累計発行部数3億2000万部以上、ギネスブックにも登録されたほどの人気を誇るマンガ「ONE PIECE」を題材にした「スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』」が4月2日(土)~26日(火)、博多座で開催されます。世界中で愛されている人気マンガと歌舞伎の奇跡のコラボ。演劇界で話題となっている前代未聞の企画が、いよいよ博多座初登場です!公演を前に、主人公のルフィを含む三役をつとめ、演出を手がける市川猿之助さん、坂東巳之助さん、中村隼人さんに、公演の見どころなどを伺いました。
前代未聞のスーパー歌舞伎 海賊王を目指す主人公ルフィと仲間たちが“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”を巡り、大冒険を展開するストーリー。マンガと歌舞伎の融合に、中村隼人さんは「最初は夢かと思った。(マンガで表現される)腕が伸びるシーンはどうするんだろうと思った」と話していました。しかし、マンガの世界だけと思っていたことが現実の舞台で楽しめるのがスーパー歌舞伎の魅力です。舞台では、伸びる腕や炎の中の戦いなど、“超現実”と思われていたことが、スペクタルな立ち廻りや身体表現、映像の技術を駆使して実現。笑いあり、涙ありの演出で観客を魅了します。
歌舞伎初心者も楽しめる スーパー歌舞伎について、市川猿之助さんは「古典をそのまま演じるのではなく、古典の裏側から光を当てて演じること」と表現します。「新しい演出で歌舞伎を演じることが、若手の成長につながる。新作をやる意味はそこにある」と猿之助さん。坂東巳之助さんは「新しいことに挑戦することで表現力が磨かれる。これまで経験したことが詰まった引き出しを全開して舞台に臨みたい」と話していました。
人気マンガを題材にしていることで、これまで歌舞伎と縁がなかった人も多く観劇しています。「小学生を含め、若い人たちが多く会場に運んでくれている。『ワンピース』を観劇して歌舞伎に興味を持ってくれたり、古典芸能に関心を持ってくれたりしたことが嬉しい」と中村隼人さん。
新・博多座で初公演! 博多座は、2月下旬から改修工事に入り、この公演がリニューアル後初の公演となります。舞台装置(舞台機構・照明・音響など)が更新され、より素晴らしい舞台となる博多座で繰り広げられる「スーパー歌舞伎Ⅱ 『ワンピース』」。猿之助さんは「照明や音響がより素晴らしくなれば、スーパー歌舞伎がもっと楽しくなる。客席の上を斜めに飛ぶ宙乗りも楽しんで」と話していました。猿之助さんによると、博多座での初日が800回目の宙乗りだそうです!
坂東巳之助さんは、博多座初公演。博多座公演を終えた他の歌舞伎役者から「食べ物がおいしかった」とよく聞くそうで、「おいしいごはんが楽しみ」と話していました。中村隼人さんは、昨年2月の花形歌舞伎以来1年ぶり4度目の博多座出演。「もつ鍋やそば、うどん。夕飯のはしごも楽しみ」と笑顔。市川猿之助さんは「以前、博多座で公演したとき、お祭りのように熱い観客の感情表現に驚いた。お客様と一緒に楽しめる舞台にしたい」と意気込みを語ってくれました。 「ONE PIECE」原作者の尾田栄一郎さんはじめ、アニメの声優たちも感激したという、「スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』」。主題歌「TETOTE」は、ゆずの北川悠仁さんが楽曲を提供されています。歌舞伎ファンも、歌舞伎初心者も、「ONE PIECE」ファンも、まだ読んだことがない人も、老若男女誰もが楽しめる舞台にご期待ください!
スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」博多座公演 日時:4月2日(土)~26日(火) 昼の部11:00~、夜の部16:30~ 2月13日(土)午前10時から電話予約・インターネット発売開始 ※2月14日(日)午前10時からチケット売場でも販売 博多座電話予約センター=092-263-5555 観劇料:A席 18,000円、特B席 13,000円、B席 9,800円、C席 5,000円