妻の質問「何故私と結婚したの?」夫の答えは…?vol.5

「今日も家ですよね?自転車の空気入れておいて下さい。」 そうあなたは、書いてますが、あんまり馬鹿にしないで下さい!僕を誰だと思っているんですか?

あなたに言われる前に、ちゃんと空気は入れてます!三日に一回は入れてます。すごいでしょ? でないと、自転車にあまり乗らないあなたは分からないでしょうが、タイヤの穴が大きくなったのか、このペースで入れないと、正常運転出来ないんです。空気が抜けて、ペダルが重くなるんです。 大体、このペースで今の所は大丈夫な感じです。でも、自転車屋のおじさんには、もう時間の問題やね、タイヤ交換しなさいって言われてます。 一ヶ月半以上、空気を無料で入れさせていただいてる、自転車屋のおじさんからは、『そうですねっ』て言って、笑って逃げています。ただ、もう逃げ切れない雰囲気は漂っています。

出典:ファンファン福岡

それはさておき、何故私と結婚したのですか?と言うあなたの質問に答えさせていただきます。 ここからは、僕も真実の解答をあなたに伝えなければいけません。ですから、僕ではなく、私と言わせていただきます。 本当なら私は、この答えを墓場まで持っていくつもりでした。あなたに答えなければいけない日が来るとは、思ってもいませんでした。だってその答えを言わずにここまで7年間来れてたのですから。しかも、こんな、公の場で答える事になるとは。 ああどうしても言わないといけないのでしょうか?では、告白させていただきます。   結論から言いますと、その時、あなたは、今の自転車屋のおじさんと同じ様に、もう時間の問題やね。そろそろ結婚しなさいという雰囲気を醸し出して来ていたのです。 あなたと一緒に住んでいましたが、私は、結婚する気は本当になかったのです。あなたにも結婚したいと言わないでくれと約束しました。あなたは、確かに、約束を守ってくれて、一度も結婚したいとは言いませんでした。感謝しています。 だが、その時は不意にやってきました。 あれは、日が西に傾く時、冬の訪れを感じさせる切なく、寂しい匂いがしていた頃です。

出典:ファンファン福岡

私は、肌寒さを感じながら、原付バイクに乗って、あなたの待つ家に帰りました。 玄関を開け、家に入ると、あなたは買い物にでも出掛けていたのでしょうか、部屋の電気は消えていました。私は、何も気にする事なく、部屋の電気を点けました。 すると、電気の真下にあるテーブルの上に、一冊の雑誌が置かれていました。その雑誌は、電気の真下にあるせいか、電気の明かりを反射してまぶしく輝いていました。 私は、何も気にする事なく、それを手に取り、パラパラとめくっていったのです。中から私の目に飛び込んでくるのは、どこどこの結婚式場が何十パーセントオフだの、ドレス一着サービスだの、食事がワンランクアップしますだの、そんな事が書かれていたような気がします。私は、ページに反射する明かりが眩しいのか、もう目の前の物が見えなくなりました。 今考えれば、ページが眩しいと言うよりは、不意に後頭部をハンマーで打たれて、目の前に光が現れたと言った方が的確な答えの様な気がします。 私は、その雑誌を手から離しました。雑誌は引力に任せてテーブルの上に、小さな音を立て落ちました。 ゼクシィ。表紙にはそう書いてありました。 何か紙がはみ出ていました。私は手に取りました。その紙はさらに、私を驚かせたのです。   婚姻届。その紙には、茶色いゴシック体で確かにそう書いていたのです。 何でそんな行動を取ったのか分かりませんが、私はその時、部屋の中を大きく一周半回ったのを覚えています。今だに自分でも何故そんな事をしたのかは分かりません。

出典:ファンファン福岡

あなたは、確かに私に結婚してとは言っておりません。 が、しかし、これは結婚してと言っているような物ではないのでしょうか? まあ、つまり、言ってないと言えば言ってないし、言っていると言えば言っているしで、 今流行りの集団的自衛権が、違憲か、違憲でないか、この場合は、集団的自衛権が行使されるのか、されないのか、のような、そんな解釈の違いでどうとでも取れる様な事だったのです。 私は、この時、我々、二人のルールには、違憲という事で、あなたの法案を知らんふり、気づかないふりして、否決しました。 二人だけの議会なので、賛成、反対、一票づつだったはずなのです。 しかし、あなたは、何と恐ろしい。次なる手を発動させてきたのです。あなたは、自分の家族と手を組んで、この法案を通すために、大連立与党を作り上げて来たんです。 すいません、今回は、ここまでで勘弁して下さい。ここまで書いて、自分自身が、かなり疲労している事に気付きました。もう飲むしかありませんので、今から飲みます。 ですから、今回は、ここで終わらせていただきます。 そして、これは、どうしても二回に分けて書かないと収まらないという結論にも達しました。 次回は、私を包囲していったあなたの取った政策を綴らさせていただきたいと思います。 うう。  

※情報は2015.9.26時点のものです

出典:森本夫妻

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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