働く世代に多いと言われている脇(腋窩)の悩み。 その症状は主に、汗の量が多い「多汗症」と、ワキガ臭と呼ばれる悪臭をともなう「腋臭症」の2つに分類されます。意外と知られていないのが、多汗症や腋臭症の治療には健康保険が適用されるということ。
今回はこれらの症状を改善する「ボトックス注射」についてご紹介します。
人間の皮膚には、エクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺があります。エクリン腺から出る汗のほとんどは水分です。 その量が多いのが多汗症。生まれつきの体質のほか、緊張やストレスなどの精神的な刺激が原因となる場合もあります。 一方、不快な匂いをともなう腋臭症は、アポクリン腺から出る汗が原因です。 特に多汗症に有効なのが、神経伝達物質に作用して過剰な汗の分泌をブロックする「ボトックス」注射です。通常、注射後4~7日後ごろから効果が表れ、1回の注射で4~6カ月ほど持続し、臭いも多少改善します。 ですが、腋臭症の根本的な治療には手術が効果的でしょう。ボトックス治療の費用は3万円程度、脇手術の費用は4万円程度が目安で、ともに保険が適用されます。症状によって異なる場合がありますので、気軽にお問合せください。 ブリスクリニック 院長 田尻豊和先生 福岡市中央区清川1-9-20 3階 TEL/0120-051-441