明治日本の産業革命遺産として2015年7月に世界文化遺産に登録された「端島炭鉱(通称:軍艦島)」への上陸を、最新のデジタル技術を使って疑似体験できる新しいミュージアム「軍艦島デジタルミュージアム」が、長崎市松が枝町にオープンしました!
軍艦島とは 長崎県野母半島の西方、長崎港から約18kmの海上に浮かぶ、東西約160m、南北約480m、面積6.4haの小島。正式名称は「端島(はしま)」ですが、北西から見たときの島影が戦艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれるようになりました。海底炭鉱の島として栄華を極めましたが、炭鉱の閉山に伴い1947年に無人島となって以降、風化・劣化が加速度的に進んでいます。
デジタルミュージアムでは、今に残る「廃墟の島」ではなく、活気あふれる往時の軍艦島の文化や雰囲気、島民のリアルな暮らしぶりを、映像や画像などの資料を収集した上で再現しています。
映像ギャラリー UAV(無人飛行体)による空撮で撮り下ろした映像をもとに、軍艦島の今を3Dモデリング技術を使って再現。上陸ツアーだけでは計り知れない軍艦島が垣間見えます。 65号棟の暮らし 日本初の鉄筋コンクリートアパートが建てられたといいう軍艦島。中でも65号棟は317戸を有する島内最大のマンモス棟でした。その一室を再現したコーナー。 採炭現場への道 軍艦島の海底には地下1km以上、周囲2km以上の広大な範囲に、いくつもの海底坑道が張り巡らされていました。地上から採炭現場までの道のりをデジタル技術で再現し、まるで当時のケージやトロッコに乗って採炭現場へ向かうような体験ができます。
軍艦島シンフォニー 全長30mの壁面いっぱいにプロジェクションマッピングで映像を投影し、今に残る写真や動画資料をもとに当時の島の空気感が体感できます。 軍艦島の謎 世界一の人口密度を記録した軍艦島。軍艦島にある知られざる多くの世界一や日本一、世界初、業界初をタッチパネルで楽しく学べます。 軍艦島の表情 多面体変形オブジェを投影面としたプロジェクションマッピングで、軍艦島で暮らした人々の表情にフォーカスした切り口から、当時の豊かでユニークな軍艦島の暮らしが体感できます。
シマノリズム 1/150サイズの軍艦島ジオラマと映像で、目抜き通りの賑わいや祭りなどの行事を再現し、活気に満ちた当時の島の様子が感じられます。
Wonder Island 新進気鋭の日本画家・絹谷香菜子氏が、軍艦島で実際に採掘された石炭を使って書き下ろした幻想的な水墨画を展示。伝統的な水墨画と近代的な映像のコラボレーションをお楽しみください。
軍艦島デジタルミュージアム 開館時間 9:00~20:00 年中無休 入場料 一般 1800円、中学生・高校生 1500円、小学生 800円、幼児(3~6歳) 500円、3歳未満無料 ※長崎市在住者にいは特別割引あり 住所 長崎市松が枝町5-6 電話 095-895-5000 FAX 095-895-5005 info@gdm.nagasaki.jp
※情報は2015.9.23時点のものです