九州のワインの特徴は?九州ワインサミットで検証☆

日本ワインが注目され、各地に新しいワイナリーが登場すると共に、あちこちで日本ワインをテーマにしたイベントが開催されています。 来月10月23日から25日まで、博多でも「九州ワインフェスタ」が開催されますね。

出典:ファンファン福岡

今年参加するのは、巨峰ワイナリー、熊本ワイン、福田農場ワイナリー、安心院葡萄酒工房、久住ワイナリー、五ヶ瀬ワイナリー、都農ワイン、都城ワイナリー、五島ワイナリーの9ワイナリー。   このイベントを前に、熊本にて開催された「九州ワインサミット」にて、上記9ワイナリーのうちの4ワイナリーが集まるトークイベントがあり、参加してまいりました。 今回はその4ワイナリーを中心に九州ワインの全体像を見てみたいと思います。   九州のワインの特徴   日本ワインの主要な産地は多い順に 1位:山梨県 2位:長野県 3位:山形県 4位:北海道 となっています。   北海道はケルナーやピノノワールなど寒さに強い葡萄品種でのワイン作りが行われ、 長野や山梨では甲州やメルローが有名です。 では、九州といえば…? 九州ではシャルドネで高品質の個性あるワインがつくられています。 山梨や長野県のワインの歴史が明治時代までさかのぼるのに対して、九州のワイナリーの歴史は若く、多くが平成になってからの設立です。 しかし、新しいが故に勢いがあり、最新の技術に精通しているところが多く、 各種コンクールでも輝かしい賞を受賞するワイナリーも増えてきました。   日本のワインというと「甲州」のイメージを持つ方も多いのではないかと思いますが、九州のワイナリーでは日本の固有品種「甲州」をほとんど生産していません。 というのも甲州の一大産地である山梨県甲府市はワイン用の甲州を生産するずっと以前から生食用として甲州を生産していたんです。 「さぁワインを造ろう」と思った時そこに甲州がすでに植わっていた。 山梨では昔、一番出来の良い甲州を生食用に出荷して、残りの傷がついたり未成熟なものをワインにまわし、ほんのり甘いワインをつくってお土産用に販売していました。

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ワインとして高品質…とは言えませんが、淡く雑味のある甘い一升瓶甲州を湯飲みでいただく…それは歴史ある日本ワイン産地ならではの味のある文化ですよね。   九州は、そういった「甲州をなんとかしないといけない」状況がなかった。 新しく作るので、何を植えて何をつくるか、自由です。 各ワイナリーが地域の風土を研究して、実に様々な葡萄を栽培。 九州の土壌は土の中にカルシウムとマグネシウム量が少なく、赤ワインをつくってもボディが出ないそう。その代わり繊細で華やかな香りは出やすいので、現在はシャルドネで良い結果が出ているそうです。   さて、そんな前置きを踏まえ… 去る9月13日 熊本市にて開催された九州ワインサミットに参加してまいりました。   ワインジャーナリストの石井もと子さんをコーディネーターに

出典:ファンファン福岡

九州を代表する名ワイナリーの責任者の方がパネラーとして揃われていました。 都農ワインのおしゃれな小畑さん(俳優さんのよう…) 熊本ワインからは、ナチュラルで働く男な幸山さん(カッコいい~) 安心院葡萄酒工房の古屋さんは、しゃきっとしたビジネスマン(計算してますという感じ) そして畑仕事から急いでやってきましたーの、都城ワイナリー、山内さん(キュート❤)

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まずは長野県のシャルドネを含む4種をブラインドテイスティング。 色も淡く酸味のシャープな長野産に比べて九州産のシャルドネはどれも豊かな果実味。 香りと風味にそれぞれ作り手のスタイルがよく出ていて、どれを誰が作られたのかはわかりやすかったです。   九州という場所柄、皆さん畑では雨対策、湿気対対策に台風対策を徹底なさっていますし、果汁の温度管理などの創意工夫と、なにより見学して感じるのは衛生管理の素晴らしさです。 夏は暑いですが、実は冬雪が降るような高冷地も多くあり寒暖差を活かした葡萄つくりを行い、また、地元消費が多いせいか、お手ごろな価格のものが多いと思います。   九州は、日本酒はもとより、焼酎や泡盛のお膝元。歴史的に大陸の影響を受けた文化が根付き独特の食文化を背景にワインをつくる。 そんなワイン作りには夢や可能性が詰まっています。 セミナー後のパーティでは都農ワイナリーのスパークリングで乾杯!

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イチゴの香りのスパークリングは緊張や疲れを癒してくれます。   では一箇所ずつ突撃~ ・三和酒類(株)安心院葡萄酒工房

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「いいちこ」を作り出す三和酒類が母体のワイナリーで安心院の盆地での寒暖差を利用し芳醇な香りをもつワイン作りが身上です。 イモリ谷からユニークな個性をもつシャルドネや、メルロを栽培。 本格的なシャンパーニュ方式で作られるシャルドネスパークリングも有名ですね。 ソーヴィニヨン・ブランは酸がしっかり骨格を作っていてキリッとした印象でした。 シャルドネ以外の品種、プティマンサンや甲州、このソーヴィニヨン・ブランなど色々な品種に挑戦して九州のテロワールで香りがどう出るのか試したいとのこと。カベルネソーヴイニヨン、カベルネ・フランは無理でした~、ピノタージュやタナはいけるかもというお話からどれだけ沢山試されてるんだろう!?と。新兵器も導入され、今後が楽しみです!   ・熊本ワイン(株) 前回お世話になった熊本ワイナリーさん❤

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降水量の多い熊本で雨対策、湿気対策にかなり力を入れて様々な工夫を施していらっしゃいます。デブルバージュ後のオリ、旨味と考えて綺麗なものはそのまま利用されているそうですし、除菌は熱ではなく細かいフィルターを使用。その他にもあの繊細で多彩な香りのために畑作りから醸造まで工夫を凝らしてらっしゃると感じました。   ・(有)都濃ワイン 1994年第3セクターにより創立。20年前から現在まで九州のワイン産業を牽引する代表的な存在で、そのワインは国内外で大きな評価を得ていらっしゃいます。

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宮崎のテロワール、火山性の薄い表土などの特徴を生かした宮崎県内栽培葡萄による気骨あるワイン作り シャルドネはエステート違いでもはっきりと個性が現れていました。黒土はソーヴィニヨン・ブランやピノ・ノワールの薫りに興味深い結果を出すそうで、ここで甲州をつくったらどうなるかな?という新しい挑戦には、私もワクワクしました。 でも、やはり宮崎は雨や台風の影響を受けるので早熟の品種ではないと難しいとのこと。 制約があるなかでも、最善をつくして挑戦する。あと10年したら骨格しっかりした素晴らしい赤ワインもできる、そうです。シャルドネは非常に個性あり熟成香が複雑。天然酵母でなくても、こんな香りは出るんだな…と感じました。   ・都城ワイナリー 2004年設立、日本最南端のワイナリー、「神々の土地で古のお酒をつくる」「地域の人と地域の資源でつくる」をコンセプトに作っていらっしゃいます。

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フルーティで軽いと聞いていましたが、メルロに可能性を感じると仰る赤ワインには案外なボディがありがっしり作ってあると感じました。 都城は牛、豚、鶏ともに日本でも有数の畜産量があるお肉の国。白ワインは肉にレモンを絞る感覚で合わせて作りたいと仰り、なるほど~と、新鮮でした。   10月23日からの九州ワインフェスタにはこれらのワイナリーのワインたちも登場します。 ぜひ、九州の郷土料理と共にお楽しみください。  

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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