお見かけしました。 席を譲ると、本当に辛かったようで、ささっと座られました。 妊娠初期なんじゃないかなと思いました。 後日、同じことがあった時に気づいたのですが、近くにいたご主人らしき男性がマタニティマークのついたバックを持っていました。
おなかがだいぶふっくらしていて、もうどこから見ても妊婦さん。 席が離れていたので、どう声をかけようかと思っていたら… 女性の目の前に座っていた女子高生が、ふとスマホから視線をあげました。 そして、すぐに席を立って、女性に席を譲っていたのです。 その行動が清々しく、私もうれしくなりました。 先週末は、その女子高生だけでなく、隣に座っていた友達もすっと席を立ちました。 妊婦さんは微笑み、ご主人も会釈されていました。 そして今朝。 以前、我先に!と空いている席をめがけていた(ように見えた)おじ様が席を譲っていました。 しかも、妊婦さんがよく乗る扉付近の位置を、前もって陣取っていたようにも思えました。 そのくらい素早かったのです。 「今日も朝からいい気分にしてもらったなー」とニヤニヤしつつ、柳川で電車を降りたのでした。
西鉄電車内で繰り広げられる日常のちいさなドラマ。 名前も知らないあなたたちをみんな応援しています。 どうか無事に生まれますように。 (ラズベリーリーフティーは子宮収縮作用があるとされていますので、妊娠初期の方はお控えください。妊娠8ヶ月~からの飲用をお勧めします。)
※記事は2015年時点の情報です