お産に役立つ“歯医者さんの香り”【クローブ】

こんにちは。看護師・アロマセラピスト 緑です。 風が冷たくなってきましたね。 手足の冷えと戦う日々です(笑)

産後の方をマッサージをさせていただく時、ほとんどの方の足首が冷えています。 季節を問わず「妊娠中から気になっていた。」という方が多くいらっしゃいます。 分娩中、ラベンダーの精油を使用し、足浴することもあります。 リラックス、血流を良くし分娩促進作用があるのです。

出典:ファンファン福岡

お産に役立つアロマはいろいろあるのですが、今日はちょっとスパイス色の強いアロマをご紹介します。 クローブ。

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中国では釘と同義語の「丁」の字を使って丁子(チョウジ)と言います。 丁香(チョウコウ)とも呼ばれ、漢方薬に利用されています。 ホールの状態を見ると…、釘の形に見えなくもないですよね? 開花前のつぼみを摘み取って乾燥させるとこげ茶色に変色します。   クローブは、料理をはじめポプリ・香水・お香などにも利用されています。 その香りは、スパイスの中でも最も強く刺激的といわれ、肉料理の臭み消しや風味づけに用いられます。 ヨーロッパでは伝統的に、オレンジなどの果物にクローブを刺してポプリを作り、魔除けとしてきました。 このポプリは「ポマンダー」と呼ばれ、天然の芳香剤となります。

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クローブは日本にはあまり馴染みのない香辛料ですが、実は奈良時代から使われてきた歴史があるのです。 香辛料としてではなく、王冠の飾り付けや染め物に使われていたそうです。 平安時代にも「丁子」と呼ばれ、香料や染料・薬・防腐剤として利用され、源氏物語にもその名が登場しています。 クローブの香りは、バニラのような甘さを秘めながら、スパイシーで独特です。 イメージがわかないかもしれませんが… きっと、みなさん1度は嗅いだことがあると思いますよ? 歯医者さんの匂い。 そう、あれです、あれ!

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クローブの精油の成分は、約8割が「オイゲノール」です。 オイゲノールは、主に鎮けいれん作用と鎮痛作用が知られています。 抗炎症作用にも優れ、古くから歯痛や歯肉炎に用いられてきました。   歯医者さんの世界では、このオイゲノールをなぜか「ユージノール」と呼ぶらしく。 酸化亜鉛粉末と混合した「酸化亜鉛ユージノールセメント」として使用されているそうです。 局所麻酔などに利用されているのですが、消毒剤とは比較できないほど芳香性が強いのです。。

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こういったことから、「歯医者さんのハーブ」と呼ばれることも。 また、防虫作用に優れ、特にゴキブリの嫌いな香りとしても有名です。 抗菌・抗真菌・消毒作用があり、カビの増殖を抑える効果もあります。   香りが苦手でなければ、ルームスプレーとして使ってみてもいいかもしれません。 クローブ単品よりは、柑橘系などとブレンドするのをおすすめします。   消化不良、下痢など、冷えが原因の胃腸トラブルにも効果的です。 また、胃腸の不調からくる口臭も改善してくれるとか。 気になる方は、ハーブティーやチャイで試してみては?

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ほかにも、この刺激的な香りは記憶力を高めることにも役立ちます。 気分が落ちている時には、気持ちを明るく高揚させ活力をくれます。 通経・子宮収縮作用のあるので、陣痛の痛みを緩和しながら、お産をスムーズに進める働きがあります。 私のいるマタニティクリニックでは、気力を与え痛みを和らげるため、オレンジなどとブレンドして、分娩室のアロマディフューザーに使用することもあります。

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クローブは皮膚刺激が強いので、マッサージに使用する時は注意が必要なのです。   ジャスミンも効果的ですが、香りが濃厚なので、妊婦さんによっては、香りが邪魔に感じることもあるようです。   マッサージ中「お産なんて全然余裕ないからさー、『音楽も香りもうるさい!』」って思ったー」と言われた方も。 す、すみません。。   だけど。 「これを乗り切ればマッサージ!と思ってがんばった」 なんて言われた時は、張り切ってしまいます(笑) 「3人目はないと思ってたけど~(笑)」 とまた来てくれるリピーターさんに会えるのもとてもうれしいです。   里帰り出産の方は、インターネットや口コミで産院を選ばれるようですが、 「アロママッサージがあるからここに決めました」 と言っていただくこともあります。   最近は、福岡でも産後のサービスとしてアロママッサージを行う産婦人科が増えています。 数ある産婦人科の中から選んでいただいて、ご縁があって出会えたママと赤ちゃん。 昨日よりも成長している自分でお迎えできるよう、がんばります! ※注意(クローブは妊娠中の人や授乳中の人は使用を避けてください。 また皮膚刺激を起こすこともあります)  

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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