karte.27 子どもの予知能力ってすごい!

 最近、家族ネタの切り売りが目立つ本コラム(^_^;) 今回は、我が家で本当にあった、ちょっぴりウソみたいな本当の話。

長男が4歳で、まだ一人っ子だった頃。 ある日、朝食を沢山食べた彼を『大きくなれるよ〜。』と褒めると 『大きくなったら赤ちゃん抱っこしたい!』と。 『どこの赤ちゃん?』と聞くと 『ママのお腹の赤ちゃん!』   あまりに唐突だったので面喰らいつつ、 幼稚園のお友達の兄弟とか見て、 自分も欲しくなったのかな~なんて。 でも念のため手帳を確認すると、 来るべきものが少し遅れている。 そして、数日後に妊娠が判明。   さらに、赤ちゃんの性別が分かる前から、 長男は周りに『妹が生まれる!』と言いふらしていて、 それもまた、彼の願望かな~と思っていたら。   性別判明。 妹。 ビンゴ。     ま、性別なんて、男か女かの2択。 確率50%。 まぐれだよね~と、その時は深く考えずにいたんですが…   その2年半後。 朝、玄関で自分の靴が小さくなったと話す長男と 『じゃあ、新しい靴買わないとね。』なんて話していると、 またしても不意に… 『でもさ、弟が生まれたら履かせてあげたらいいけん置いとき!』と。   まさかね(^_^;)…と思いつつ。 でも、今回も妊娠を言い当ててたらすごい! という期待感もあって。 手帳となんども睨めっこして、 まだ検査には早い時期だったけど我慢できずに調べてみたら 見事に赤のラインがくっきり。   これで性別まで当てたらマジ凄い! いやでも、さすがに2人連続はね~。 と、ドキドキの数か月を過ごし…   性別判明。 弟。 ビンゴ。

出典:ファンファン福岡

これはもう、まぐれじゃないはず! というか、まぐれだとしても、 まぐれじゃないと信じる方が面白いし、楽しいし、ワクワクしますよね。   胎内記憶とか、中間生の記憶(ママのお腹にやってくる前の記憶)とか、 心がほんわかする素敵な話だな~とは思いますが。 私には全くその手の感覚がないし、 我が子達からも全くその手の発言はないので、 そういうのが本当に存在するのか、肯定するでも否定するでもなく、 他人事のように生きてきました。 今でもそう。   赤ちゃんが、自分の親を選んでママのお腹にやってきた…なんて、 ママとしては本当に涙目になるほど感動的なお話。 だけど、例え我が子に自分が選ばれたわけじゃなく、 あくまで生物学的な確率のなかで、 DNAとDNAが融合して新たな個体が子宮に宿っただけだとしても、 生まれてきた我が子が可愛い、その事実だけで十分。

出典:ファンファン福岡

医者って良くも悪くも 科学的・合理的・論理的・現実的な話じゃないと納得しない・しちゃいけないところがあったりして、 ややロマンティシズムに欠けてるのかもしれません。 ええ、その自覚は十分あります(笑) でも、そんな私ですら、 長男の2度にわたる予言にはいろんな妄想が膨らみました(笑) 自分にとって相応しい、優しそうなお母さんやお父さんを見て選んで生まれてくる…という話のほかにも 兄弟で、生まれる前に順番を決めて同じお母さんのところに生まれようと話し合い生まれてくる兄弟もあるんだとか。 長男も、本人も気付かない無意識の世界で、 生前に妹や弟と交わした約束を覚えていて、 「お。やっと来た来た。」 なんて感じてたのかも。 …なんて。 神秘的じゃないですか!? 血の繋がりよりもっと強い、兄弟の絆を感じます♡

出典:ファンファン福岡

もちろん、胎内記憶系の説に対して、 「じゃあ、虐待される子や中絶される子も、望んでその親を選んだのか。」 と懐疑的な意見もあるようで。 どちらかというと、昔は私もそちら寄りの意見だったんですが。 たとえば虐待を受ける子も自分でおよそそうなることを知っていて 親に「そんなことをしてはいけない」と教えるために わざとそういう親の元に生まれてくるのだと証言する子もあるんだそうです。 病気で生まれるか元気に生まれるかも 自分で決めて生まれてくると話す子もいるとのこと。   この説の絶対的な真偽を確かめる術はないけども。 この説で救われる親や、子どもへの愛情が深まる親がいるのは事実なわけで、 だったら胎内記憶(もっといえば前世とか、神様とか、転生輪廻とか)を 否定することには何の意味もないのかな…と思います。   あるいは、こういう子供の予知能力(?)というか、 透視能力(?)というか、 ごくごく初期の妊娠や、その子の性別を言い当てる能力が、 胎内記憶とは全く関係ないとしても。 大人にはない、動物本来の研ぎ澄まされた感覚なのかもしれないと思うと それはそれで感慨深いものがあります。   お腹に新しい生命を宿した母親の わずかな体温や表情や声や、その他諸々の変化を敏感に察知して いち早く赤ちゃんの存在に気付いているのかも。   そう考えると、 子どもの持っている能力って元々未知数なのに、 子どもを教育しているつもりの大人達が、 実はその無限の可能性の芽を摘み取ってるのかも…と 反省してみたり。   子どもって、いろんなことを気付かせてくれたり 考えさせてくれる存在ですね。   いずれにしても、 宇宙の中に、水や空気を有する地球が誕生した奇跡。 地球上に単細胞生物が誕生した奇跡。 単細胞生物が進化して人類が誕生した奇跡。 72億人超の人類の中でパートナーと出会う奇跡。 そのパートナーとの間に新しい生命が誕生する奇跡。 そんな想像を絶する奇跡の積み重ねを思うと 子どもが赤ちゃんを言い当てることなんて そんなに驚くことでもないのかも(笑)   科学か非科学か。 偶然か必然か。 そんなことはどうでもよくて。   人の絆。 家族の絆。 親子の絆。 兄弟の絆。   大切に育みたいものです♡

出典:ファンファン福岡

外来診療の合間、合間に 何日もかけてコマ切れで綴ったコラムなので、 だんだん論旨がずれてきて 結局何が言いたいんだかよく分からない内容になってますが(~_~;) お許しくださいませ。

武田りわ

福岡市城南区梅林にある「タケダビューティークリニック」院長。 お酒と旅と家族をこよなく愛する皮膚科医・美容皮膚科医。 美容医療と漢方、オーソモレキュラー医学(栄養療法)を取り入れた統合治療に注力。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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