父から、娘へ。「あの絵本の意味」 【クリスマスの贈り物2016】

クリスマスは大切な人に思いを伝える1年でも最大のチャンス。 西日本新聞と福岡ビィーキで、「あなたの思い出に残る贈り物のエピソードを教えてください」と募ったところ、たくさんのメッセージが寄せられました。 いずれも相手を大切に思う気持ちが伝わる、ステキなエピソードばかり。 全部紹介できないのが残念ですが、これからクリスマス直前まで、ご応募いただいたエピソードと、福岡市内のお店のおすすめギフトを、一日一つずつご紹介していきます。

クリスマスまであと9日 今日はI・Hさん(糟屋郡/52歳)のエピソード。 父から、娘へ。 「あの絵本の意味」  姉が7才、私が5才の時、父は病死した。 姉が父からもらった最後の誕生日プレゼントは絵本だったが、何度か引っ越すうちに、なくしてしまった。 40年以上経て、姉が「あの絵本を選んだ意味があったのではないかな?」と言うので、今年の姉の誕生日にその絵本をプレゼントした。  その本では、働き疲れた年老いた機関車が、決められた路線を外れて旅をする。 その途中で妹の病気を治すために不思議な花を探す少年に出会い、手助けしているうちに、走る気力を取り戻すというお話だった。 死にゆく父は、「姉妹、仲良く生きていくように」と絵本をくれたのだろう。 大人になって読むと、病室にいた父が、走りたくても走れなくなった機関車だったのではなかろうかと感じ、ちょうど長年勤めた職場を離れたばかりの私の心に、光が差したように温かい気持ちになった。 お父さん、ずっと姉妹仲良く、生きてきたよ。 お母さんも元気に長生きしてるよ。 素敵な絵本をありがとうね。

出典:ファンファン福岡

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